「リーアムが痴呆の暗殺者に」2022年5月全米公開007の監督とリーアム・ニーソンがタッグを組んだ映画『メモリー(原題:MEMORY)』の物語結末までネタバレ!アルツハイマーが進んだ暗殺者が自分の信念に合わない殺しを命じられたから政府と組織に喧嘩を売るという安易な脚本に公開直後から低評価が続出しリーアム作品で最も駄作と言われている本作は一体どんな内容なのか?をご覧になってください。
もくじ
作品情報
監督:マーティン・キャンベル
脚本
ダリオ・スカルダパーネ … (脚本)
ジェフ・ゲーラールツ … (原作:「De Zaak Alzheimer」)
カール・ヨース … (原作:「De Zaak Alzheimer」)
エリック・ヴァン・ロイ … (原作:De Zaak Alzheimer)
キャスト(クレジット順)
リーアム・ニーソン… アレックス・ルイス
ガイ・ピアース… ヴィンセント・セラ
タジ・アトワル… リンダ・アミステッド
ハロルド・トーレス … ヒューゴ・マルケス
レイ・フィーロン … ジェラルド・ヌスバウム
モニカ・ベルッチ … ダヴァナ・シールマン
レイ・スティーブンソン … ダニー・モラ
ミア・サンチェス … ベアトリス
ダニエル・デ・ブール … ウィリアム・ボーデン
ナタリー・アンダーソン… マリアンヌ・ボーデン
レベッカ・カルダー… ウェンディ・ヴァン・キャンプ
映画『MEMORY』物語結末までネタバレ
メキシコの病院の駐車場。
アレックス・ルイス(リーアム・ニーソン)彼は青い病院の医療関係者を装う服を着ていた、大きなため息をつき表情に疲れが見える。二人の男のうちの一人が寝たきりの母親を見舞いに来たところをねらってアレックスは男の首にワイヤーを巻き付け激しく締め付け殺害。男の母親は、目の前で息子が死んでいくのをただただ恐怖の眼差しで見つめる。
アレックスは淡々と車に戻り後片付けをする。どこかに暗号文のメッセージを送り仕事が終わったことを伝える。そして、携帯電話を完全に分解し、車の鍵を探すが、どこにしまったのかが分からなくなったのか、混乱と心配の表情が浮かぶ。ポケットの中をさぐると中に鍵があった。顔に落胆の表情が滲む。
テキサス州エルパソ。FBIの潜入捜査官ヴィンセント・セラ(ガイ・ピアース)は、レオンという男の娘ベアトリス(ミア・サンチェス)の売春について話をしていた。彼女に優しくするといい、と娘を紹介され会話をする、性行為を拒否するが、他の売春客と同じように服を脱がした所、胸に盗聴器をつけていることがバレてしまった。FBIのリンダ・アミステ(タジ・アトワル)やヒューゴ・マルケス(ハロルド・トーレス)がドアを破壊して突入する。
レオンがベアトリスに銃を突きつけて脅す。ヴィンセントが武装解除を促すが、揉み合いとなりヴィンセントとレオンは窓から落下レオンは死亡してしまう。父親の死を目の前でみてしまったベアトリスは強い怒りとトラウマを抱えてしまう後味の悪い結末となる。
ヴィンセントが治療を受けている間上司のジェラルド・ヌスバウム(レイ・フィーロン)がやってきてヴィンセントを叱咤激励する。ベアトリスの父親は1ヶ月に及ぶ人身売買事件の重要人物だったため、彼が死んでしまったことで全てが悪い方向に向かうとのことだった。同僚のリンダは彼の擁護をしようとするが、ヌスバウムはそれを聞こうとせず、ヴィンセントに明日の朝に話すと告げる。ベアトリスは当局に連行され、ヴィンセントを睨みつける。
組織は引退させてくれない
アレックスは仲介者のマウリシオ(リー・ボードマン)に会い、エルパソでの次の任務の情報を得る。明らかに体調がおかしくなっていること、アルツハイマーの病気であることを解った上で、上司に知られたくないアレックスは、退職するつもりであることをマウリシオに告げようとするがマウリシオは、上がそんなことを受け入れるわけがないと報酬を渡す。
