2023年4月全米公開映画『SISU/シス』はどんな映画なのか?作品情報から日本公開時期、あらすじ、予告、キャストスタッフについて紹介。
もくじ
『SISU/シス』とはどんな映画なのか?
『シス(原題SISU)』は、ヤルマリ・ヘランダーが脚本と監督を務めた2022年のフィンランドの歴史アクション映画。1944年の第二次世界大戦中のフィンランドのラップランドの荒野を舞台に、金鉱を掘り当てた退役軍人の老人が、残忍なシュッツシュターフェル将校率いるナチス親衛隊の執拗な追跡から逃れるための逃亡劇を描く。
出演はヨルマ・トミラ、アクセル・ヘニー、ジャック・ドゥーラン、ミモザ・ウィラモ。
もともとヘランダー監督は『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』の次のプロジェクトとしてSFコメディ『ジェリーとミス・ユニバース』に取り組む予定だったが、コロナ感染症パンデミックの影響で計画を余儀なくされ急遽『シス』の制作脚本を仕上げて制作を開始。 2021年にラップランド荒野のヌオルガム村付近で撮影、予算は約600万ユーロ(約9億円)。ヘランダーのインタビューによると、1982年のアメリカのアクション映画『ランボー』と実在のフィンランド軍の狙撃手シモ・ヘイへが本作の大きなインスピレーションとなった 。
低予算ながら大自然の荒野の中での逃亡劇がダイナミックに描かれており、演技を楽しむよりはサバイバルアクションを楽しむ娯楽映画となっている。ゴア表現も多く見る人を選ぶが海外メタスコアでは70点と好評。
実在する一騎当千の狙撃手シモ・ヘイへの詳細はこちら
『SISU』あらすじ、予告動画
映画『SISU』あらすじ
1944年第二次世界大戦中のフィンランドの荒野で退役軍人の老人が発見した金塊を狙って残忍なナチス将校率いる小隊が奪いに現れる。
『SISU』キャストスタッフ
監督
ヤルマリ・ヘランダー
脚本
ヤルマーリ・ヘランダー
監督のヤルマリ・ヘランダーはフィンランド生まれの47歳、『Rare Exports』(2010)、『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』(2014)などの作品の監督脚本で有名。
キャスト
ヨルマ・トミラ… アタミ・コルピ
アクセル・ヘニー … ブルーノ
ジャック・ドーラン… ウルフ
ミモザウィラモ… アイノ
オンニ・トミラ… 射手
タツ・シニサロ … SS兵士
伝説の兵士アタミ・コルピを演じたヨルマ・トミラは、フィンランドのヨルマ・トミラ生まれの64歳男性俳優。SISUのヤルマリ監督の作品に良く出演し監督の代表作『Rare Exports』(2010)『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』(2014)で何度もタッグを組んでいる。そのほか『Joulubileet』(1996)、『Sisu』(2022)などで知られる俳優、作家としての顔をもつ。
ちなみにヤルマリ監督とのタッグ作品『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』(2014)に息子のオンニ・トミラと共演しており、サミュエル・L・ジャクソンと共演している。
『SISU』で2022年シッチェス国際映画祭の最優秀男優賞を受賞。ちなみに最優秀女優賞は『パール』のミア・ゴス。
『SISU』日本での公開予定
この記事を執筆している2023年5月の段階では映画『SISU』日本公開予定の情報はありません。もし公開された場合は結構ゴア表現があるので年齢制限がかかる可能性があるので注意してくださいね。
タイトル「SISU」の意味とは?
映画のタイトルとなっている”SISU”(シス)とは、忍耐力、意志の力、頑張る力、困難に耐えうる力、 努力して諦めずにやり遂げる力を意味するフィンランドの国民性を象徴する言葉として現される言葉です。
本作のフィンランド人の伝説の兵士”アタミ”がどんな窮地であっても決して諦めずにドイツ軍相手に奮闘する姿はフィンランド人の国民性を表す”SISU”そのもの、タイトル『SISU』がピッタリですね。
ただし日本人が勘違いしてしまうのが、頑張る力、忍耐力=我慢と思ってしまうことです。フィンランド人は押し付けられることを甘んじているのではなく、”自らの意思を貫く姿勢”を大事にしていることを忘れてはいけません。
実際、フィンランドは隣接する大国ロシアの侵略に対し、国民全員で立ち向かいSISUの姿勢とたくましさが身についたとも言われています。
ちなみに、このフィンランド人の逆境でも折れない心を作り、世界的にも紛争の多い国であるにもかかわらず国民の幸福度が2018年〜2022年世界で1位の理由は、”SISU”の教えや考え方があるからだと、世界中で身につけ方を学ぼうと研究が行われ始めている。
ついつい逆境を前に心が折れてしまう人はフィンランド人が当たり前のようにおこなっているSISUの教えや考え方少しだけ紹介すると、
1:思い込みを捨て他者を共感し、尊重する
2:自分の時間を大切にする。
3:計画的に行動する。
4:立ち止まって考える時間を持つ
5:自分の感情無視せず、専門家に相談する。
が大事とのこと。できそうでできない、簡単そうで難しいですが、これを意識するだけで日本人の美徳のような我慢を強いる雰囲気、同調圧力から解放されるかもしれませんね。
全体に読みにくい。
なかなか読める文章にしようとするのは難しくて。
私の備忘録みたいなものなのでごめんなさい。