「前作の方が好きvs今作の方が観れる」賛否両論のカオスなプーさんホラーの続編映画『プー あくまのくまさん2(原題:Winnie-the-Pooh: Blood and Honey 2)』物語結末までネタバレ。前作で惨劇を生き延びたクリストファーは惨劇の犯人扱いされ村八分状態、プーさんとピグレットはオウルとティガーを連れて街に現れる。
もくじ
キャスト一覧
- クリストファー・ロビン(スコット・チェンバース)
- メイソン・ゴールド(若きクリストファー・ロビン)
- レクシー(タルーラ・エヴァンス)
- くまのプーさん/ビリー・ロビン(ライアン・オリバ)
- 若きくまのプーさん(ピーター・デスーザ=フェイグニー)
- ピグレット(エディ・マッケンジー)
- ティガー(ルイス・サンタ)
- オウル(マーカス・マッセイ)
- マリー・ダーリン(テレサ・バナム)
- アレック・ニューマン(アラン・ロビン)
- キャベンディッシュ(サイモン・キャロウ)
- ニコラ・ライト(ダフネ・ロビン)
- ヘレン・”バニー”・ロビン(テア・エヴァンス)
- フリン・マシューズ(フィン役
- アーサー・ギャラップ博士役のトビー・ウィン・デイヴィス
映画『プー あくまのくまさん2』物語ネタバレ
前作のあらすじ
クリストファー・ロビン(スコット・チェンバース)は100エーカーの森で出会ったくまのプーさんやピグレットたちを忘れて大人になるが、残されたプーさんたちは互いに共食いをして、見捨てたクリストファーや人間への憎悪を糧に成長し、ついに100エーカーの森を飛び出すと目についた人間たちを次々と殺し始める。大人になり思慮深さのかけらもない間抜けなクリストファーは彼女を連れて100エーカーの森に向かうが、そこにいたのは狂気に満ちたくまのプーさんとピグレットだった。二匹の野獣はクリストファーの彼女を殺し、次にクリストファーの命を狙うが、最終的にクリストファーは100エーカーの森からなんとか逃げ延びる。
そして現在、
100エーカーの森から命からがら逃げ延びたクリストファーは故郷のアッシュダウンの町に戻り経緯を説明する。この事件は “100エーカーの大虐殺 “と呼ばれ、この殺人事件を題材にした映画も公開されるも、アッシュダウンでの殺人鬼ってクリストファーなんじゃないか?と誹謗中傷を受けて評判は地に落ち、医師の仕事も剥奪されてしまう。
誰にも信用されずストレスを抱えていたクリストファーは、催眠療法士のサマンサのカウンセラーを受け、プーさんの悪夢にうなされ眠れない夜を過ごし、さらに双子の弟ビリーが誘拐されて行方不明になった幼少期のトラウマについて話をする。
新たな仲間”オウル”と”ティガー”登場
夜、100エーカーの森では、事件を信じない間抜けな女子大生3人組がプーさん(ライアン・オリバ)、ピグレット(エディ・マッケンジー)そして新たな仲間のフクロウのオウル(マーカス・マッセイ)に襲われ、残忍な方法で殺されていた。(1人は串刺し、1人はプーさんがトラバサミを顔面に、最後の1人は怪力のオウルによって体に丸太を突き刺される)
警察が大学生たちの惨殺遺体の調査を行い報道すると、血気盛んなハンター3人組が銃を持って100エーカーの森に侵入する。オウルからの報告を受けたピグレットが先陣を切ってハンターに襲いかかるが、別のハンターによってピグレットは頭をショットガンで撃たれて死んでしまう。
プーさんはハンターたちが別々に動くのを待ち1人ずつ残忍な方法で皆殺しにしていくが、プーさんはピグレットの遺体を見ながら以前から森で待ち構えるのではなく、アッシュダウンに積極的に殺しに行こうというオウルの提案を却下してきたことを後悔する様子を見せて立ち去る。
警察の捜査はプーさんの家にまで及び、警察官が木の家に入ると、施錠された扉の中にいたはずのティガー(ルイス・サンタ)によって食い殺されていた。
プーさんたちが生まれた理由とは
カウンセリングでクリストファーは封印していた弟のビリーが誘拐される瞬間を思い出しトラウマと向き合おうと苦心していたある日、病院でプーさんたちの襲撃から生き延びた重傷のハンターをお見舞いしていると、病室を覗いていた清掃員のキャベンディッシュ(サイモン・キャロウ)と目が合い、唐突に、ビリーが誘拐される時車に乗っていたのがキャベンディッシュだったことを思い出す。
クリストファーはキャベンディッシュの屋敷に忍び込み、ビリーの件やプーさんたち怪物について問いただすと、キャベンディッシュはかつて狂人アーサー・ギャラップ博士の助手として働いていたことがあり、ギャラップ博士が動物の遺伝子を使った実験のためにアッシュダウン周辺の子供たちを誘拐するよう命令。キャベンディッシュは次々に街の子供たちを誘拐して博士に差し出したのだと言う。
