映画『ザ・コントラクター』物語エンディングネタバレと感想「平凡なアクションと脚本=普通」




「セガール映画のような平凡でお約束満載なアクション作品」Amazonprimeオリジナル映画『ザ・コントラクター/The Contractor』の物語エンディングまでネタバレと感想。お金のために民間軍事会社に就職するも裏切られて暗殺者を仕向けられてしまう悲運の男の物語。ね?普通の話に見えるでしょ、作品も普通だから安心してお読みください。

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映画『The Contractor』作品情報

あらすじ
米軍特殊部隊を除隊したジェームズ・ハーパーは、家族のために危険を冒して民間請負組織に参加する。

監督
タリク・サレハ
脚本
J.P.デイヴィス

出演
クリス・パイン …ジェームズ
ジリアン・ジェイコブス…ブライアン
サンダー・トーマス…ジャック
トビー・ディクソン … ヤング・ジェームズ
ディーン・アシュトン… ジェームズの父
ダスティン・ルイス… 牧師
レジーナ・ティン・チェン … 軍医
ブライアン・ラフォンティーヌ… 大尉

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映画『The Contractor』物語エンディングまでネタバレ!

グリーンベレーとして活躍したアメリカ陸軍に所属するジェームズ・ハーパー(クリス・パイン)は、膝の故障の治療に違法なステロイドを使用したため、強制的に除隊させられる。借金もあり経済的破綻に直面した彼は、民間軍事会社で働く友人マイク(ベン・フォスター)に連絡を取り相談する。

フラッシュバック
幼い頃、ハーパーはタトゥーショップで軍人の父親にコミックブックを貰う約束をして目に涙を浮かべながら腕にアメリカの国旗である星条旗のタトゥーを掘られている。

元グリーンベレーの肩書きを持つハーパーは多くの軍需企業から高額な報酬でヘッドハンティングされるが、それでも国のためではなく戦争屋として動くことは、愛国心から反すると軍人としての矜持があった。そんな彼にマイクは、ラスティ率いる俺たちの軍事会社は国防総省の極秘任務を請け負っていることを教え、マイクの豪邸を見たハーパーは経済的に裕福なマイクの生活を羨み、ラスティに会うことを承諾する。ラスティに説得されハーパーはラスティと一緒にドイツでの作戦に参加することになる。ラスティは誠意の証として、ハーパーの家族に5万ドルを渡し、借金をチャラにしてもらう。

フラッシュバック
星条旗のタトゥーを入れたハーパーと父親はタトゥーショップで一緒に記念撮影をしていた。

軍事企業に就職

ドイツでのハーパーの任務はサリムという中東の科学者の監視だった。24時間の盗撮、監視、盗聴などサリム監視を続けデータを分析した結果、サリムがアルカイダの手先で生物兵器を開発していることが判明する。

そして、マイクとハーパーはチームを組みサリムの研究室に侵入作戦を開始する。迅速な行動でサリムを捕縛、生物兵器の科学データをすべて回収、マイクはハーパーにサリムを始末するよう命じハーパーは命令に従う。研究所に火をつけ脱出用の車に戻ろうとすると警察と遭遇し長時間の銃撃戦となる。

(こちらはアサルトライフルに暗視ゴーグル、警察官はハンドガンのみ武装なのに)二人の仲間が撃たれて死亡、ハーパーは傷ついたマイクを担いで逃亡、近くの下水道に隠れる。

失血死しかけているマイクはハーパーに家族の世話とラスティへのデータ送付を懇願するが、ハーパーの迅速な救急医療のおかげでマイクは生き延びる。数時間後復活したマイクはラスティの本隊のもとに戻ろうとするが、ハーパーの膝が故障しており行動不能に陥っていた。マイクはハーパーに後で迎えに来ると伝え一人で本隊に向かう。

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追手たち

下水道を抜け出し膝を庇いながらなんとか約束のホテルに着いたハーパーは、組織が用意していたであろう新しい服を見つけるがマイクやラスティの姿はなかった。負傷した膝を治療しラスティに連絡を取り安全に逃がすために車が待っていると伝える。しかしハーパーはラスティの電話の対応、目に見えるすべてが見かけ通りでないことを察知し、約束の時刻にはあえて行かずに様子を見ていると車から現れたのはマイクではなく殺し屋だった。

