「ディズニー+で一番面白い!」「もう少し頑張れば2になるのに!」世界が大絶賛した短編アニメ『ズートピア+プラス』物語をネタバレ紹介。通常の短編とは異なり本編ズートピアの印象的なキャラやシーンの背景やあの事件の時には裏ではこんなことが…と本編を愛しているファンだからこそニヤリと楽しめるよりズートピアが面白くなる珠玉の作品になっています。
もくじ
アニメ『ズートピア2/プラス』物語ネタバレ
基本的に映画『ズートピア』の裏でこんなことが起きていたよ!って短編集となっているので、先にディズニープラスで配信中の「ズートピア」を見てからの方が楽しめますよ。
第一話:列車を追え!
あらすじ
「ズートピア」でジュディが大都会ズートピア行きの列車に乗っていた時、実はこんなことが起きていた。
ネタバレ:ジュディは両親に別れを告げズートピア行きの列車に乗り込む。
が、モリーの末妹のモリーが列車の屋根に乗って一緒に向かってしまった。ジュディの両親(特に母)は慌ててジュディの乗った列車をオンボロトラックで追いかける。ジュディはイヤホンをして「try everything」聞いてモリーが頭上にいることに気が付かず列車はズートピアへまっしぐら。まず砂漠エリア、氷河エリア、熱帯雨林エリアとエリアを通過しつつ裸ヨガの連中や本編のさりげないカメオ出演を経て天然ボケの夫婦はどこかマイペースでのんびりと冒険を繰り広げ結局ズートピアに到着してモリーを無事に助けるが…。
感想:本編ではズートピアのタイトルが出るジュディの門出を祝うシーンだったが、その裏ではジュディの家族は結構奮闘していたことが明かされる。心配性の両親という印象だった二人だが実は冒険大好きで配線を繋いでエンジンをかける謎のスキルを持つ両親の隠された能力が明かされていき、最後はめちゃくちゃ愛し合っている夫婦仲を見せつけるというラスト、さりげなく本編のキャラが出てきたりとワクワクと笑顔が止まらない第一話は必見。
第二話:リトル・ローデンシアのリアル齧歯類
あらすじ
ジュディがズートピアで初勤務した時に追いかけた泥棒イタチとのやりとりの裏ではこんなことが起きていた。婚約したマフィアの娘フルーフルーはウェディング・プランニングを開始するが。そんな主役を食ってしまうほど個性的な従兄弟のトゥルートゥルーとのひと騒動を巻き起こしていた。
ネタバレ:
マフィアの娘フルーフルーは結婚式を控え、花嫁の付き添い人を仲良し5人(前科者、保護観察中、バツ20など個性的)から選ばなければならず困っていたところに突如登場した従兄弟のトゥルートゥルー。フルーフルーは押しの強いトゥルートゥルーが苦手だったが、6歳の頃に付き添い人になる約束をした過去があり断れずにいると一方的に結婚式の段取りをトゥルートゥルーの好き嫌いで決めら最終的に二人は口論になって激しい喧嘩を繰り広げた後二人は別れる。
フルーフルーが怒って店を出た途端彼女の頭上を巨大ドーナッツが襲い掛かるが間一髪ジュディが防ぐ。死にかけたことでトゥルートゥルーは個性的だけど彼女のためを思って一生懸命に準備をしてくれたことに気が付き素直に謝罪して和解する。
結婚式当日、トゥルートゥルーがブーケを「夜の遠吠え」(本編ズートピアでこの花のエキスをとり入れると野生を取り戻し本能に従い凶暴になってしまう効果があり悪巧みに使われていた)に変更したため受け取ったトゥルートゥルーたち仲良し4人組は吸引してしまい凶暴化し結婚式がめちゃくちゃになって物語は終了する。
感想:しっかり変化球な第二話。個性的な女たちが主役の座を奪おうと奮闘する様をバラエティ仕立てで演出したと思ったらジュディとフルーフルーが初めてであったドーナツ事件につながり、最終的に美談になると思ったらまさかの夜の遠吠えが登場し結婚式は阿鼻叫喚地獄へ。ブーケを事前にこの花に変更したトゥルートゥルーはまさかこの花の効果を知った上で・・・?とニヤリとしたが彼女も一緒に凶暴化しているので真相は不明。なんだけどいい感じに黒い部分を出してくれたのでにやけが止まらない。
第三話:デューク ザ・ミュージカル
盗みを繰り返してきたイタチのデューク・ウィーゼルトンはジュディに捕まり「ズートピア初のうさぎ警官に捕まった間抜けな悪党」として話題になり市民から笑われまくっていた。
夜の路地裏でみじめな自分の半生を振り返り反省し歌いながら歩くが、老人の財布を盗み金を見つめた後「俺にはこれしかない!」と悪徳自動車ディーラーでポンコツを売り逃げ、悪徳医師になって内臓を売り、金を稼ぎ、金の力で犯罪は全て他人になすりつけ、石油を掘り当て、月に行く夢を見るが被害者たちの罵詈雑言を思い出し現実に戻り反省する。そして奪った金を老人に返そうとするが目の前で現金輸送車が老人を轢いてしまい目の前には大量の金が降り注いだ結果、結局世の中は金、と再び改心し金を持って奪って逃走するのだった。