しかし、最終的にギャラップ博士の人体実験に耐えきれず子供たちが死んでしまったため、キャベンディッシュは100エーカーの森に埋葬したと言う。そこでどうやら復活した子供たちがプーさんたち半獣半人のハイブリッドモンスターとして蘇ることになったのだろうと説明する。
プーさんの正体はまさかの◯◯
さらにキャベンディッシュは、埋めた子供の中にクリストファーの弟のビリーもいたこと、そしてビリーはプーとして復活したのだと話し終わると、キャベンディッシュは罪悪感からピストル自殺をする。
プー、ティガー、フクロウはアッシュダウンの街に到着し次々に人々を殺しながらクリストファーの家に向かう。
プーさんはクリストファー家に住む両親を殺したあと、幼い妹のヘレン”バニー”ロビン(テア・エヴァンス)を誘拐して立ち去る。
プーさんは次に近所の倉庫で行われていた仮装レイヴパーティーで惨劇を繰り広げ、生き残りはティガーが1人残らず殺していく(ここでティガーの得意技が素早い動きと鋭い爪で引き裂きだとグロく紹介される)
エンディングネタバレ
レイヴパーティ会場に到着したクリストファーはギリ生きていた生存者の助けを借りてティガーに銃弾を撃ち込む。プーさんが生き残った参加者をあの手この手で殺害(オーブンレンジに入れる。電動インパクトドライバーでおでこにぶっさす、首を生きたまま引っこ抜く、首チョンパなど)
クリストファーはついにプーさんも追い付き対峙すると、プーさん向かって弟ビリーの名前を呼ぶ。するとプーさんは幼少期の頃を少しだけ思い出し立ち尽くすが、クリストファーの彼女のレクシーを見て野生が戻り襲いかかったため、クリストファーは斧でプーさんの頭を破壊して再起不能にする。
次回作は「バンビ、ピーターパン、ピノキオ」が登場か?
生き残ったフクロウは、プーさん、ティガー、ピグレットの遺体を回収し”旧友”の助けを借りて彼らを蘇らせる方法を見つけると誓っている姿、そしてバンビ、ピーターパン、ピノキオの絵が表示され、次回作でさらに混沌とした展開が待ち受けていることを示唆して物語は終了する。
海外の反応評価
8/10
あらゆる点でオリジナルより優れている!
映画『プー あくまのくまさん2』は、あらゆる面で大きく改善されている。明らかに、この作品には大きな予算(オリジナルのわずか5万ドルに対して約33万ドル)がかけられているが、それが如実に表れている。まず、クリーチャーたちはもはやただのハロウィーンの仮面には見えず、優れた人工装具のおかげで、きちんとした動きをする実際のハイブリッド・クリーチャーに似ている。スコット・チェンバースが新しいクリストファー・ロビンを演じ(彼は傑出していると言わざるを得ない)、タルーラ・エヴァンスも素晴らしい。
ストーリーもまともになっている。オリジナル版の製作チームは、素晴らしい『Summer Of ’84』を書いたマット・レスリーと手を組み、プーさんの世界を拡張し、最近予告されている『Poohniverse』のためにさらなるキャラクターを登場させるという、非常に興味深い前提を作り上げた!
85分の上映時間の中に、とんでもないものが詰め込まれている。興味深いストーリーだが、楽しいこともたくさんある!素晴らしいセットピースには、プーさんと仲間たちがパーティーの参加者を切り刻んでいくシーンがある。グロ描写も多く、ほとんどが実用的だが、CGIも少し使われている(おそらく比較的低予算のため)。
全体として、私はこの映画をとても楽しんだ。前作から受けた非難から実際に学び、これほど良いものを作るために戻ってきた回復力を見せたチームは賞賛されるべきだ。
ホラーファンなら楽しめるはずだ。
4/10
新たなプーさんにふさわしい
この映画に9点や10点をつけた人たちが何を吸っているのかわからない。
この映画は全くのゴミだ。1作目は確かにひどかったが、2作目はそれ以上ではない。
死体数が多ければ良い映画なのか?多くの人がそう思っているようだ。確かにこれは前作のような低予算映画だが、予算に関係なく駄作は駄作だ。演技は多少良くなっているが、それで他の部分を補うのは難しい。特殊効果はイマイチだし、音楽もダメ、ストーリーもダメ。このような映画に「ストーリー」があること自体、笑止千万だ。
殺しもクリエイティブではない。自分のために、この映画はスキップしよう。
10/10
血まみれで、美しく、残忍で、ソリッド
映画『プー あくまのくまさん2』
