「古典的なホラーだが、良い意味であなたを裏切る」2023年7月海外で公開された映画『Cobweb』の物語ネタバレ!最後に海外の感想レビューをまとめて紹介。いじめられっ子の少年が壁から女の子の声で”助けて、あなたの両親は人殺しよ”と言われるところから物語が始まりますが・・・。
映画『Cobweb(2023)』物語ネタバレ
内気な少年ピーター(ウッディ・ノーマン)は小学校に行っても誰とも話さず馴染めず家に帰ります。優しい両親(リジー・キャプラン、アントニー・スター)と三人で暮らしているピーターはある夜、壁をノックする音で目が覚めます。なんとなく壁に耳をつけながら壁をノックすると驚いたことにノックが帰ってたのでピーターは驚き両親に伝えますが母は悪夢を見たのだと取り合ってくれません。
翌朝、ピーターは学校に向かうため外に出たところで家を背景にタイトルコール「Cobweb(蜘蛛の巣)」
ピーターが学校でいじめられまくり帰宅後、真夜中になりピーターがビクビクしていると女の子の声で名前を呼ばれ泣き叫び父親を呼びますがネズミのせいだと殺鼠剤を撒いて終わりにされます。別の日、ピーターの担任がピーターが暗い部屋の中で助けを求める絵を描いたことで母親と面談しますが母親は取り合おうとはしませんでした。その後、母親がなぜこんな絵を描いたのかとピーターを問い詰めますがピーターは両親には本音を言えない様子がわかります。
再び夜になり、壁から女の子の声がして家でも学校でも居場所がないと感じるピーターは徐々に壁の女の子と会話をするようになります。ピーターの学校での出来事を相談したりと色々と色々と女の子はピーターの姉で、ピーターの両親の手で壁に閉じ込められていることを告げられます。ある日の夜、ピーターが壁の姉に学校でいじめられていることを相談した時、姉はいじめっ子への復讐方法を教えます。翌日、ピーターはいじめっ子主犯格を階段から突き落として両足骨折の重傷を負わせます。
ピーターの突然の残虐性に驚いた両親はピーターを地下室に閉じ込めるお仕置きをします。そこでピーターは悲しみに暮れながら、地下室のさらに地下に謎の地下牢があることを知ります。お仕置きが終わった後、ピーターは壁の姉を話をします。両親は閉じ込めるような残虐な人たちで、私はまもなく殺されるが次に閉じ込められるのはあなたの番だと告げ、さらに家の裏の畑にあの人たちが殺して埋めた人の人骨があると告げられたピーターは、親の目を盗み畑を掘りかえすと子供の人骨を見つけ狼狽します。壁の姉の言うとおり両親は狂っていると信じたピーターは担任に助けを求めますが電話を遮られてしまい失敗します。
ハロウィンの夜、三人で食事をしていると、両親が血を吐いて倒れます。ピーターが急いで父親の鍵束を盗み向かった先は、両親の寝室に隠された頑丈に閉じられた隠し扉でした。ピーターは言われるがまま鍵を開けます。開けた途端邪悪な気配を感じたピーターは自分の部屋に逃げます。
エンディングネタバレ「邪悪なのは誰?」
そのタイミングでピーターの家を訪れたのは、重傷を負ったいじめっ子とその仲間でした。彼らはピーターと家族に復讐するために武装して家に侵入します。誰もいないことをいいことに彼らは家を破壊し尽くします。すると、悪ガキの一人が突然何かに引っ張られて血飛沫を撒き散らします。彼らは何に襲われたのか理解しないまま一人、また一人と殺されていき、ベッドに隠れていたピーターの前に現れた壁の姉は壁越しの優しい声ではなく、しわがれた声でピーターが柔らかいベッドで眠っていたこと、自分が閉じ込められている間、自分の髪の毛には蜘蛛の巣が張るような環境で眠っていたと恨み言を言うとピーターを自分が囚われていたあの寝室の隠し部屋に閉じ込めて鍵をします。
ピーターのヘルプコールに勘付いた担任がピーターの家を訪れ殺されかけそうになるも、ピーターと力を合わせて地下室に閉じ込めることに成功します。立ち去り間際、壁の姉から”お前は今後一生、平穏な日々は訪れず、常に不安と恐怖に苛まれ、穏やかな夜を過ごすことはできない”と予言めいたことを叫ぶ。
ある日、新しい家に引っ越したピーターは夜になると物音に脅いておりPTSDに陥っているように見えます。幻聴、幻覚に悩まされ、物語の最後に彼の背後に現れた壁の姉のようなシルエットを振り向いたところで物語は終了します。
海外の感想評価 IMDb 6.2/10
IMDbより引用。
7/10
良かったが、結末がダラダラしている
