「全ての映画を過去にする」
Netflix史上最高のオリジナル作品「ラブ、デス+ロボット」の感想評価を紹介。
「セブン」「ファイトクラブ」のデヴィットフィンチャーによる地球の”大人達”に贈る「脳髄を直撃する性と暴力とイマジネーションで彩られた最高のエンターテイメント作品です」
1話数分間にここまで面白さを詰め込られるのかと驚愕するはず。
まず第1話を観て欲しい。
あなたの今までの常識を覆してくれるから。
Netflix史上最高のアニメ作品「ラブ、デス+ロボット」感想評価を紹介します。
シーズン2が5月14日に配信開始!
現時点で判明しているあらすじエピソード監督を紹介!
もくじ
Netflixオリジナル作品「ラブ、デス+ロボット」感想評価
ROMA(ローマ)でアカデミー賞を受賞するなど周囲の動画配信サービスを置いていく最高の作品を作り続けているNetflixがついに、
ついに、
「私たち大人向けの大人のための最高の面白い映画を作ってくれた!」
実際に「大人向け」カテゴリーになっており性描写暴力性はかなりのもの。ぜったいに子供に見せてはいけない。それ程までに血湧き肉躍る映像からジョーク・愛・性・肉・エロ・グロ・皮肉・全てが込められている。見ていて気がつくと思う「私はこんなに興奮したことがあっただろうか?このような映像に心が踊って痺れてしまっている」いつの間にか「誰よりも暴力に興奮し素直な剥き出しの自身に気がつくだろう」もうこんな文章を読んでいる場合ではない程に今すぐに観て楽しんで欲しい。
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個人的Netflixオリジナル作品ナンバーワンの「オルタードカーボン」をたった1エピソード17分観ただけで追い抜いてしまった。。
全ての映画もドラマも「冒頭の10分」で全てが決まる。と思っている。特にオルタードカーボンもレフン監督のドライブも冒頭の10分で観客にその映画の全ての魅力を閉じ込めているからだ。逆にその10分で微塵も感動できない場合は駄作が多い。頑張っても佳作程度だ。最近ではNetflixオリジナルのアンブレラアカデミーなんかがそうだ。佳作だった。
この作品は全17エピソード各5分〜17分の短編映像作品集となっている。制作総指揮をセブンやファイトクラブのデヴィット・フィンチャー、これだけで鼻血が出そうだが。
各エピソードも「愛・死・機械・人」が根幹にある以外は全て監督・制作スタジオが違うのでそれぞれの最高の「魂の篭った作品」となっており全て別の映画を見ているような見応えがある。脚本もここまで被らないかと思うほどに違い面白い。そしてNetflixの潤沢な予算のおかげで作り上げられ昇華された映画最高峰の映像も息を飲む美しさだ。
たった1エピソードで「頭も心も痺れさせてくれる作品がいままであっただろうか?」
たった17分だけでここまで人を興奮させた映像はあっただろうか?
たった17分程度で面白さを詰め込められると誰が思っただろうか?
