映画『カム・トゥルー 戦慄の催眠実験』物語ネタバレと海外の感想評価まとめ

「なんだこの傑作ホラーは！？」ファンが今年のベストに選んだ映画『カム・トゥルー 戦慄の催眠実験』物語エンディングまでネタバレと海外の感想評価を紹介。2020年に公開された本作は公開直後から国外で面白いと話題になり数多くの賞を受賞し、４年の時を経て日本公開となります。冒頭から視聴者を虜にしハイセンスな悪夢の描写と主演のジュリア・サラ・ストーンの類まれなな演技力で高評価も納得の傑作となっています。

映画『カム・トゥルー』の作品情報

映画のタイトル: カム・トゥルー 監督: アンソニー・スコット・バーンズ 公開年: 2020 上映時間: 105分 ジャンル: サイエンスフィクション、ホラー 制作国: カナダ 主なキャスト: ジュリア・サラ・ストーン（サラ役）、ランドン・リボイロン（ジェレミー役） 興行収入: 7,045,000円（約70,459ドル）

映画『カム・トゥルー』は、アンソニー・スコット・バーンズ監督によるサイエンスフィクションとホラーの融合作品です。この映画は、睡眠研究に参加することで悪夢から逃れようとする高校生サラの物語を描いています。サラは、この研究により、現実と夢の境界が曖昧になることを経験し、自らが恐怖の新たな発見の伝道師となることに気付きます。

受賞歴

1. 2020年 シッチェス – カタロニア国際映画祭: ベストモーションピクチャー（ノミネート）
2. 2020年 ファンタジア映画祭: 最優秀映画賞（ノミネート）
3. 2021年 カナダ映画監督協会: 最優秀監督賞（ノミネート）
4. 2022年 ファンゴリア・チェーンソー賞: 最優秀監督賞（ノミネート）
5. 2022年 カナダ映画賞: 最優秀監督賞（ノミネート）

あらすじ

睡眠障害に悩む女子高生のサラが藁にもすがる思いで睡眠障害の研究に参加する。そこでは同じような睡眠障害と同じ悪夢に悩まされている被験者が多く参加していることを知り、実験が開始されるが悪夢はますます悪化するばかりか、彼女の現実世界にも悪夢が侵食するようになっていく。

キャラクター紹介

• サラ（演：ジュリア・サラ・ストーン）
  • 悪夢に苦しむ高校生。睡眠研究への参加を通じて、現実と夢の間での恐怖体験を経験します。
• ジェレミー（演：ランドン・リボイロン）
  • 睡眠研究を監督する科学者。サラの信頼を得て、彼女の夢の謎を探求します。

海外の評価（ネタバレなし）

1. IMDb: 映画はIMDbで6.0/10と平均的な評価を受け、視聴者からのレビューは様々な反応がありました。
2. Metascore: 批評家からは一般的に肯定的なレビューが多く、68のスコアを獲得。
3. ロサンゼルス・タイムズ: 映画はその独自性とクリシェを避ける試みで高評価を受けました。
4. ガーディアン: 映画の豪華なビジュアルに注目しつつ、その全体的な意味については疑問視する声も。
5. シカゴ・サンタイムズ: 強烈なビルドアップにも関わらず、終わり方にはがっかりするとの評価。
6. ニューヨーク・タイムズ: 伝統的なホラー要素と新しい試みの融合を評価。
7. AP通信: スマートだが、自身が意図するほどではないという評価。
8. オースティン・クロニクル: 映画が深層心理の世界を探究しようとするも、結局は作者自身にも逃げられてしまったとの指摘。
9. 触れられた主要なテーマ: 夢と現実の境界、心理学、人間の潜在意識。
10. 視聴者の意見: 映画は一部の観客に強く響くが、全ての人には刺激が足りないとの意見も。

