映画『Love Lies Bleeding』物語ネタバレと海外の反応評価まとめ




映画『Love Lies Bleeding』物語ネタバレと海外の反応評価を紹介しています。「トワイライト」のクリステン・スチュワートと「マンダロリアン」のケイティ・オブライアンがレズビアンカップル役で濃厚な濡れ場を演じ、メタスコアも73点と世界で好評です。

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映画『Love Lies Bleeding』はどんな映画?

「Saint Maud」のローズ・グラス監督によるスリラー作品。レズビアンカップルを「トワイライト」のベラ役のクリステン・スチュワート、「アントマン」のケイティ・オブライアンが演じて話題に。制作は安定のA24スタジオ。

ジムのスタッフであるルーは、ラスベガスの大会に向けて貧乏ヒッチハイク旅を続けるボディビルダーのジャッキーに一目惚れしたところから物語が始まりますが、ドラッグ、父親の犯罪、魅惑的だが違法なステロイド、DV、憎悪、銃、そして愛とセックスが絡みあうことでありえないような展開が繰り広げらていく魅力的な作品でIMDbは7.3/10、メタスコアは76点と高評価をつけています。

冒頭に主演2人の生々しいセックスシーンや、劇中ではかなり衝撃的なゴア表現など暴力的な描写も多々あり、人によっては閲覧注意となる点に注意が必要です。

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映画『Love Lies Bleeding』物語ネタバレ

1989年

夜にもかかわらず多くの利用者で賑わうスポーツジムスタッフのルイーズ・”ルー”・ラングドン(クリステン・スチュワート)がトイレの掃除をしていると、同僚のデイジー(アンナ・バリシニコフ)に誘われるが、断って一人暮らしのアパートに戻ると1人で自慰行為を始める。

ジャッキーとルー

別の場所で女性ボディビルダーのジャッキー(ケイティ・オブライアン)が車の中でJJ(デイヴ・フランコ)と呼ばれる男とセックスを終え金を受け取っていた。ジャッキーはホームレスで、橋の下で眠り、朝になると欄干を使ってトレーニングをする日々を過ごしている。

ルーが妹のベス(ジェナ・マローン)の家に行くと、ベスは夫のJJからのDVで腕を骨折し、目を赤黒く腫らした状態でルーを玄関で出迎える。しばらく会話をしたルーはベスの子供たちを学校に送る準備をしながら、ベスは虐待者JJと別れるべきなのに一緒に暮らす妹を心配していた。

ジャッキーはJJの紹介で射撃場で働くことになる、射撃場のオーナーはルーの父親のルー・シニア(エド・ハリス)だが、ルーは犯罪歴のある父親とは連絡を絶っている間柄である。

収入を得たジャッキーはルーの務めるジムの会員になりトレーニングを開始する。その様子をカウンターから眺めていたルーはジャッキーに一目惚れしてしまう。

そんなルーの前にFBI捜査官のオライリー(オリオン・キャリントン)が現れて、彼女の父親、あるいは失踪した母親の情報提供をして欲しいと名刺を渡される。夜になり、男性会員がジャッキーを口説いているのを見たルーは思わずジムの電源を落として早仕舞いする。ルーとジャッキーが外でタバコを吸っていると先ほどの男性会員が現れルーをレズ呼ばわりすると、ジャッキーが男性を殴ってしまう。

ルーは慌ててジャッキーをジムの中に戻して、2人きりでタバコを吸って気を落ち着かせる。ジャッキーは、ボディビルの大会のためにヒッチハイクでラスベガスに向かっている事情を話すと、ルーは常用しているステロイド(筋肉増強剤)を持ってきてジャッキーに駐車する。盛り上がった2人はジムでキスをした後部屋に戻り激しくセックスをする。翌朝、ルーはジャッキーにしばらくこの家に住まないかと提案して二人暮らしを始める。

