映画『トップガン マーヴェリック』に登場する飛行機、航空機、戦闘機体は何が出ているのか?どんな種類なのか?どんな性能や音なのか?を映画好きなだけの素人が紹介している記事です。もちろん戦闘機マニアではないですので細かい詳細は省いています。映画で見たあの戦闘機の名前は?程度の知識が満たされるぐらいの気楽にお読みください。
もくじ
第四世代:F-14Aトムキャット
トップガン マーヴェリック劇中終盤にだマーヴェリックとルースターが敵の航空基地から鹵獲した戦闘機。可変翼のシーンがかっこいいが、実際に角度を変えて最適な加速を行うことができる。
F-14戦闘機トムキャットはアメリカのグラマン社が開発した艦上戦闘機。第二次世界大戦時に艦隊よりも航空機が主力となった1974年から運用を開始され、空母から射出可能、そして空母時代を守護するための機体。トムキャットは可変翼の動きが猫の耳の動きに酷似していることから、オスネコを意味するトムキャット(英:Tom’s Cat)という愛称が付けられた。長距離爆撃機から大量の空対艦ミサイルを発射するソビエト連邦軍の飽和攻撃戦術に対抗するために開発された。F-14の能力は防空に特化したものとなっている。
こんな古い機体をまだ持っている「ならず者国家」ってwと笑うのではなく、実はこの戦闘機はトップガンといえばF-14、F-14といえばトップガンと言うぐらい有名な機体。と言うのも前作トップガンでマーヴェリックは相棒のグースと一緒に乗って訓練を行い、訓練中の事故により相棒のグースを失ったトラウマを持ち、トップガンの仲間との絆や友情によってトラウマを克服してトップガンのエースパイロットとして活躍している。公開初日に行けば前作ファンが多かったのか、この機体が敵国の倉庫から発見された時「おおお!」と言う声が聞こえたとか。
2006年に引退しているおじいちゃん機体。トムキャットが現役なのは現時点ではイラン空軍なので劇中ではあえて無名の敵国家なのにこれを出しちゃうと仮想敵国はいつだってイランだったんですかそうですか、と余計なことを言われそう。
第四世代:F/A-18E/F スーパーホーネット
マーヴェリック率いるトップガンのストライクチームが最後の任務に乗っていた戦闘機。第四世代とある通り古い。のに相手の戦闘機は第五世代という圧倒的に不利な状況の任務がトップガンたちに待ち受けている。
ボーイング社が開発した、F/A-18C/D ホーネットの発展型マルチロール機。1983年から運用開始されており『F/A-18』はシリーズの総称。F/AとはF=戦闘機(対空戦闘) / A=攻撃機(対地攻撃)の意味で、E/FのEとは単座型(1人乗り)のFとは複座型(2人乗り)と言う意味。このように対空、対地戦闘両立させるなど様々な状況に応じてカスタムアップグレードすることが可能となった本機は現在も新たな後継機が生み出され続けている。
最新型のスーパーホーネットは、航空優勢、戦闘機護衛、偵察、空中給油、近接航空支援、防空鎮圧、昼夜精密攻撃など、あらゆる任務に対応できる高い能力を備えている良機。現在もアメリカ海軍とオーストラリア空軍で現役。
第五世代:F-35C ライトニングⅡ
F-35CはF/A-18C/Dの後継機で最新戦闘機。トップガン マーヴェリックでは上層部の意向で使用を許可されなかった。どうやら単座しかないので撮影機材が積めないため、と言う声もある。
F-35 ライトニングⅡ正真正銘の最新航空戦闘機。2015年に運用開始され現在アメリカ空軍、海兵隊、海軍でそれぞれ運用中。機体のステルス性能が格段に上がるだけではなく、機体に6つのカメラが装着されており、合成された映像や情報をパイロットが装着するヘルメットに情報が映し出されるヘッドマウントディスプレイ搭載され”360°の視界”を手に入れることが可能に。攻殻機動隊のような世界にまた一歩近づいた。
更に情報共有の速度を上げるためネットワークリンク機能で瞬時にチーム全員に情報共有が可能にもなっているという。
残念ながらディスプレイからの360°映像は機密なのか映像は配信されていないが、この動画である程度情報を得ることは可能。死角がないと言うことは体が宙ぶらりんのような半端じゃない酔いが待っていそうだが・・。
ゲーマーとして似たような体験がないか映像を探したら360°を楽しめるドローンの映像があったのでよろしければこちらをどうぞ。映像画面をドラッグすることで360°死角がない映像を楽しめますが、足が見えないと言う感覚に酔ったあなたはF-35ライトニングⅡには乗れないかも?散々FPSゲームで鍛えている私も酔っているので無理でした。↓
ついでにYouTubeでは360°映像が数多くあるのを知って面白かった「エイリアンライド」をどうぞ。VRがある人が羨ましい、こちらも四角なしできれば大画面でどうぞ↓完全に私の趣味ですのでご容赦を。
第五世代:Su-57(敵国機)
トップガン マーヴェリックで敵の乗っている戦闘機。Su-57航空機はロシアのスホーイ社が開発しコムソモーリスク・ナ・アムーレ航空機工場(KnAAZ)が製造する長距離多用途戦闘機。第5世代ジェット戦闘機に分類される戦闘機であり、高いステルス性、レーダー性能、マッハ2の最高速度を発揮し、この速度は米国のF-22に匹敵する性能を持つとされる。
何度も言うがトップガン マーヴェリック内では国名は明かされていない「ならず者国家」になっているがSu-57を運用しているのはロシアで現役バリバリの運用機なので遠回しにロシアに牽制してるんじゃ・・・となっており、公開前のウクライナへのロシア侵攻などドンピシャで色々起きたため再び公開延期になるのでは?と思われていた。