タイトルの意味や象徴

• 「カム・トゥルー」は直訳すると「実現する」という意味ですが、この映画では夢と現実の曖昧な境界と、夢が持つ力を象徴しています。
• 映画内では、タイトルは主人公が直面する内面的な闘争と夢の恐怖を反映しています。
• タイトルはまた、主人公が抱える心理的な問題と、それらがどのようにして彼女の現実を形作っていくかを象徴しています。
• 映画では、夢と現実の区別が曖昧になる瞬間に「カム・トゥルー」というフレーズが重要な役割を果たし、観客に深い印象を与えます。
• このタイトルは、観客に対して、自分の内面と向き合うことの重要性と、私たちの潜在意識が現実に与える影響を考えさせるものです。

映画『カム・トゥルー 戦慄の催眠実験』物語ネタバレ

暗い洞窟を抜けてドアを開けると霧の中で佇む黒い人の後ろ姿。

寝袋に身を包み公園の滑り台の上で目を覚ましたサラ・ダン（ジュリア・サラ・ストーン）は不眠症に悩まされていた。

なぜか母親を避けているサラは毎晩のように屋外や友人宅で眠り、母が仕事で家を出たタイミングで家に戻ると、シャワーを浴びて着替え、食事をして学校に向かう日々を過ごしているホームレスのような日々を過ごしている。授業中、サラは常に眠気と戦いながら体調不良に悩まされているが、家に母親がいた場合は目を盗んで2階から侵入し、着替えて再び公園に戻ると、同じように滑り台の上で眠るのだった。

再び夢の中、暗い霧の中、黒い人がこちらをずっと見ている。

授業中の居眠りでも悪夢を見てしまうサラは不眠症に陥っていた。

睡眠研究の治験

偶然チラシを見たサラは睡眠研究の治験に応募する。治験の内容はシンプルなものでヘッドギアをして眠るだけというもので、最初のうちはよく眠れ、久しぶりに晴れやかな表情のサラは外に出て太陽を浴び、書店で若い男性ジェレミー（ランドン・リボワロン）と何気ない会話をして分かれるが、友人と向かった映画館でもジェレミーを見かけたサラは気味が悪くなる。

治験２回目、再び黒い人の悪夢を見てサラは目覚める。

翌朝、科学者とのカウンセリング中、謎の写真を一枚一枚見せられていくと、徐々に精神が不安定になっていき、最後の一枚に写っていた”夢に出てきた黒い人”の写真を見せられサラはパニック発作を起こしてしまう。そこに現れたのは書店や映画館で見かけた若い男性ジェレミーだった。彼はこの睡眠研究の若いスタッフで、被験者のサラを尾行して様子を見ていたのだと伝えるが、何が目的なのか？という疑問には答えようとしない彼に辟易する。

黒い人影

サラはコインランドリーで電話中のサラは、”何か”を見て気を失ってしまう。老女によって起こされたサラは何者かに携帯電話を盗まれてしまう。サラはすぐに研究所に向かいジェレミーに詰め寄ると、ジェレミーは自身のオフィスにサラを連れていく。彼はサラに行っていたのは”脳波を画像に変換する脳スキャン装置を使って被験者の夢を監視する実験”だと伝え、ヘッドギアを装着してジェレミーの脳をスキャンし、彼の脳が見ている映像をサラに見せる。

３回目の実験中、サラは黒い人影の悪夢を見ていた。その映像は映像として記録されており、トップのマイヤー博士（クリストファー・ヘザリントン）、ジェレミーたち研究者はその映像を興味深く見守っている中、その黒い人の夢を見ているのはその治験に参加している全員が謎の黒い人影の悪夢に悩まされていることが判明する。

実はマイヤー博士たちはこの黒い人影の研究をしていたこと、今までに世界中の悪夢と不眠症患者は共通して”黒い人”の悪夢に悩まされてきたことが判明する。悪夢を見ていたサラを含む被験者たちのバイタルが急上昇して痙攣し始め睡眠発作を起こす。