50分10エピソードあっても終わらないドラマも
120分もある超大作映画も
全てを「追い抜いた」全ての映画を過去にしてしまう最高の作品をあなたは観るべきだ。
私はあなたが羨ましい。
あの興奮をゼロから味わえるのだから。
「ラブ、デス+ロボット」各エピソードあらすじと感想
ネタバレはしない。
絶対にしないほうが面白いからである。
「ソニーの切り札」
未来、凶暴なキメラ(改造生物)同士を争わせる地下闘技場でソニーと呼ばれる闘技場唯一の女性の「使い手」で連戦連勝中。彼女の切り札はだれにも知られてはいけない…
余計な事を言うべきではないのでネタバレは絶対にしない。それ程までに初見の興奮を楽しんで欲しいからである。
それにしてもNetflixの資金力と技術力の高さに脱帽である。大作映画と同じ以上の質感と動きの3DCG映像は見ているだけでも素晴らしい。
そして音楽、冒頭の静かな八百長を持ちかけられる腹黒い駆け引きからの登壇シーンのブラックライトで徐々に極彩色なボディペイントと会場・そして音楽。このシーンを観てしまったことで「今まで出会ったSF作品全てを追い抜いてしまった」脳みそを痺れさせてくれる。
このエピソードを1話目に持ってきたことが凄い。3DCG・SF・怪獣・暴力・性全てを詰め込んだ「ラブ、デス+ロボット」を象徴する素晴らしい作品だからだ。近年の「ハリウッド版攻殻機動隊」「ガリィ バトルエンジェル」でも成し得なかった「本当のサイバーパンクなSF世界を完璧に作り上げている。」
しかもたった17分の映像作品がだ。
「ロボット・トリオ」
人類が絶滅し文明が終わりを迎えた世界。3体のロボットはまるで観光客のように朽ち果てた街を見物して回る。
いきなりおかしなロボット3人組。1話目からバクバクした心臓を休めるには丁度良い。
人間がいない世界(どうやら数千年経過しているの)で人間が暮らしていた街を観光し人間の遺していった遺物で遊び、学ぶのだが、いちいち皮肉が効いていて面白い。
「この丸いもの(バスケットボール)はなんだ?どうする?」
「食べ物ってなんだ?なんで口がひつようなんだ?」
「猫を撫でたらゴロゴロ声がするが何だ?」「やっちゃったね。その音が止まったら爆発するって聞いたぞ?」
人間は情報では知っているが見たことはないだから彼らの目には全てが新しく珍しいそして滑稽なようだ。
彼らはなぜ人に興味を持ち観光をしているのか?彼らはどこに向かうのか?そして人類が滅亡した理由とは。
落ちにニヤリ。ふふふ、やはり最高だ。
「目撃者」
殺人を目撃した女は、犯人から追われる身となった。現実離れした奇妙な街を、彼女はなりふり構わず逃げ回る。
写実的な3DCGと二次元(アニメ)描写を取り入れた暴力的でサイケな色彩豊かな作品。性描写(特に女性の裸体の動きと美しさ)が盛り盛り。
アジア(日本語もあった)をモチーフにした近未来?が舞台。特筆すべきは映像でまるで現実のように見える3DCGでカメラワークの手ブレも入っているので分かっていてもどこかに本物があるのかな?と思わせられる程。映像のキレはこの作品が最も尖っていて観ていて面白いし興奮する、犯行現場を目撃したストリッパーの女の逃げる先々もアングラなSMストリップバーでしかも自身もダンサーとして踊るのだが、妖艶でかなりエロい、子供には見せられないほどに、Netflixオリジナル作品はちょいちょい簡単に陰毛とか見えるけど問題ないんかな?それにしても美しい裸体に色彩に逃亡劇。最後まで目を奪われてしまう。
CGは本気を出すとここまで凄いのかと感心してしまう。
脚本自体は良くあるが、良くあってもほほぅとニヤリとしてしまう。星新一のショートショートのような気持ち良さ。落ちの小気味良さ。あぁ、本当に観ていて面白い。
「スーツ」
近未来のアメリカの牧場では牛を狙った「異星人の侵略」を防ぐためにそれぞれの家庭には「ロボット」があり主人公は探知した時空の穴から来る侵略者たちを殺し牛を守るのが日課。しかし今日は違う、いっきに数万匹の異星人が襲ってきた。
いきなりB級SFアクション映画がスタート。スターシップトゥルーパーズのような環境で大量の異星人を焼き払おうぜ。マトリックスのパワースーツのようなロボットに乗って異星人を駆逐。両手にマシンガン・ミサイル・レーザー・火炎放射器なんでもあるぜ。さぁ来てみな。BBQにしてやるよ。敵の数?1万匹は越しているな。
「俺たち?3体のロボットだけだ。
だが問題ねぇ。
やるしかないんだからな。」
アメリカ人とゲーム好きが喜ぶシチュエーションでのアクション中心の作品。考えるな、超面白い。この辺で字幕よりも日本語吹き替えにしようか迷うほどのB級SFアクション風が超美麗CGで最高だ。
「魂を貪る魔物」
遺跡発掘調査で掘り当てたのは血に飢えた恐ろしい魔物だった。陽気な傭兵VS魔物。勝つのはどっちだ?猫の手も借りたい?それがヒントだ、彼らは猫が弱点だ。
突然疾走感のある2Dアニメがスタート。散々綺麗なCGを観た直後だと物足りないと感じてしまった。ここで少し失速。
「ヨーグルトの世界征服」
研究者は偶然高い知能を持ったヨーグルトを作り出してしまう。人間は徐々にヨーグルトの指示に従うことが人類の平和と繁栄につながると信じ始める。気がつくとヨーグルトによって地球は征服されてしまう。
超あたまの良いヨーグルトの言うことを聞いていれば人類がみんな幸せになる。
まじでそうなるとしたら?
