映画『TAR/ター』物語結末ネタバレ!リディア・ターは実在するのか?




「ゴールデングローブ賞を受賞した理由が分かる、傑作だ」映画『TAR/ター』物語結末までネタバレ!世界的有名な指揮者ターの華々しい功績の裏で行っていた非人道的な行動とは?しかし最後に彼女が見せた涙とラストシーンの感動とは?

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映画『TAR/ター』物語ネタバレ

世界的に有名な作曲家・指揮者リディア・ター(ケイト・ブランシェット)はニューヨークでアダム・ゴプニクのインタビューに応じ全てのビッグ5オーケストラで指揮を経験、ベルリン・フィル初の女性首席指揮者になるなど数々の功績を残していることを紹介されています。

その後、リディアはグスタフ・マーラーの交響曲第5番のライブ録音を控えていること、レナード・バーンスタインに師事したこと、影響を受けた人についてなど多くの話をします。舞台袖には、個人秘書兼元恋人のフランチェスカ・レンティーニ(ノエミー・メルラント)の姿があります。

リディア・ター

リディアが設立した女性指揮者志望を育てるプログラムを任されている指揮者のエリオット・カプラン(マーク・ストロング)と食事をしながら女性だけではなく若手の指揮者志望の男性もプログラムに入れることを話し合っています。彼女は、副指揮者のセバスチャン・ブリックス(アラン・コルドゥナー)をフランチェスカと交代させる可能性があることも話し合います。

リディアはジュリアード音楽院で授業をすることになった。彼女は指揮科の黒人青年マックス(ゼスファン・スミス=ガニスト)を指導する際、バッハのような古い作曲家をイメージするように伝えますがバッハを女性差別主義者と思っているマックスはその提案を断り、白人のバッハを肌の表面だけで無視してもっと音楽そのものに集中しなさいと攻撃的に指導し、リディアとマックスは互いに侮辱的なコメントを残すことになる。

ベルリン滞在中、フランチェスカが過去に同じ指揮者だったクリスタ・テイラー(シルヴィア・フローテ)からリディア宛に小説「challenge」とメッセージが届いていることを伝えるが、元恋人で自分の元から立ち去ったクリスタに対して嫌悪感を持っているためリディアは本を捨ててしまいます。

リディアは自分の指揮するオーケストラのコンサートマスターで妻のシャロン(ニーナ・ホス)養女のペトラ(ミラ・ボゴジェヴィッチ)と同居する自宅に戻る。シャロンはペトラからペトラがすねにあざを作って帰ってきため学校でいじめに遭っているのかもと相談します。次の朝、リディアはペトラを学校に送り届けたあと、いじめっ子のヨハンナ(アルマ・ロア)を見つけたリディアは彼女をやんわり脅して立ち去ります。

コンサートに向けて猛練習をしていたリディアの元にフランチェスカが泣きながら訪てくるとクリスタが自殺した記事を見せてきますが、リディアはフランチェスカにリディアとクリスタに関するメールを全て削除するように指示、クリスタの家族が訴訟を起こす可能性があるので弁護士も雇うように伝える。

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天才の裏の顔

メールの内容が画面に映り、おそらく恋人関係が終わった後、自分の元を立ち去ったクリスタのキャリアを妨害するために、リディアは世界中の指導者や監督、ウィーン・フィルなど大手楽団に”クリスタは彼女は使えない、おすすめできない、問題行動がある、危険性がある、精神的に危うい”と言った文章を送りクリスタを業界から追い出そうとしている形跡が読み取れます。

クリスタの自殺のニュースが流れると、弁護士からその事件に関連してリディアは疑惑がかけられているため、近々宣誓証言のために法廷立つことになるだろうと言われてしまい。精神的に不安定になります。

リディアは、メトロノームが鳴り続ける悪夢や、ジョギング中に恐ろしい叫び声が聞こえてくる悪夢を見るようになります。コンサートの収録を控えたリディアは、新しい若いチェリスト、オルガ・メトキナ(ソフィー・カウアー)に出会い、彼女に惹かれていく。彼女はランチを共にするようになり、自宅での練習に誘い、いつものように若く美貌があり有望な女性奏者と関係を深めようとします。