感想:ズートピアの良いところは善悪しっかり描いていること。彼のような悪党だって金が欲しい理由があり夢がある。で、結局のところ金が全て→イヤイヤ、今こそ改心するチャンスだ!→目の前に大金→持ち逃げ。というアメリカ、、だけじゃないな、日本だって犯罪者がゼロから普通に働くことすら難しいこの世の中、“アニメじゃあるまいし“そう簡単にはうまくいかねぇよ。って描いた作品。コミカルにミュージカル風だけど普通に悪い奴が悪い奴のままどこかへって話。どうしたディズニー、好きだぜ。
第四話:花嫁のゴッドファーザー
あらすじ
このズートピアを仕切る小さなネズミのゴッドファーザーは愛娘の花嫁姿を見て○年前、母と二人で田舎から上京してきて過酷な街でマフィアのボスにまでのしあがった人生を振り返る
ネタバレ:再びフルーフルーの結婚式。
娘の花嫁姿を見ながら父であるゴッドファーザーはかつてのズートピアでの出来事を思い出す。
ズートピアは今のように全ての種族に平等ではなく、大きい動物が水を浴びればその水で小さいネズミたちは住処を一瞬で破壊されてしまう生きていくことが過酷な街だった。それでも成功を夢見て田舎から出てきた幼いゴッドファーザーと母の二人は小さな菓子パン屋を始める。息子は配達係になるがサイの親分がマフィアを仕切る暴力的な世界だった、それでも少年は懸命に働き街になじみ始めてきた。
ある日、ズートピアの路地で暑さに困っていた白熊にアイスを配って友達になる。そんな小さな哺乳類を目の敵にしているサイのマフィアたちによって売上金を奪われ友人の白熊をいじめられているのを見て彼はボスとしての片鱗を見せ始める。巨大なサイに物怖じせず立ち向かうと小さい体を駆使して巨大なサイを撃退。この奮闘で街からの信頼を集めた彼は全ての動物たちが平等に暮らせるようにそれぞれの役割にあった仕事を与えコミュニティを広げ、ついに小さな動物たちのための街“リトル・ローデンシア“を作るのだった。
その背景をフルーフルーたちみんなの乾杯の音頭として締めくくり、新郎を軽く脅した後に乾杯して物語は終了する。
感想:見事。ズートピア本編でさりげなくあるだけだった小さい動物たちの街ができた背景、最初は平等ではなかったズートピア、小さなネズミがどうやって巨大な白熊たちを従えこの街のゴッドファーザーになれたのか、そして彼らをファミリーと呼び彼らが築き上げた過去を振り返るこのエピソードはファンにはたまらない。ここまでの4話だけでズートピア2出来そうなぐらい面白いのが勿体無いと今更感じ始める。
第五話:ズートピアン・ダンスアイドル
あらすじ:受付係のクロウハウザーは大好きなガゼルのバックダンサーになる夢を捨てきれず、嘘の応援要請をしてボゴ署長を呼び出し二人でオーディションに挑む…
ネタバレ:ズートピアン・ダンスアイドル。
それはオーディション形式のバラエティ番組で素人でも参加可能で辛口審査員から認められることができればトップアイドルガゼルのバックダンサーとして踊ることができるというものだ。
そんな番宣を見た通信係兼受付のクロウハウザーはもう一人のパートナーを隠れガゼルファンなのが本編でバレたボゴ署長を嘘の応援要請をして潜入捜査と騙してまんまとオーディションに参加する。出番が次に控えクロウハウザーは正直に操作は嘘でこれは本物のオーディションだと伝えボゴ署長は怒りクロウハウザー一人で無様な姿をさらけ出す。その姿を見たクロウハウザーは部下を見捨てることはできないとノリノリで踊りなんと1発合格のゴールデンボタンを押されて無事にガゼルと一緒に踊るのだった。
が、それは夢だった。
寝起きのクロウハウザーは応援要請を受け慌てて署長室に駆け込むと強面のボゴ署長がガゼルと一緒に踊れるアプリでにやついているのを見つける本編のシーンに繋がり物語は終了する。
感想:そこ掘り下げるのか!とニヤッとする。クロウハウザーとボゴ所長のガゼルファンのくだりを短編で深掘り。夢オチも面白いけどどうせなら現実の方がよかったな、そうすればクロウハウザーもボゴ署長もニンマリやんとは思った。
第六話:ディナーラッシュ
あらすじ:レストランのウェイトレスのサムは18時に仕事を終えてガゼルのライブにいく予定だったが残り40分で終わると思ったところにナマケモノカップルが来店する。
ネタバレ:レストランのウェイトレスのサムは18時には仕事を終えてガゼルのライブに行く予定で、さまざまな種族が訪れる客に合わせ見事な接客を行い満足度は高い。