映画館を出て、これは間違いなく今年最も血なまぐさく、美しく、残酷な低予算ホラー映画の1つであり、素晴らしい仕事をしている。この独立系国際映画は、1作目から、そう、1作目の2人のキャラクターが、可能な限り完璧に仕上げていると思った。この映画『プー あくまのくまさん2』は、より良いキャスト、より良いプラクティカル・エフェクト、クリストファー・ロビンのフラッシュバック、若き日のくまのプーさんがとても良くできている。ティガーの台詞はフレディ・クルーガーに似ていて、ほのぼのとした感じがする。ストーリー、脚本、撮影は間違いなく良くなっている。
この映画『プー あくまのくまさん2』の10点満点中の10点は、その完成度の高さだ。この映画がVODで公開されたら、また見るつもりだ。
映画『プー あくまのくまさん2』は、間違いなく今年最高の映画の1つです。
昨年の『SCREAM 6』は忘れてください。
6/10
1作目よりは良いが、レビューで言われているような9/10や10/10の熱烈な評価ではない。
興味本位で1作目を観た。1時間半で、悪くはなかったが、良くはなかった。フランケンシュタインのモンスターの話が好きなので、1作目より星2つ。
この映画でも不思議なことがあった。ある時、男の子が家で1作目の映画を見ているのだが、どうやらその映画は、彼らの町で起こった出来事をテレビ用にリメイクしたようなものらしい。みんなクリストファー・ロビンが1作目の殺しをすべてやったと思っていて、誰も彼を信じていない。
誘拐のひねりと告白は良かったと思う。大騒ぎの殺人シーンは面白かった。
特殊効果は1作目と同じで、良くはなかった。でも好きな作品だった。でも、この映画を所有することはないし、もう一度見ることもないだろう。
この評価は信用ならない!って人はこちらの記事をご覧になってください。
まとめと感想「前作の方がデザイン良くね?」
正直に言うと1作目の方が好き。
1が100点なら2は50点。
初代は、あのくまのぷーさんが著作権切れということで、じゃあディズニーが狼狽えるぐらい最悪のモンスターにしようぜ!という安易な発想からどんな映画になるのか?どんなイマジネーションを見せてくれるのか?というワクワクがあった。そして、蓋を開けてみると、マジで原作アニメ通りのクリストファーロビンとプーさんが100エーカーの森で遊んだ!!・・・・・大人になって忘れ去られたプーさんたちは共食いしてでも生き延びてクリストファーロビンどころか人間全員ぶっ殺してやるぅ!!!
って展開を見れただけで大満足で個人的にどんな安っぽい着ぐるみだろうが、ゴア表現だろうが、あんな展開を生きているうちに見れただけで100点満点だと思っていた。
ところが、続編は・・・。
普通のモンスター映画なんだよなぁ。
なんかインパクトが足りないなと思っていたら、中で演じている人も、デザインも全く変わってたんだね。(中の人の素顔知りたい人はこっちの記事で紹介しています。参照)
2↓
1↓
初代プーさんのデザインの方が好きなのは俺だけ?
あの、アニメの優しさも醸し出しながら狂気に陥った感じのチープなデザインが好きだったんだけど、2ではなんか普通にモンスターって感じで「プーさんらしさ」が失われている点が気になった。
だからか、冒頭から新入りのオウルが出てきても、「うん、まぁ、そんなデザインなのね」ってそれほど衝撃を受けることもなく、ピグレットも初代の「ちょ、お前ただのイボ猪やんけ!」ってツッコミ要素も失われた普通の悪い豚って感じで捻りもないデザインになんだかなぁと。
そして一番残念だったのが「ティガー」
こいつ、プーさんと若干似てるデザインだから少し困った。
「あれ?ついにティガー来た!?」
プーさんでした。
「ん?プー・・・さん?」
ティガーでした。
ってことが起きるくらい似ている。
さて
問題です
どっちがプーさんで、ティガーでしょうか?
基本的に夜、暗がりの中一瞬だけ映るシーンが多く、
あれ?
どっち?
ってなる。
しかも劇中でティガー銃弾1発で逃げちゃうし。
ゴア表現については「テリファー」レベルの最悪の暴力シーンがマシマシで見応え抜群。特に後半、近くにある道具を使ってジョン・ウィックばりにスタイリッシュに創意工夫してぶっ殺していくシーンは最高。最高に吐きそうになったし、テリファー思い出したし最悪だった(褒め言葉)
ストーリーは・・・なんかなぁ、前作でかろうじて逃げたクリストファーを追って次々人間を殺して食いまくってやるぜ!ぐらいのアホ展開を期待していたのに、唐突にクリストファーの生き別れた弟ビリーがプーさんの正体だぜ!とか街に住む博士が子供を使ってキメラを作っていたぜ!とか無理やり蛇足な展開入れるのもイラねぇってなった。
あくまで、”ディズニーのプーさん”で大人が本気で遊ぶから面白いのであって、この題材を使って本気でホラー映画を作っちゃダメだと思った。