サミュエル・ボダンの得意技といえば、緊張とサスペンスを生み出し、恐怖を与えるタイミングを待つことだ。マリアンヌ』の後、彼は『コブウェブ』で再びそれをやってのけた。2幕を通して非常によく練られた脚本を使い、他の多くの作品と似ているように見えるかもしれないが、後にそのオリジナリティが明らかになるストーリーを作り上げている。ゾッとするような瞬間があり、思いがけない展開があり、常に優れた演技と想像力豊かなカメラワークに支えられている。
残念なのは、いくつかの小さなディテールが他の作品に追いついていないことだ。そう、典型的な「なぜあそこに行ったのに警察に通報しなかったのか」というようなことである。
7/10
「コブウェブ」について何も知らずに観に行った。この映画は、他の映画よりもその戦略の恩恵を受けるタイプの映画だ。何を期待していいのか分からなかった。そのおかげでストーリーを追う過程がより楽しくなった。
この映画は素晴らしいが、欠点もある。クールで異彩を放っているが、時に一般的でもある。常套句を覆すが、時に常套句的でもある。私にとっては、良い点が悪い点をはるかに上回り、とても楽しく見ることができた。どの方向性も私をハッピーにしてくれた。
8/10
本物のスリラーとリアルな心理描写
大げさな宣伝もなく、過大評価されたキャストもなく、ジャンプの恐怖も何もない、とても心地よいスリラー映画だった。
撮影はスリラーの雰囲気にぴったりで、とてもクールだった。
私は大げさに宣伝するタイプではないし、一語一語正直に話しているつもりだ。
アイデアそのものが本当の恐怖であるモダン・ホラーだ。
このような映画を『The Conjuring』と比較しないでください。私にとっては、この類まれなホラー映画に勝るモダン・ホラーはありません。
しかし、この映画は『リング』や『呪怨』を見ているような感覚を与えてくれる。
8/10
期待以上
『コブウェブ』の中で、最初に言っておきたいことは、私はこの映画がとても普通で、普通以下であると予想していたということだ。しかし、映画を観た後、それが素晴らしい、それ以上であることがわかった。
コブウェブ』では、すべてが素晴らしい。ストーリー、キャストの演技、特にピーターの妹役の演技、不気味で緊迫感のあるスリリングな雰囲気、サスペンス、ホラー、ミステリーの要素、サウンドトラック、脚本、演出、どれをとっても完璧で、何も言うことはない。
欠点については、エンディングがぼやけていて、最後に何が起こったのか、この後どうなるのかが観ている人にはっきり伝わらないことくらい。しかし、それ以外はすべて素晴らしかった。
7/10
バーバリアン」「マレヴォレント」「シャイニング」に通じるものがある。
問題を抱えた少年(優秀なノーマン)が、家の壁の中で物音を聞き始めたことから恐ろしい家族の秘密を知り、最終的には嘘と欺瞞の、より深く不穏な網の目へと展開していく、バラバラなドメスティック・ホラー映画。演技は一様に力強く、サミュエル・ボダンの情感豊かな演出は堅実だが、クリス・トーマス・デヴリンの脚本は、答えよりも疑問が多すぎるまま、かなり唐突に終幕を迎える。BARBARIAN』、『MALEVOLENT』、『シャイニング』を彷彿とさせる。
まとめ
前半「邪悪な両親」に対して注意深く見ていたのに後半いきなり「危険な姉」という展開に大きく驚かされました。視聴者の期待を良い意味で裏切り大きく変化する点については素直に騙されたし面白かった。
ただし予告編の編集方法がずるいと思った。あの予告を見ると、まるで両親が危険なモンスターのように描いていて、恐怖シーンのほとんどを見せちゃってるのがなんともなんとも・・・。
全体的に脚本にツッコミどころが多く完成度は低いのが気になった。両親が姉の存在をピーターに隠し続ける意味、中途半端なサイコパス風な両親の曖昧な性格、ピーターもいきなり両親を毒殺するほどの沸点の低さ、いじめっ子が極端に犯行に及んだり、姉の存在が最後まで謎の存在だった点、一回脱出に成功した担任は誰にも助けを呼ばずに単身戻ってきた点など、など、ツッコミを凌駕する展開でもなく、エクソシストで悪魔に取り憑かれたあの子が家中をカサカサ四足歩行して襲ってくるだけなのはなぁ。なんであそこまで怪物が生まれたのかもせめて教えてくれればなぁ・・・。
でも海外のレビューでは「日本の呪怨に通じるものがある」と言うレビュー、ああ、確かにって、アホか、こんな雑な展開にしないわ!と言いたいところだけど最近見た芸能人が事故物件を借りるやつ、リングの監督が作った作品はクソクソクソクソ映画だったので文句言えないんよね。とりあえず、今の日本が作った映画なんかよりは遥かに面白いです。
2024年アメリカ公開映画
ネタバレ↓