ロッテントマトで脅威の100%、英国で「14歳までに観ておきたい映画」と評価されたイラン映画『友だちのうちはどこ?』海外の反応評価、レビューをまとめて紹介していきます。現在アマプラで無料視聴できるので興味を持った人はぜひご覧になってください。
もくじ
映画『友だちのうちはどこ?(1987)』はどんな映画?
『友だちのうちはどこ?(原題:ペルシア語: خانه دوست کجاست ؟、英語: Where Is the Friend’s Home?)』はアッバス・キアロスタミ監督のイラン映画で1時間23分のヒューマンドラマです。
あらすじ
次に宿題を忘れたら退学と言われた友人のノートを誤って持ち帰ってしまった主人公の少年は、遠く離れた場所に住む友人の家にノートを返しに向かうが…
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現在アマプラで見放題になっているので、今この瞬間ここを訪れたのも何かの縁だと思ってぜひ観てください。少しだけ退屈に思えるかもしれませんが、必ずあなたの心に何らかの変化を与えてくれる優しい映画です。
IMDbで8.1,ロッテントマトで100%支持というかつてない高評価の理由も納得の作品です^^
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映画『友だちのうちはどこ?(1987)』海外の反応評価まとめ
ここから先は映画『友だちの家はどこ?』の海外の反応評価、レビューをまとめて紹介していきます。忖度なく上から順番に紹介していきます。
IMDb 8.1/10
8/10
壮大で忘れがたい映画である。
この監督はどのようにして、気づかれることなく、あるいはカメラの存在を問題にすることなく、これほど親密な瞬間を撮影したのだろうかと本当に不思議に思うような、天才的な瞬間がある。映画というより詩(友情、正直さ、子供時代、純粋さ)。
9/10
キアロスタミはできる限り多くの感情の真実を引き出している。教師が生徒の前で罰を与え、その生徒が泣くシーンは、ともすれば不愉快なものになりかねないが、子どもたちの涙にありがちな、目を見開いて泣くような泣き方とは対照的で、しゃっくりをするような、息の荒い泣き方だ。
キアロスタミのいつものように演技は完璧で、派手さや役者臭さはまったくない。この映画は子どもの視点から描かれており、大人がいかに子どもを厄介な厄介者と見ているか、そして大人の義務志向の単純さが、時に子どもが持つ厳格な道徳観といかにしばしば一致しないかがわかる。
やみつきになるくらい見ごたえのあるこの映画は、ある意味ではスリラーのようでもある(スローなものではあるが)。友人の家を探すシーンは(そして夜が暗くなっていく様子は、友人が宿題をする時間がなくなることを表している)爽快でスリリングだ。
しかしそれ以上に、この映画にはキアロスタミが私たちに与えてくれる純粋さの小さな瞬間がある: ある少年が、外で転んだ別の少年の膝に水をさすったときの柔らかな優しさ、スラム街のような家々をさまよう子供たちの、暴力やドラッグといった私たちの身近な恐怖をまったく心配していない素晴らしい映像、あるいは、主人公が、自分の使命を禁じた母親から、ベストの下にノートを忍ばせてこっそり逃げ出す
10/10
ゴージャスな映画、壮大なメッセージ、必見!
この愛すべきシンプルな物語は、今年見た映画の中で最も素晴らしいものだった。俳優ではない子供たちが、アメリカ映画にはないリアリティと驚きをこの映画にもたらし、彼らの演技に畏敬の念を抱くことだろう。
ストーリーは、ある少年が友だちにノートを渡さなければ、友だちが退学になってしまうかもしれないので、その友だちを探し出すというもの。しかし、大人たちは自分たちのくだらないことに夢中で、少年の話に耳を傾けず、援助を申し出ることもない。
大人たちは、この誠実で善良な子供を助ける代わりに、彼を妨害するためにありとあらゆることをするのだ。この状況は実に現実的であり、大人たちが子供たちとのコミュニケーションにおいて慇懃無礼な態度をとっていることを検証させられるのを見るのは、なんと爽快なことだろう。この映画に登場するアーメッド少年は、小さな男の子にとって新鮮なヒーローだ。アメリカ映画で描かれるような、お利口で甘やかされたガキどもよりもずっといい。美しい物語であり、この壮大な映画をじっくりと鑑賞するのは素晴らしい経験だ!