一人だけ目を覚ましたサラは、パニックを起こし研究者たちの静止を振り切り外に飛び出し立ち去ると、友人のゾーイ（テドラ・ロジャース）を探してクラブに入店するが、音と光でサラは気絶してしまう。サラに追いついたジェレミーは気を失ったサラを保護し研究所に連れて帰る。

その頃、黒い人影の悪夢を見続けている被験者男性二人に異変が起きていた。

二人は睡眠麻痺で半覚醒状態に陥り自分の足元を見ている様子がスキャン装置に映し出されているが、現実世界の映像に黒い人影が映し出されていた。

夢の世界だけにいた黒い人影が、彼らの覚醒した世界で動き回るその姿に、科学者たちは動揺する。科学者のひとりが被験者のいる部屋に入ると、その人影は彼に手を伸ばし、突如被験者たちは白目をむいて上半身を起こす。その瞬間、研究所全体の電源がシャットダウンする。

実験の真相

悪夢、黒い影たちに囲まれ崇められているような黒い人影がこちらを見ている。

悪夢から目覚めたサラは、ジェレミーのアパートにいることに気が付く。

ジェレミーを探し寝室に向かうと、ジェフリーは自分自身をベッドに縛り付けた状態で眠りについて、夢の映像を記録していた。サラが見ていることを知らないジェレミーは、夢の中でサラとデートしセックスをしているのを目の当たりにする。

夢の監視をしていると、ジェレミーは突如被験者たちと同じ半覚醒状態になり、眠った状態で自分の足元を見つめていた。すると、どこからともなく黒い人影が現れたのを見たサラは黒い人影がジェレミーに襲いかかる前に無理やりジェレミーを覚醒させて助ける。

一旦外に出た二人は食事をして、心に傷を負い疲れ果てた勢いで実際にセックスに至るが、ジェレミーが腰を振っている横に黒い人影を見たサラはそのまま気を失ってしまう。驚いたジェレミーは救急車を呼び病院に連れて行く。

サラはすぐに検査を受け、ジェレミーは疲れ果てて眠ってしまう。

ジェレミーもサラと同じような暗い迷路と黒い人影の夢を見て目を覚ますと、サラが病室から抜け出していることに気がつく。

監視カメラの映像を見たジェレミーは、外を歩くサラを止めようとするが、夢遊病状態で歩き続けるサラを止めようとすると、彼女は激しく抵抗し瞑っている両目から血を流すため、ジェレミーは研究所の同僚女性アニタ（カーリー・リスキー）に助けを求める。

アニタが到着し、サラの頭に携帯版スキャンを取り付け監視すると、サラは悪夢と同じ暗い迷宮を彷徨っていることが分かる。彼女は夢の中を、ジェレミーとアニタは現実を歩き彼女が何を見ているのか見届けるため監視を続ける。森の中に入った彼女は、夢の中で黒い人影が両脇に並ぶ奇妙な道を歩き続け、ピラミッドのような建物の中に入る。ジェレミーはサラのすぐそばで着信音が鳴り響くスマホを拾い上げ、電話に出るとサラが悲鳴をあげて目を覚ます。

パニック状態のサラを慰め落ち着き、ジェレミーが拾ったスマホがサラのものであると気がつき周囲を見渡すと、暗い木々の中に複数の人影と目が光っているのを見て、3人は逃げ出すが、アニタとジェレミーは暗闇に飲み込まれてしまう。

一人残されたサラの目の前に黒い人影が現れ至近距離で目を合わせたサラは意識を失う。

エンディングネタバレ「永遠の昏睡」

サラはジェレミーのアパートで再び目を覚ます。

全裸のサラは同じくジェレミーの裸の死体にまたがっており、恐らくセックスの最中に無意識のうちにジェレミーの目玉をえぐって殺してしまったようだ。

ふらふらと立ち上がったサラはバスルームに行き血だらけの自分の姿を見る。

サラは口を開き、吸血鬼のような牙が生えていることに気づき動揺する。

涙を流す彼女の横にあるスマホにメッセージが届く。

”これを読んでいるということは、
あなたは２０年間昏睡状態ということです。
私たちは新たな技術を試しています。
このメッセージがあなたの夢の中でどのような形で現れるかがわかりません。
起きてください。”