そこに訪れたのはナマケモノのフラッシュとプリシラカップル。急ぎたいサムは落ち着いて接客するも彼らは来店から机に座るのに10分以上とやはり遅く、ナマケモノカップルはたった一つの注文も遅く他のお客さんも苛立ち始め少し接客が雑になってしまう。
ナマケモノカップルの相手にした結果18時になってしまい客たちもクレームの嵐、クビになりそうになるが突然ナマケモノカップルがプロポーズを始め無事にOKする姿を見た客たちはクレームを収めて食事に戻るのだった。時間ばかり気にして雑なことをしてしまい反省したサムはナマケモノカップルに改めて注文を受けに行くとガゼルのチケットを見せて実は急いでいるんだとナマケモノたち。ナイスタイミングとサムは彼の車に乗せてもらうが時速185キロで爆走しジュディとニックに止められてしまう。
笑顔のナマケモノフラッシュの後ろでサムは私は歩いて行きたいと怯えているシーンで物語は終了する。
感想:やっぱり最後はナマケモノで終わらせたか!とファンサービスたっぷりなスタッフにニヤリとしてしまう。可愛らしいカワウソのサムのたった40分間を描いた作品だったかしっかりズートピアらしくさまざまな種族が来店するそれぞれのサービスなども興味深くしっかり描かれているので面白い。そしてみんなやっぱりというか海外はああいうレストランでサプライズプロポーズとか大好きなのな!と少し呆れる。サム、かわいいよサム。
海外の評価 6.9/10
7/10
良い!ただ、もっとあれば良かった
ズートピア』のように豊かで広大な世界が設定されているのに、このTVシリーズでは10分の短編が6本しかなかったのが残念です。もっともっと展開があったように感じた。しかし、ここにあったものは少なくとも楽しめました。ゴッドファーザー」のエピソードが一番よかったと思うのは、オリジナル映画で最高の脇役の一人に素晴らしいバックストーリーを提供してくれたからです。ジュディとニックの出番が少なかったのは残念ですが、早く発表されることを祈りつつ、きちんとした続編のためにすべて取っておいてほしいです。でも、原作が作ったこの世界は、アンソロジーの域を出ていないと思います。
10/10
この作品はディズニー+で見たものの中で一番良かった。
この作品は、2016年に公開された映画「ズートピア」をベースにしたものですが、この作品の方が優れています。モーティがおばあちゃんとズートピアでの生活について面白い話をするエピソードのThe Godfather Of The Brideという映画の引用もあり、製氷工場に落ちたサイも倒し、ガゼルも2度目の登場と、なんとイントロがとてもクリエイティブでCars On The Roadと並んで今まで見た中で一番いいシリーズだと思います。
4/10
このままではダメだ
このシリーズは、原作映画のその後を描いているのではと思いました。例えば、結婚式で二人が話している時に、フラッシュバックで何が起こったかを見せるのは良い。しかし、もしエピソードが長く、もっと繋がっていたらと思うと、物語にそれほどの意味を持たせていないように感じました。実際のシリーズでストーリーがあるような。このシリーズには、いろいろなやり方があったはずです。ただ、もう少しエピソードを増やすか、一般的にエピソードを長くしてほしかった。
まとめと感想「サム好きになった」
短編集といえば大体本編アニメの後日談を描くものだと勝手に想像していたので、今回試聴した「ズートピアプラス」では本編ズートピアで起きたあのシーンの裏側ではこんなことが起きていたと、余計な蛇足ではなく補足する形なので見やすくわかりやすくより本編を深く楽しめる配慮に結構感動した。
全体的にクオリティが高くいつもの人気がでた映画の短編集は総じてクオリティが低くテレビシリーズレベルに落ちるものなのだが今作はしっかりと描かれており満足できる。
エピソードも全て興味深くジュディの両親の天然なのにあなどれない謎のスキルを持っていたり、印象的なフルーフルーとジュディがであうドーナツ事件、悪党イタチデューク、ダンス、ゴッドファーザー、そしてナマケモノのフラッシュとウェイトレスのサムなどそれぞれ主役が深掘りされてファンも納得する展開だった。少し普通より年齢高めな舌出しキスシーンとかがあるけど子供と一緒に視聴は問題はない。
が、唯一欠点を挙げるなら短い。少ない。物足りない。だろう。
せっかく忘れかけていたのにまたズートピアの面白さを思い出してしまうとまたジュディに恋してもやもやしてしまうじゃないか。と思っていたのだがカワウソのサムが登場し私の心を鷲掴みにした。え?私だけ?海外でもカワウソのサムかわいいよサムとかナナチみたいに盛り上がらないかな・・。
ズートピア2では是非とも彼女も出してほしい。
2024年アメリカ公開映画
ネタバレ↓