フランチェスカはリディアが内緒で人事異動を行い自分が昇進できないことを知り、辞表を出していなくなってしまう。

悪いタイミングは重なり、ジュリアード音楽院でマックスに対して行った侮辱的な行為な発言が隠し撮りされSNSで拡散、フランチェスカがリディアとクリスタのメールを弁護団に証拠として送りつけリディアの正体を世間に暴木、クリスタの自殺に関与しリディアを追求する記事がニューヨーク・ポスト紙で発表されてしまいます。さらに宣誓証言のためニューヨークに向かったリディアはオルガも同伴させていたことを録画され拡散してしまい、ついにスポンサーやシャロンに愛想をつかされ出て行かれてしまいます。追い討ちでオルガも彼女との食事やレッスンを断りはじめる。

唆され。その結果、エリオットからコンサートの指揮者から外され、縋る思いで学校に向かいシャロンとペトラに会おうとしますが、シャロンに拒否され懇願するリディアを無視して立ち去ります。

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エンディングネタバレ

リディアは冷静さ失ったリディアは、コンサート当日、後任のエリオットが指揮をしている本番中にタックルして指揮台を下ろした後暴力を振るい舞台裏にひきずり下ろされてしまいます。

弁護団から一度身を隠して一からやり直すよう忠告されたリディアは幼少期に住んでいた古い家に引っ越しする羽目になり、夜にレナード・バーンスタインの指揮するテープを観たリディアは感動したのか、初心を取り戻したのか、懺悔なのかは不明ですが涙を流します。そこに帰宅したしたリディアの兄トニーから”自分のルーツを見失っていないか”と言われて一からやり直すことに決める。

再出発の地となるタイで新しい仕事に就き、謙虚に振る舞い現地に馴染んだ彼女は、高級マッサージ店に立ち寄り、言われるがまま綺麗な白装束に身を包んだ若く美しい女性が並ぶ部屋を見て、スタッフから好きな番号を選んでと言われ始めてそこが売春宿であることを知った彼女は、狼狽し外に出て吐いてしまいます。

そして、楽団を率いた彼女は遠くタイの地でオーケストラの指揮者として再び指揮棒を振るう。だが、そこにいる観客はかつての富裕層ではなく、ゲーム”モンスターハンター”のコスプレ衣装に身を包んだ観客でした。

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海外の感想評価 IMDb スコア:92

9/10
オール・ハイル・クイーン・ブランシェット

この映画の素晴らしさは、複雑な問いの数々を提起しながらも、観る者に答えを押し付けないところにある。これは、私たち自身に考えさせる、大人のための映画なのです。多くの人が、この映画をキャンセル文化の検証として解釈しています。その理由はわかりますが、私はそのように解釈していません。この映画は、キャンセル・カルチャーの善悪というよりも、アーティストと彼らが創り出すアートとの複雑な関係について描いているのだと思うのです。この映画はアメリカ人だけのものではありませんが、脚本と監督のトッド・フィールドはそうです。ですから、アメリカ人が誰かを非現実的なヒーローに仕立て上げること以上に楽しむことは、彼らが期待に応えられなかったときに彼らを引き裂くことなのだということも描いていると思います。
この映画について考えずにはいられません。私はこの映画を好きではありませんでしたが、とても好きな映画でした。何か少し冷たい感じがするので、知的な厳しさは楽しめましたが、あまり感情移入はできませんでした。ラストシーンに入るとその長さを感じるようになった。でも、最近見た映画の中で、これほど誰かに話したくなる映画はなかったし、それはそれで価値があると思う。
ケイト・ブランシェットについては、彼女が素晴らしいということ以外、何も言う必要はないだろう。

8/10
オーケストラ・マヌーヴル ホ短調…

この作品では、成功、愛、友情がすべて粉々に砕け散り、彼女を作った人々が自分のしたことを受け入れるようになり、クレッシェンドがゆっくりと高まり、ドラムのように爆発する。
しかし、この作品は長すぎるし、クラシック音楽が好きでなければ、楽しみが半減するかもしれない。

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まとめと感想「胸が痛い」

退屈で胸が痛いが演技と音楽が素晴らしい。個人的にクラシック音楽は好きなので劇場で聴くこの音楽は素晴らしい、後半になるにつれて徐々に仕上がっていくオーケストラの音楽は胸を打った。

天性の才能を持つが、人間性を失っている天才指揮者リディアの転落劇。

最後に文字通り禊のように滝に打たれ身を清め、マッサージに行ったら売春宿で自分のやってきたことを一眼で理解させるような展開は胸が締め付けられるようだった。

だが、ケイトブランシェットがいなかったら眠っていたと思うほど展開が遅く眠い。見応えはあるが、最後の展開はハッピーエンドなのかは海外でも意見が割れているようだ。個人的には人間性を取り戻したリディア

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1件のコメント

よくわからない部分が多かったので、わかりやすい解説を読ませて頂いて納得できました。ありがとうございました!

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