ルーとジャッキーは交際を始め、ジャッキーは射撃場とウェイトレスをしながらトレーニングに励み、情熱的なセックスをして、ルーは隠れてJJからステロイドを手に入れジャッキーに注射をする。ジャッキーの体は徐々にパンプアップしていき、ルーも笑顔が増え充実した日々を過ごす。

しかしジャッキーの務める射撃場のオーナーであるルー・シニアは事務所で銃の密輸を行っている様子が描かれており、ルー・シニアは改心することなく犯罪に手を染め続けていることが分かる。

その後、ルーとジャッキーはJJとベスと夕食を共にするが、そこでルーはベスの傷が増えているのに気付き、トイレに行ったJJを追いかけてベスの虐待について問いただすが、JJは悪びれるどころかJJはルーに会う前にジャッキーとセックスしたと言い出し、ルーは激怒してしまう。

帰り道、ベスの怪我、ジャッキーの行為に苛立ったルーは、車の中でジャッキーと言い争いをする。路上で言い争いを続けたルーはJJを殺したいほど憎んでいると叫んでしまう。するとすぐ近くに車を止めて2人を監視するオライリーを見かけ、2人は部屋に逃げるように戻り仲直りセックスをする。

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ステロイドの副作用

翌日、ルーはベスが病院で昏睡状態であると電話を受け見舞いに行くと、ベスはJJに人相が分からないほど殴られ重傷を負って眠っていた。ルーが病室で泣いていると父のルー・シニアが現れ2人の娘を見舞う。恋人の嘆き悲しむ姿を見たジャッキーはステロイドの副作用が如実に現れ暴力的になり、衝動的に病室を飛び出して車に乗ってどこかに向かってしまう。

ジャッキーは、ルー・シニアからの報復に怯えているJJの背後に忍び寄り、死ぬまでテーブルに顔を叩きつけJJを殺す。

ルーはベスの家の前に自分の車があるのを見つけ、リビングのカーペットの上で死んでいるJJと、浴室で茫然自失になっているジャッキーを発見する。察した彼女はジャッキーの体を洗って服を着せると一緒にJJの遺体を車に乗せ、JJの車のトランクに遺体を乗せ、ジャッキーはルーのトラックでルーの後を追って近くの渓谷に向かう。

しかし信号待ちの最中にデイジーに見つかってしまい、後ろにルーのトラックに乗ったジャッキーにも気づかれてしまう。

渓谷に到着したルーはJJの遺体を乗せた車ごと谷に落とすと、火炎瓶を投げ込んで車を爆破して立ち去る。

翌朝、ルーとジャッキーは家に戻り、ルーは心配するジャッキーに渓谷から立ちこめる黒煙に気づいて警察が捜査に乗り出すだろうが、渓谷はルー・シニアが死体を頻繁に処分していた場所だからそう簡単には捕まらないから安心するようにと伝え、今は身を潜めるように言うとJJの家の血痕を掃除しに向かう。

その後、ルーがJJの殺害現場を片付けていると、ルー・シニアがチンピラを連れて家を訪れる。しばらく探し回った後、ルー・シニアはJJはすでに誰かに捕まっているのではないかと推測してその場を立ち去る。

その頃案の定、当局が渓谷の下で多くの人に混じってJJの遺体を発見して調査が行われていた。家にいたジャッキーだったが、ステロイドによる幻覚症状が現れ家にじっとしてられず、ボディビルチャンピオンになる目標を思い出し勢いでジムに行ってトレーニングを始めていた。ルーはハイになった状態で帰宅したジャッキーと口論になり、イラついたジャッキーは思わずルーに暴力を振るってしまい家を飛び出してラスベガスに向かう。

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ボディビル大会

ルー・シニアは気づき、自分の痕跡を消す方法を探し始める。ジャッキーは結局ルーの家を出て、ベガスまでヒッチハイクする。

ベスは奇跡的に目を覚まし病室で家族に囲まれて誕生日を迎えるが、JJが亡くなったと知らせを聞いたベスは大声で叫び出し、その様子を見ていたルーはなんとも言えない表情を浮かべる。