あなたはヨーグルトに頭を下げることができるのか?
幸せとは何か?超皮肉ってくる作品。
でもヨーグルトのおかげで幸せになれるとしたら?
お金の心配や健康の心配がなくなったら?
でも散々世話してくれたそのヨーグルトがいなくなったらどうする?
依存?共存?支配?征服?
従う方が楽だけど幸せ?
あなたはどっち?
「わし座領域のかなた 」
長期睡眠から目が覚めると途方もない場所にいることに気がつく乗組員。だが助けてくれたのは顔見知りの女性だった。
「なぁ、俺は、本当はどこにいるんだ?」
個人的に好きなエピソード。
宇宙空間の映像の美しさは折り紙つき。人の表情や肉体の美しさと「女性特有の柔らかさ」もCGで魅せてくれる。技術の進化に驚いてしまう。
システムエラーの赤いランプで気がつき長期睡眠から目が覚める船長。どうやら船は修理船に引っ張られてドックに到着しそこで出会ったのは元カノだった。船が治るまでの数週間はのんびり美しい彼女とのんびりとよろしくしよう。
いやいやいや、ちょっと待て、何かがオカシイ。
何かがおかしいんだ。
「なぁ、俺は、本当はどこにいるんだ?」
最高の物語、最高の演出、あぁ幸せだ。こんな作品を観れた事に感謝すらしてしまう。
このエピソードで行われる濡れ場がやたらエロい。
CG凄いぞ。ギリギリまで観せてくるあたり、ネット配信だからこそか。
「グット・ハンティング」
人々から悪霊を守る狩人の親子は魅入られた男性を守るために妖狐を討伐する。無事に親を仕留めたが息子のヤンが妖狐の子供を咄嗟に隠した事で彼女との長い長い友情物語が始まる。
冒頭は古代中国での悪霊狩りを生業とする親子の話だったが、狩人の息子と匿った妖狐の子供が機械技術が一気に進んだ時代を懸命に生きる二人の物語になる。チャイニーズゴーストストーリー的な展開からのまさかのイギリスに支配された旧華僑の時代のSF作品で先が見たくなる作品だったが逆にこれは脚本に無理があったんだなと思う。消化不良なのだ、中華・妖怪・狩人・技術革新・蒸気・SF・愛・詰め込みすぎだ。これから二人の恋物語が始まるかなーーからの終わりだったのが残念。というか後半の話って「アリタ バトルエンジェル(銃夢)」の序盤と一緒やんけ。
「ゴミ捨て場」
クソ汚いゴミ屋敷に住むデイヴとオットー。立ち退きを要求する捜査官相手に彼は何故ここに住み続けてるのかを勝手に語り始める。
冒頭は「カールじいさんと空飛ぶ家」の立ち退きを要求するシーンと同じ。カールじいさんは「家ごと空を飛ぶ」ことでイラつく人間達から離れたが、デイヴとオットーは20年間もこのゴミ屋敷で暮らし続けている。。。彼らの物語は普通じゃなかった。酔っ払いのホラ話だと馬鹿にする捜査官も物語が終わることに身をもって知ることになる。
酔っ払いのホラ話を映像化するとこんなにも面白く滑稽になるという作品。
今までの作品が尖りすぎて、このホラ話を楽しく映像化してくれたのにイマイチもの足りないと感じてしまう。
現時点での視聴はこれまで。
今すぐ続きを観よう。
まとめ:Netflix史上最高のアニメ作品「ラブ、デス+ロボット」感想評価
途中失速する作品があるものの監督ごとに全く違う作品がテンポよく観れるので飽きることが一切ない。最高のSF作品集だ、アカデミー賞短編賞は行けるか?。妥協なく最高の映像・音楽を提供できるのは順調に黒字を続けるNetflixだからこそだ。
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