AS Paper aircraft lab. さんで紹介されている「Su-57」紙飛行機のクオリティが半端ではないので興味がある方はぜひこちらをご覧になって見てください。紙飛行機用の設計図も無料でダウンロードして楽しむことができます。
Mi-24ハインド
Mi-24はソ連で開発された攻撃ヘリコプター。ハインドは雄の赤鹿を意味する。運用開始が1970年と50年経った今でも現役で世界50カ国で現役バリバリで運用されている。
ベトナムカンボジア戦争からシリアの内戦まで幅広く活躍している。
P-51マスタング
トップガン マーヴェリックエンディングで搭乗していたプロペラ戦闘機。第二次世界大戦中は運動性能と航続距離で他の世代機を圧倒する性能を誇っていた。
愛称の「マスタング(Mustang)」とは、スペイン人によって北アメリカ大陸に持ち込まれ野生化した小型の馬のことである初飛行が1940年と80年前とおじいちゃん。もちろん1980年代に退役しており民間に渡った後はスポーツ機として運用、現存しているのは世界で200機もない。アメリカでも航空ショーなどでのみ閲覧が可能。
愛好家に向けて3分の2サイズのP-51レプリカ機が一般販売されており2000ドル程度で購入でき、自家用操縦士の資格があれば自身で操縦できる。
SR-72「ダークスター」
トップガン・マーヴェリックの冒頭テストパイロットのマーヴェリックが「SR-72”試作機”ダークスター」に乗って有人飛行を行いマッハ10.3を出した航空機。
実は実在しない航空機である。
ロッキード・マーティン社のプロトタイプ、極超音速機SR-72に似ているが、実は、マーヴェリックの監督が「リアルな極音速機を出したい」とロッキード社と共同でデザインした機体を劇中に登場しているだけの架空の機体になっている。
ロッキード社のダークスターはこちら↓
一応ロッキード社も誠意開発中”らしい”が、情報は”開発途中のステルス機があるらしい”程度の情報しかない。
ちなみにこの撮影中、中国の衛星でこの機体を見て「これ何?」とめちゃくちゃ興味を持ったという逸話があるほどリアルな戦闘機を作り上げてしまったようだ。
まとめ
いかがでしたか?
ついつい熱い展開だけに目を奪われてしまいましたが、実際には各国の思惑がたくさん詰まった熱い戦闘機が登場しています。
「トップガン マーヴェリック」の物語結末までネタバレを読みたい人はこちらをクリック。
F35CはライトニングⅡだよね
戦闘機好き!
ご指摘ありがとうございます!
どうせ乗らないのだからと失念しておりました!
昨日見てきました!面白かったです。「ならず者国家」の具体名は最後まで明らかになりませんでしたが、山間部に隠された攻撃目標は北〇鮮を、F-14を保有という設定はイ〇ンを、第5世代戦闘機(どう見てもSu-57)を保有という設定はロ〇アを思わせました。
今回の映画、いまいちスーパーホーネットを使用した理由がピンとこないんですよねぇ。
機動性とコンパクトさかなぁ。
コメントありがとうございます!面白かったですね!ならず者国家??の割にはどう考えてもあの国だよな・・だったので少しハラハラする内容でしたが、、、、はっきりと「ロシア」とか言い切ってくれたら面白かったのですが(笑)
前作をしっかりと覚えていたらもっと面白かったと思ったので来週もう一度見に行くと思います^^
昨日見てきました。前作では敵機役は黒いF-5でしたが(これはある程度実写?)、今回はSu-57. まさかロシアが貸してくれる訳はないのでCGでしょうが、リアルに見えます。
ちなみに、Su-57をはじめF-18 F-35A/C F-14 のかなりリアルでよく飛ぶ紙飛行機の設計図を公開していますので、興味がある方はどうぞ。AS Paper aircraft lab. 「Su-57 紙飛行機」で検索してください。
コメントありがとうございます!
映画好きなだけの素人が紹介する記事なので恐縮です。
AS Paper aircraft lab. 興味深く読ませていただきました
こちらの記事からも誘導できるようにリンクで紹介させていただきます!
先日見てきました、振り返りのまとめになり良い記事だなと思いました。
読んでいて、そういえば、と思ったので。
作中、ならず者国家は「NATOの取り決めに反してウラン濃縮を…」というセリフがあったのが気になり。
もしかしたら昨今の情勢を鑑みて「ならず者国家は(NATO非加盟国の)ロシアではない」と強調するため、公開前に追加されたのかもしれませんね。
映画の中で何度も イラニアン Iranian つまり イラン と何度も言ってました。
でも字幕では 無視されていました。
またending rollで インドの会社とそのスタッフへの感謝と名前が延々と続きましたので、
もしかして武装ヘリやミグはインドで撮影したのでは? インドの武器ははロシア製が多いのです。
貴重なコメントありがとうございます!
鋭意開発中ですね。
誠意をもって開発してはいるんでしょうけども…
中国政府が黙っていなそうですね。
「誠意開発中」でなく「鋭意開発中」という日本語の話かと思います。
あははは^^
始めて指摘いただきました!よく気がつかれましたね!
もちろん私は言われるまで気付きませんでした!
せっかくなので同じ指摘が来ないか待つことにします^^
IMAXでもう一回見てきました。
Su-57の紙飛行機にリンクありがとうございます。プロバイダーの都合で、ホームページが引っ越しました。機会があれば、下記URLにリンクの変更をお願いします。また、F/A-18E/Fの紙飛行機も作りました。これもリアルな仕上がりになりましたが、よく飛びます。
IMAX行きましたか!!
私は今夜見るので楽しみです!
新しいURLに変更いたしました^^