ラスベガスのボディビルの大会に出場したジャッキーだったが、演技中にステロイドの幻覚作用が現れ、舞台の上で嘔吐した後、他の出場者から罵詈雑言を浴びせられていると思い込み、舞台袖にいた出場者につかみかかり殴りつけてしまう。

ルーはお見舞いに来たデイジーから、JJが姿を消す直前、ルーとジャッキーがJJの車でいるところを目撃していること、警察に通報されたくなければ付き合って欲しいと半ば脅迫を受けていた。

ジャッキーは逮捕され、ルーに電話するが代わりに出たデイジーに電話を切られてしまい、職場の上司のルー・シニアに電話して無事に保釈されるが、代わりにサイレンサー付きの拳銃を手渡され、承認を消すように依頼される。

朝、ルーとデイジーがアパートに戻ろうとすると、背後から現れたジャッキーがデイジーの顔面を撃ち抜き立ち去る。ルーはすぐに現場を隠蔽しようとするが、タイミング悪くオライリーとその相棒が部屋に訪れ、渓谷でルー・シニアのビジネスに逆らおうとしていた人々の死体とJJの死体も発見されたことで、ルーに情報提供を求めてやってきたのだった。

ルー・シニアは戻ってきたジャッキーを殴って気絶させて人質にすると、汚職警官のマイク(デヴィッド・デラオ)にルーの暗殺を依頼する。マイクの侵入に偶然気がついたルーは、マイクを撃って殺した後、デイジーの遺体を車に乗せて家を飛び出す。

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エンディングネタバレ

ルー・シニアの家に乗り込んだルーだったが、そこにルー・シニアはおらず代わりにベスがいた。ベスはルーの顔を見ると叫び出して殴りかかる。理由は明白でJJを殺したことに対する恨みだった。殴られても彼のそばにいたのは彼を愛していたからだとベスは主張するが、ルーは妹をバカ女と罵り顔の傷を激しく掴み、ジャッキーの場所を教えろと命令するとベスは怯えた表情で納屋で監禁されていると話す。

ルーは納屋で縛られていたジャッキーを解放するが、ジャッキーはルーが裏切ってデイジーと暮らしていたと勘違いしており、ルーを撃ちそうになるが、ルーは冷静に何が起きたのかを伝えて2人は若いする。

ジャッキーを逃したルーが車に戻ろうとすると、隠れていたルー・シニアに脚を撃たれてしまう。ルー・シニアはそのままルーを撃ち殺そうとするが、ルーの叫び声を聞いたジャッキーはハルク化し始め、身長が20mを超える巨人に変身してルーを取り押さえ、ルーは父親の口に銃を突きつけるが、逮捕させるために生かすことにして2人はその場を立ち去る。ルーもなぜかジャッキーと同じ大きさに成長し、巨大化した2人は雲の中を走り去っていく。

後日、ルーとジャッキーは一緒に新しい生活を始めるために車を走らせていると、運転していたルーは荷台に乗せっぱなしだったデイジーの遺体が動き出しているのに気が付く。ルーはジャッキーが横で眠っているのを確認して荷台を確かめると、確かにデイジーは銃弾が頬を貫通しただけで一命を取り留めていたのを確認する。