しかも車の男たちだけではなく、背後からバイクに乗った暗殺部隊も登場しハーパーを一斉に銃撃する。間一髪逃げることができたハーパーは(再び)下水道に逃げ込み暗殺者の追手を殺害する。生き残った追手は元海兵隊で、ハーパーを殺すために多くのヒットチームが送られていること、そして死ぬ前に、組織の隠れ家の情報を与え、最後に組織に狙われたお前はもう2度と家に戻ることはできないと忠告する。

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反撃

探知を逃れるため電話を地下鉄に置いて逃亡したハーパーはサリムの家を訪れ、サリムの妻シルヴィーを脅してサリムのiPadを受け取る。ハーパーは海兵隊の暗殺者から教わった隠れ家へ向かい迎えにきた軍医のヴァージルによって鎮静剤を打たれ気を失う、目が覚めたハーパーにヴァージルは膝が化膿していたこと、治療はしたが完治には程遠く作戦行動は無理だと伝え、まだ家族の元へ戻るのは無理だと説明する。

隠れ家で治療中、ハーパーはiPadでビデオを再生し、サリムは確かにH5N1ワクチンの処方を成功させてはいたが、製薬会社に売るのではなく無償で提供することを説明していた。ラスティたちの説明はそもそも嘘だったのだ。

そしてヴァージルはハーパーと夕食を共有している間、ラスティから別の暗殺チームが送り込まれ銃撃される。ヴァージルは殺されるが、ハーパーはガスを使ったブービートラップを仕掛けて暗殺部隊を皆殺しにして車を奪い脱出する。

ハーパーは米国に戻り、マイクの家に行くとマイクは平和そうに暮らしていた。彼に問いただすとマイクはラスティからハーパーは死んだと嘘をつかれていたと説明。そしてラスティはハーパーの家族を金銭的な援助をしてくれていること、組織から狙われているハーパーに姿を消すよう勧めるがハーパーは断固抗議する。旧友を味方につけた二人は、ラスティに復讐する計画を立てる。

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エンディングネタバレ「マイクが主役だった」

マイクはラスティの敷地に車で向かい、降りて仲間たちに挨拶をして油断したところで次々に警備員を射殺していく。実はマイクの行動は陽動でハーパーはサイレンサー付きの武器で武装して背後からラスティの屋敷に侵入、次々に警備隊を殺害していく。マイクの射撃でラスティを殺すが、マイクもラスティから致命的な攻撃を受けてしまう。

マイクを乗せて車で移動するハーパー。今度はマイクは助からず死んでしまう。ハーパーは車ごとマイクを燃やすと家族の元に向かう。元気な二人の姿を見てハーパーは息子の名前を呼び微笑み映画は終了する。

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海外の感想評価『IMDb 5.8』

6/10
一般的なアクションスリラーだが、面白い…。
友人から、2022年のアクションスリラー「The Contractor」は本当に良い映画だから、腰を据えて観るべきだ、と言われた。そこで私は彼の言葉を信じて、脚本家のJ・P・デイヴィスと監督のタリク・サレが「The Contractor」で提供するものをじっくりと見ることにした。
そして、「The Contractor」は確かに見応えがあったが、傑出したアクションスリラーではなかったと断言する。確かに面白いのだが、ストーリーがやや淡白であり、一般的だと感じた。脚本家のJ・P・デイヴィスも、このジャンルに新しいものを持ち込むことはなかった。もっといろいろな可能性があったはずなのに、本当に残念だ。

4/10
一般的で退屈なアクションスリラー
「The Contractor』は、直前まで『Violence of Action』というタイトルで製作されていたが、直前になって脚本が書き直された。スティーブン・セガール主演のストレート・トゥ・DVDのタイトルから、ウェズリー・スナイプスのストレート・トゥ・DVDのタイトルになったというのは、興味深い話です。そして、最終的には、この2人のアクション映画界の巨匠の最高傑作と同じくらい定型的で目立たない作品に仕上がった。
ストーリーの陳腐さにもかかわらず、ハーパーが子供だったころの父親が頻繁にフラッシュバックして、兵士のように考え行動するように仕向けたり、兵士が市民生活に適応するのに苦労するという一般的なテーマを取り入れたりして、まだ何か高みを目指しているようだ。現代映画の多くに見られる鈍い灰色の照明で撮影された、かなり平板でユーモアのない作品である。パインはタフガイの役で頼もしい存在感を示し、サザーランドは責任者としてジャック・バウアーのような激しさを発揮するが、どちらも退屈な素材をそれ以上に引き上げることはできない。
監督のタレック・サレーは、せいぜい合格点のアクション映画を監督しているに過ぎず、その地位にあるかのように見せかけながら、それを裏付けるような本当に印象的なものは何もない。