エンディング。

アンソニー・スコット・バーンズ監督の紹介

アンソニー・スコット・バーンズは、カナダ出身の映画監督、視覚効果アーティスト、ミュージシャンであり、特にサイエンスフィクションとホラージャンルの映画で知られています。1977年にキッチナーで生まれ、若い頃から映画への関心を示し、独学で映画制作の技術を習得しました。

彼の映画スタイルは、深く緻密な物語と視覚的に魅力的な映像で評価されています。代表作には「Our House」や「Come True」があり、「Come True」では、独特な視覚効果と緊迫感あふれるストーリーテリングで高い評価を受けました。この作品は、夢と現実の境界を探求するサスペンスフルなサイエンスフィクション・ホラー映画として、数々の映画祭でノミネートされ、2022年のカナダ映画賞で最優秀監督賞にノミネートされるなど、業界内外での評価も高いです。

バーンズ監督はまた、Pilotpriestという名前で音楽活動も行い、彼の映画ではしばしばその音楽が重要な役割を果たしています。彼の映画は、革新的な視覚効果と深い感情表現を融合させた作品として、視覚芸術とストーリーテリングの両方で高く評価されています。

主演ジュリア・サラ・ストーンの紹介

ジュリア・サラ・ストーンはカナダ出身の才能溢れる若手女優です。1997年生まれのストーンは、特に独特な感情表現と存在感で注目されています。彼女は子供の頃から演劇に情熱を注ぎ、多くの独立系映画で主役を務めてきました。

ストーンの映画界でのブレイクスルーは2011年の映画「The Year Dolly Parton Was My Mom」での演技によるもので、この役でYoung Artist Awardを受賞しました。彼女は、その後も「Wet Bum」や「The Unseen」など、多くのカナダ映画で中心的な役割を果たし、2019年には「Honey Bee」で再びLeo Awardを受賞しています。

ジュリア・サラ・ストーンの演技スタイルは、静かで深い内省と表情の豊かさが特徴です。彼女は、少ない台詞でも感情の深さを表現する能力があり、その繊細な演技は観客に強い印象を与えます。特に、「Come True」での役柄では、複雑な心理を持つキャラクターを巧みに演じ、サイエンスフィクションとホラージャンルでの彼女の多様性を示しました。

業界内外での彼女の評価は非常に高く、今後の更なる活躍が期待されています。若いながらもその才能と独自の演技スタイルで、映画業界に新しい風を吹き込んでいるジュリア・サラ・ストーンは、将来の映画界をリードする重要な存在として注目されています。

映画『カム・トゥルー』海外の感想評価まとめ

映画『カム・トゥルー』は、その独特なテーマと演出で海外から様々な反応を呼んでいます。ここではIMDbとMetascoreのユーザーレビューを紹介し、視聴者の感想をまとめます。

IMDbの感想評価　(6.0/10)

1. 「魅力的なビジュアル、終わり方が期待外れ」 – 評価: 7/10
   映画のビジュアルと音楽は非常に魅力的で、特に夢のシークエンスは印象的です。しかし、ストーリーの展開と終わり方にはがっかりしました。映画は美しいが、内容的には期待外れであるというレビューです。
2. 「スローパースながらも魅力的な作品」 – 評価: 8/10
   映画のペースは非常にスローですが、その雰囲気と演出が魅力的です。特に、心理的なテーマと夢と現実の境界を探るアプローチが評価されています。落ち着いたペースと独特の雰囲気を楽しめるとのこと。
3. 「独創的だが、内容が薄い」 – 評価: 5/10
   映画のアイデアとビジュアルは独創的ですが、ストーリーが薄く、終わり方には不満が残ります。特に、結末が予測不可能である一方で、内容の深みが不足しているとの指摘があります。
4. 「独特の雰囲気だが、分かりにくい」 – 評価: 6/10
   映画は非常に独特の雰囲気を持っており、ビジュアル面では高い評価を受けています。しかし、ストーリーがやや分かりにくく、観客を置き去りにしていると感じられる部分もあるとの意見があります。