しかしルーは顔色ひとつ変えずにデイジーの首を絞めて殺害すると、ジャッキーが眠っている横で荒野にデイジーの遺体を放置し、タバコを吸うシーンで物語は終了する。

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海外の感想評価まとめ

海外で2024年3月8日に公開された映画『Love Lies Bleeding』の海外の反応評価をまとめて紹介していきます。

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IMDb 7.3/10

7/10
見る者を魅了する

最初に思ったのは、ジムに行かない人が想像するようなジムの様子が描かれているように感じた。最寄りのジムに行く代わりに『パンピング・アイアン』を見ているような。まるで『パンピング・アイアン』が、淫らでレズビアンで血まみれのサイケデリックな体験だったかのようだ。犯罪家族のドラマもある。
映画の撮影はとても印象的で、魅惑的な美学があった。壮大なスケールではなく、ほとんどが人里離れた場所で繰り広げられるが、セックスと暴力をテーマに魅惑的に撮影されている。登場人物も、それを演じた俳優たちも、なかなか良かった。クリステン・スチュワートはクリステン・スチュワートであり、彼女を映画で見れば何を期待するかはすでに分かっていると思うが、彼女はなかなか良かったと思う。『マンダロリアン』のケイティ・オブライアンに気づくのに時間がかかった。彼女がホームレスでありながらワークアウトに励んでいるのが気に入った。

7/10
血を流す愛
先見の明を持つローズ・グラス監督が、スタイリッシュかつ不穏なネオ・ノワール・クライム・スリラー『Love Lies Bleeding』で新たなパンチを放つ。用心深いジムのマネージャー、ルーは、ラスベガスで大会に向けてトレーニングに励む献身的なボディビルダー、ジャッキー(ケイティ・オブライエン)に想いを寄せるようになり、世界がひっくり返る。火花は散るが、芽生えつつあった2人のロマンスはルーの暗い家族の秘密と絡み合い、2人を暴力的な道へと突き落とす。
『Love Lies Bleeding』は境界線を押し広げることを恐れない。ネオンに彩られた美的感覚と、執着と欲望という根底に流れるテーマが、『ボディ・ダブル』のような古典的スリラーの記憶を呼び起こす。しかし、グラスは現代的な女性のエンパワーメントを注入し、ステレオタイプなファム・ファタールという図式を覆した。ジャッキーが単なる悩める乙女ではなく、彼女自身の意思を持った複雑なキャラクターであることが、物語に一層興味をそそる。
この映画の最大の強みは、中心的な演技にある。スチュワートは、過去に重荷を負いながらもつながりを切望する女性ルーを、生々しく強烈に演じている。オブライアンは彼女の激しさに負けず劣らず、冷徹な決意とジャッキーの脆さを際立ったニュアンスで体現している。2人の相性の良さは否定できず、事態が制御不能に陥っても、波乱に満ちた2人の関係に私たちを夢中にさせる。
プロットは荒唐無稽な展開を見せるが、余韻を残すのはこの映画のテーマ探求である。グラスは、欲望の破壊的な性質と、愛の名の下に、あるいはおそらくは執着のために、人々がどこまでやるかを解剖している。暴力は残酷ではあるが、意図的なものであり、登場人物たちが耐える感情の混乱のメタファーとして機能している。
確かに、テンポの悪さは否めない。第1幕では登場人物と彼らのつながりが見事に確立されるが、中盤は犯罪の裏側に焦点が移るため、少し間延びする。しかし、映画は最終幕で勢いを取り戻し、衝撃的で奇妙なカタルシスをもたらすクライマックスで最高潮に達する。
Love Lies Bleeding』は欠点のある映画だが、その大胆な演出、驚異的な演技、複雑なテーマの探求により、特に型破りなスリラーのファンにとっては見応えのある作品となっている。ただ、荒唐無稽な展開を覚悟してほしい。