10/10
実は、この傑作を定義するのに、このレビューのタイトル以上の言葉を見つけるのは難しい。
映画を観ているというより、古典的な短編小説を読んでいるような気分にさせてくれる作品を探しているなら、この作品はまさにその作品だ。
映画を見るときは、映像、音響、効果、音楽があり、ほとんど何も想像することなく、楽に映画を見ることができる。
結局、ストーリーは霧散してしまう。一方、『Khane-e doust kodjast?’』では、キアロスタミはその魅力的なシンプルさで、あなたを子供のような無邪気な世界の奥深くへと誘う。
演技からカメラに至るまで、すべてが貴重な素人感にあふれている。
キアロスタミが、プロではない俳優たちから、これほどまでに自然な演技を引き出すことに成功しているのを見ると、実際に驚きを感じるだろう。各キャラクター、各シーンは、キアロスタミの見事な観察眼によって調整されている。一瞬、2シーンしか流れない音楽さえなければと思ったほど、この映画は純粋にシンプルだ。個人的には、映画というより芸術作品だと思う。
ロッテントマト 批評家100/一般91%支持
まとめと感想
例によって文才もない人物による観終わった後の感情の赴くままに書いた駄文が始まります。この先はあまり読む価値はないと思うのですが、それでも読まれるなら生暖かい気持ちと眼差しで読んでください。
観終わった後、泣いて笑った。
幸せな気持ちになる映画だった。
優しい映画を求めています。
Xでいつも言っていたら、ついに教えてくれた2本のうちの一本が本作だった。
このタイミングで教えてくれたのは何か意味がある。
いつもそう思って教えてくれた作品は前情報もなくさっさと見ることにしているが。
さすが、
皆さんのおすすめした珠玉の作品というだけのことはある。
スッゲェ泣いた。
映画はシンプル。
まだ観ていない人はまず見るべきだと思う。
この映画は
この映画はシンプルで余計な情報を排除している代わりに、あらゆる日常を切り取って私たちに見せてくれる。内容はシンプルで主人公の少年が間違えて持ってきてしまった友人のノートを遠く離れた村に返しに行く物語だ。
驚くほど型にはまった横暴で厳格な大人らしい大人、
そして子供は子供らしく純心でわがままでまっすぐで愚かに描いている。
アマプラではおそらくリマスター版を観ることができた。
だが、一筋縄ではいかない。
この物語は全編を通して8歳の男の子の目線で描かれている。
これが面白い。全く物事がうまく進まないからだ。
自分の使命感に燃えノートを返しに向かうが、ノートを返すことだけに集中してしまい、人に道や場所を聞く際、ほぼ全て舌足らず。
例えるなら「隣町に住む渡辺さんを知ってませんか?」ってレベルの質問を出会う大人に繰り返すため、大人たちも迷った挙句に道を教えるがその道も大体違ってる(当たり前)
途中、友人が履いていたズボンが干してある!彼の家はここだ!って留守の家でずっと声をかけ続け、最終的には近所に住む足が悪い病気のおばあさんの手を引いてズボンの持ち主を教えて欲しいと無理難題を言ったりする。(結局そのズボンの持ち主は全くの他人だったりする)
そんな感じで物語は進む。
彼のノートを返す旅は続くが、道中、彼は道を教えてくれた親切?な人たちにありがとうも言えず、行き当たりばったりで歩き続け横暴な大人や家族に邪魔されたりする。
何だこれ退屈なシーンを描くな、、、と思ったら静かに物語の鍵を握っていたり、必要な待ち時間だったりとまるで小説を1ページずつめくっていくかのように、何一つ無駄なシーンがない見事な脚本のようになっているため、感心している間にまた次の展開、次の展開と続いていきそしていつの間にか見事に着地する。
途中、道に迷いながらも使命感に燃えた主人公が諦めず歩き続けるシーンがある。ここで、私の過去がフラッシュバックして色々と暗い過去が邪魔してきた。何十年も前の子供の頃、何となく兄弟と違う方向に向かって歩いてしまい、帰り道がわからなくなった私は、どうすることもできずに泣きながら彷徨ったあの時を思い出し、悲しく懐かしい気持ちになった。
だが、彼は一度も泣き言を言わず、大人にも惑わされず、友人のノートを持ってまっすぐに前を向いて歩き続けるのだ。
そして、ラスト、
泣いて笑ってしまった。
色々な感情が爆発するのだが、嬉しい、優しい、感動、ポジティブな涙だ。
この映画を観てよかった。
ハマる人はハマるが、ハマらない人は、どこにハマらなかったのか聞いてみたくもある。
だからつい勢いで海外の反応を知りたくなってまとめてしまったのもある。
ちょうど今暇、という人、もう見終わっているならこの映画の感想なんかを気楽にコメントしてくれたら嬉しいです。
2024年アメリカ公開映画
ネタバレ↓