3/10
10分から予想できた

元軍人の物語で、映画のポスターから想像できるものばかり。最初の10分間は単純明快で、必要な軍事専門用語はすべて登場し、この作品に信憑性を与えている。
プロットは基本的なもので、ミッションの最初からひねりが効いていて、結末は予想通りです。
どうなるかは簡単に想像がつくので、ネタバレはできない。
全体的に、アクションシーンは非常に限られている。クリス・パインはかろうじて大丈夫、足を引きずったかと思えば、また引きずったり。ベン・フォスターは、キーファーと同様、いつものキャラクターです。全ては、その通りです。
アクションのジャンルとしては物足りないし、スリラー、ミステリー、ドラマでもない。スリラーでもミステリーでもドラマでもない。

まとめと感想「骨太アクションと思ったらダイハードだった」

なんだこれ、超普通。

なるほどアマゾンプライムオリジナル作品だったのね。

Netflixもそうだけど、基本的にアマプラとかフールーとかの独占オリジナル作品って大体普通の作品が多いが「ザ・コントラクター」も抜き出ることはできなかった。

まず、クリスパイン演じるハーパーは元軍人でお金のために民間軍事会社に就職したら、口封じに殺されそうになったから会社全員皆殺しにしたという超普通の脚本である。

まず、元軍人である必要はなかった。だって彼はダイハードよろしく絶対に弾が当たらないからだ。初めに違和感があったのは最初の研究所から脱出の際にハンドガンだけで武装した警察官6人相手にアサルトライフルで武装したハーパーの仲間は二人も死んで、マイクは銃弾を受けている。周囲はほとんど暗く、警察は脱出用の車に注目していたので20mぐらい離れたところにいたハーパーたちは、軍隊で教わった鉄の精神でほんの少しだけ冷静に銃を撃てば彼らを瞬殺できたはずだったのに。素人集団だったのかな?ハンドガンに撃ち負けるものなのか?

そして次はハーパーが脱出用の車の暗殺者4人とバイクの暗殺者二人から一斉にマシンガンで銃撃されたのに一切当たらなかったこと、10m後ろからバイクで撃っても当たらない暗殺者はブロック片でぶん殴られて殺されてしまうとは、、何事だ。

一番びっくりしたのは、ラスティの住む民間軍事企業の本拠地に乗り込むのに作戦という作戦がなく、なぜかマイクが捨て身で遮蔽物のない道路を堂々と歩いて次々に元海兵隊などの歴戦の警備員をハンドガン1丁で撃ち殺しまくり、挙句に狙撃銃を持つラスティ相手に隠れずに撃ちまくり案の定腹に2発食らって死んだこと、そしてついでにラスティもハンドガンで撃ち殺してしまったこと。ハーパーがこっそり屋敷に侵入してラスティの前に向かったらもう死んでたっていうね・・・。違う違う!おいおいおいおいおいおい、そこは主人公のハーパーにラスボス残しておくべきだったんじゃね?なに脇役がラスボス殺してんだよ!ってね。

そもそも助けにこなかったのも、ラスティがハーパーが死んだって言ったのも嘘でてっきりマイクが裏切るのかと思ったら、普通にいいやつで命を投げ出すってのはある意味視聴者を裏切ってくれたけど違う。ハーパーに復讐する機会与えてやれよ・・と。

ついでにラスティの屋敷から逃走した車ごとマイクを焼くのは愛なのか?それは。。。

結局のところ何度もフラッシュバックして俺には愛国心があるんだ、父親の偏狭もあるけど、、ってあのハーパーには愛国心あるんだぜの描写は不要に感じだ。

平凡なアクション、ダイハードな弾除け、微妙な脚本、微妙なオチ、そうですこの作品は「普通」でした。映画館で見るもんじゃない。見放題作品になるのを待つべき。

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