8/10
劣悪な環境と天空のサウンドトラックのフリーキーな犯罪スリラー。
1980年代後半のアメリカ南西部、若い女性ボディビルダーが小さな町に新しい家を見つける。ジムで出会った若い女性従業員とすぐに打ち解けるが、彼女は堕落者の巣窟である彼女の家族と対立していることが判明する。二人のロマンスは犯罪の網に絡めとられて終わる。
クリステン・スチュワートは、一家の黒羊であり、断固とした反逆者という役どころで、なかなかいい味を出している。ケイティ・オブライアンは、この映画の予想外の活力源となった。彼女の演技はとても多面的で、彼女なしではこの映画は成り立たない。彼女は好奇心、恐怖、怒り、そして最終的には新発見のミューズに抱かれての恍惚感を表現している。彼女がステロイドを発見したのはいいオマケだが、この筋書きは、逃げ場のない猛獣を解き放っただけの可能性もある。デイヴ・フランコは、短時間だが腹立たしいフーリガン役を好演。エド・ハリスは、町のあらゆるものを所有し、汚れた足跡を隠すために地元警察を後ろ盾にしているように見える地元の大物を、効果的に冷徹に演じている。
手に汗握る重厚な内容で、思わず聞き入ってしまうが、この映画は神経質な観客向けではない。暴力描写はかなり獰猛だ。緊張感は時にターボチャージャー並みだ。クライマックスに向かうにつれ、昔ながらの恐怖に包まれる映画は久しぶりだ。サウンドトラックは、まるで悪魔のようなストーリーから少し解放してくれるかのように、しばしば心地よいニューウェーブ・ビートに傾いている。時に不穏な空気を漂わせ、時に強烈な雰囲気を醸し出すこの映画は、メインストリームからの逃避を提供してくれる。そのすべてを通して、結末は得がたいカタルシスを感じさせる。エッジの効いた映画作りが好きな人には強くお勧めできる。

8/10
緊迫したドラマが展開されるセクシーなアクションスリラー!
『Love Lies Bleeding』は、生々しく、大胆で、常識に反した映画のひとつだが、ドラマと愛、そしてストーリーと登場人物のひねりで楽しませてくれる。アメリカ西部を舞台に、ルー(クリステン・スチュワート)と彼女のタフでアンチヒーロー的な父親ルー・シニア(『クリープショー』や『ゲーム・チェンジ』のエド・ハリス)が経営するジム・クラブが登場する。そして、この映画の中心人物でありワイルドカードであるジャッキー(ケイティ・オブライアン)が、ラスベガスで全米大会に向けてトレーニング中のボディビルダーとして登場する。しかし、ルーとの交流や関係が、殺人、血、信頼の問題を引き起こし、事態は急展開する。欲望、セクシーなシーン、アクション・テンポのスリルも満載で、全体的には珠玉の作品とは言い難いが、それでもエンターテインメント性が高く、ストーリーも面白いので、映画ファンなら誰でも見て損はない。

5/10
シュールに近いトリップ感のあるストーリー、そして愚かなフィナーレ
才能溢れる監督でありながら、脚本が今ひとつということで、賛否両論になりそうな作品のひとつ。
主役の演技は素晴らしく、脇役の演技は今ひとつだが、撮影やシーン、音楽は観る者を惹きつけてやまない。主役同士の相性はリアルで、レズビアンの要素も目立たない。
しかしフィナーレは、まるで別の映画のような、ほとんど悪趣味に近い不条理なものだった。せっかく素晴らしいサスペンスがあったのに、笑えない方向に行ってしまったのは残念だ。劇場にいたほとんどの人が、「50フィートの巨大ステロイド女の攻撃」という滑稽な映像に息をのんだ。そう、この映画はその手のクレイジーな作品なのだ。だから、最近ではめったにお目にかかれないような荒唐無稽な展開を覚悟してほしい。この監督の次回作を楽しみにしている。レフンN監督を彷彿とさせるような、悪魔のような映画監督の原石である彼女が、他の誰かの脚本を監督するのを見たいものだ。
スチュワートとマローンのために5つ星。しかし、くだらない結末がなければ8~9点だったかもしれない。