これらのレビューから、映画『カム・トゥルー』はその独特のビジュアルスタイルとテーマで一部の視聴者を魅了しているものの、ストーリーの展開や終わり方については賛否両論があることが分かります。

メタスコアの感想評価 （68/100）

映画『カム・トゥルー』は、Metascoreにおいても様々な評価を受けています。以下にその批評家たちのレビューを紹介します。

1. Andrew Crump – Paste Magazine – 評価: 86/100
   「アンソニー・スコット・バーンズは、画面から飛び出してくるような生々しいホラーを生み出し、私たちの想像力や、さらには私たち自身の生活に侵入するような作品を作り上げました。」
2. Michael Ordoña – Los Angeles Times – 評価: 80/100
   「どんなジャンルにおいても、独特の映画製作スタイルと陳腐さの回避は注目に値します。特にSF/ホラーの領域においては、『カム・トゥルー』の着地点は非常に満足のいくものでした。」
3. Phil Hoad – The Guardian – 評価: 80/100
   「この作品が何を意味しているのかについては、バーンズのセラピストに任せましょう。しかし、ここでの華やかさは将来的に素晴らしい作品を期待させます。」
4. Bob Strauss – San Francisco Chronicle – 評価: 75/100
   「『カム・トゥルー』は、眠りにつかせるような映画であるため、特にスリリングな発見になるでしょう。しかし、この意図的にペースの遅い、低いハミング、SFホラー映画については、眠くなるかもしれませんが、それもまた作品の魅力の一部です。」

映画『トゥルー・カム』まとめと感想

これらのレビューから、『カム・トゥルー』はその独特の映像表現とストーリーテリングで一部の批評家から高い評価を受けていることがわかります。しかし、一部ではストーリーの展開やペースに関する意見も見られ、視聴者によって評価が分かれる作品であることが伺えます。

映画『カム・トゥルー』は、アンソニー・スコット・バーンズ監督による独創的なサイエンスフィクションホラー作品である。視覚効果の専門家であるバーンズは、独自の映像表現と深い心理描写で、不安定な夢と現実の境界を探る。主演のジュリア・サラ・ストーンは、迷走する若者の心理を巧みに演じ、特にその表情の豊かさは印象的だ。世界的には、一部の批評家から高評価を受け、特に視覚表現や音楽に関する賞賛が目立つ。しかし、物語のペースや結末に関しては賛否両論ある。

この映画を見て最も印象に残ったのは、その独特の雰囲気だ。夢と現実が交錯するシーンは、観る者を深く引き込む。サウンドトラックもまた、不気味で神秘的な世界観を形成する上で重要な役割を果たしている。また、主人公の内面に焦点を当てたストーリーテリングは、深い共感を呼ぶ。ジュリア・サラ・ストーンの演技は、この映画の魅力をさらに引き立てている。

ただし、ストーリーの展開にはいくつか疑問点が残る。特に終盤に向けてのストーリーの進行は、一部視聴者には予測不可能で戸惑う部分もあるかもしれない。また、一部のキャラクターの背景や動機が十分に掘り下げられていない点も物足りない。

結論として、映画『カム・トゥルー』は、その斬新な視覚表現と深い心理描写で、サイエンスフィクションとホラージャンルのファンには特におすすめできる。視覚的な驚異と感情的な深さを同時に味わいたい視聴者には、この映画はまさに一見の価値ありである。