メタスコア 76/100

  • 88
    RogerEbert.com
    ブライアン・タレリコ
    大胆で野心的なパンチのいくつかは、特に熱狂的な最終幕では完全に着地していないが、グラスが妥協のないビジョンを持つ大物であることを確認させる映画にとっては些細な不満だ。
  • 80
    ハリウッド・レポーター
    David Rooney
    Love Lies Bleeding』は、アメリカーナの最も暗い脇道を行く幻覚のような旅だ。Saint Maud』のように不安を煽るには鈍すぎるが、誰も無関心ではいられないだろう。
  • 80
    バラエティ
    オーウェン・グライバーマン
    Love Lies Bleeding』は意識的に荒々しく派手になり、映画のコントロールが効かなくなっていると思うかもしれないが、ローズ・グラスは自分のやっていることをしっかりとコントロールしている。彼女はミッドナイト・ノワールを作り、私たちの予想の斜め上を行くが、勇敢な人々でさえ極端にならざるを得ない場所に着地する。
  • 80
    Collider
    Ross Bonaime
    Love Lies Bleeding』は、唸らせ、笑わせ、ゾッとさせ、そしてうっとりさせる爽快な体験だ。グラスの2作目となる本作は、緊張感を高め、全く予測不可能なスリラーを創り出す彼女の卓越した能力を示しており、簡単には忘れられないだろう。
  • 75
    IndieWire
    ケイト・アーブランド
    他の映画との比較はさておき、この作品は見た目も感覚も動きも、他の作品とは似ても似つかない。愛そのものが麻薬である。映画もそうだ。
  • 75
    プレイリスト
    Marshall Shaffer
    この作品の熱狂的な盛り上がりは、終始この作品を支えており、その騒々しい雰囲気が薄い人物描写を覆い隠している。脚本は、演出の力強さには及ばない。
  • 75
    TheWrap
    Matthew Creith
    グラスは、観客をうんざりさせ、のけぞらせるかもしれないことを常に意識しており、繊細さとは無縁のこの心理スリラーに、楽しく興味をそそるアクセントを加えている。グラスの魅力的なキャストを引き立てる見事な演出である。
  • 70
    ニューヨーク・マガジン (ハゲタカ)
    ビルゲ・エビリ
    この映画は、ルーとジャッキーの互いへの愛に焦点を当てたとき、最高のものとなる。彼らの情熱が、物語の後半で登場人物たちの衝動的な決断を後押しする。しかし、事態がさらなる暴力に発展するにつれ、映画は一本調子に感じられるようになる。
  • 55
    ザ・デイリー・ビースト
    ニック・シェイガー
    熱血犯罪物語だが、気取った演出が破壊力を上回っている。
  • 50
    スクリーン・デイリー
    Tim Grierson
    『ラブ・ライズ・ブリーディング』は、その大胆なスタイルや増え続ける死体数に対して謝罪はしないが、その威勢の良さは、その下に潜むしつこい空虚さを隠すことはできない。

まとめと感想

面白いのに物足りない。

物足りないタランティーノ作品といった感じ。

ひねりがあるようで無く、

思ったよりも淡々と物語が進み、奇妙な展開で強引に物語をオチに向けさせてしまうため、不穏で魅力的な登場人物たちが輝くことがなくあっさりしていた。

登場人物の誰もが善人ではなく、愛の名の下に悪人が悪い決断をしているだけの映画で誰かを応援する気持ちにはなれなかったし、映画全体に特に愛着を感じることなくぼーっと終わってしまったため、最後私の大好きな女2人のロードトリップで物語が終了するも、感慨深さもなくすーっと終わってしまったように感じる。

なんだか、なんとなくもっといい作品になったような気がする。もっといい作品というのは、もっとサイケデリックで、もっと暴力的でカオスで、もっと不穏な作品という意味かもしれない。万人向けの映画ではないが、かなり面白いし、楽しめた。

私は好きだけど、1ヶ月後にこの映画がまだ私の心に残っているかどうかは分からない。

いや、タイトルも忘れていると思う。

そろそろA24制作作品を集めて記事にしないと、日本未公開相当多い気がする。

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