マウリシオは淡々とアレックスの兄弟がエルパソに住んでいること仄めかしアレックスを脅す。マウリシオは、情報は力だ、やめるという考えを捨てろと言う。マウリシオは「俺たちのような奴は引退しない」と言い切る。
アレックスはエルパソに車を走らせ、デビッド・マーシャルという名でホテルにチェックインしたアレックスは、部屋に入り、薬を飲む。そして、偽名やホテルなどの重要な情報を書き込んだ自分の腕を確認する。腕に書かれたメモは情報を忘れないために彼なりの努力だった。室内でさらに情報を得ると再び腕にメモを書き足す。(その姿は悲哀そのものだった)
アレックスはバーへ降りていく。そこではマヤ(ステラ・ストッカー)と少しだけ会話をしたあと、ウィリアム・ボーデン(ダニエル・ドゥ・ブール)という今回の仕事の仲介役と話をする。ウィリアムが2つの暗殺を実行するためのスケジュールを教えてほしいと言うがその必要はないと立ち去る。
アレックスは部屋に戻り、最初のターゲットであるエリス・ヴァン・キャンプ(スコット・ウィリアムズ)の情報を見ながらレーザーサイト付きサイレンサーピストルを取り出して組み立て構える。
ヴィンセントとベアトリス
父親を殺してしまったヴィンセントは留置所にいるベアトリスに会いに行く。彼女は父親の死についてまだ許せず態度を軟化させない。父親のことについて話をしてほしいと伝え、見返りに男特別なビザを用意すると伝えるが、父親に口止めされていることを伝える。
アレックスはエリスの家に侵入しエリスの頭に銃を突きつけ静かに地下室に向かう。金庫を開けさせて目的のメモリを手に入れたあと、エリスの娘が母親とパーティに行くと声をかけてきたため、子供にバレないようにエリスと絞殺して立ち去る。
ボーデンの携帯電話にアレックスから暗号が書かれたメールが届いていた、一つ目の仕事が完了した合図だ。次の標的の写真を見るアレックスの手にはベアトリクスが写っていた。
ヴィンセントと同僚のリンダはアレックスの暗殺をおこなった事件現場へ車を走らせていた。エリスの妻ウェンディの供述をヴィンセントとダニー・モーラ刑事(レイ・スティーブンソン)に行い金庫が開いていたことから強盗ではないかと伝える。
アルツハイマーの兄
アレックスは老人ホームにいる兄に会いに行く。兄はアルツハイマーの進行が著しく、アレックスの会話にも一切反応せず、常に震えている。アレックスは過去やスポーツについて世間話をしようとするが、アレックスは自分の将来を兄の症状と重ねていた。やがて兄と同じ運命をたどることになるのだ。アレックスは兄を抱きしめて、その場を後にする。
ヴィンセントたち人身売買を追うチームの前に上司のヌスバウムがやってきて、チームの解散を告げる。メキシコから出向しているヒューゴが帰国することを告げる。食い下がるヴィンセントに対し、ベアトリスを助けて彼女のビザを承認させたいのなら、解散の反対するのをやめて、殺人事件の捜査に集中するように警告する。
アレックスは、ベアトリスをグループホームまで送るヴィンセントを尾行する。グループホームの女主人にベアトリスは被害者であり目撃者でもあること少なからず危険があること伝え、私も彼女を監視するために最善を尽くすと、別れを告げる。ベアトリスは以前描いた絵をヴィンセントに渡し少なからずヴィンセントに恩を感じているようだった。
夜、グループホームに侵入したアレックスは、ベアトリスの部屋を見つける。ライトで顔を照らすと、目を覚ました彼女が描いた絵を見て、彼女が子供であることに気づく。ベアトリスは怯え、何も言わないと約束し、命乞いをする。標的が子供だったことを知らなかったアレックスはすぐにその場を立ち去る。
組織との決別
アレックスはボーデンに連絡を取り、孤立したトイレで彼を問い詰めターゲットが子供だったことに激怒し、ボーデンに「やらない」と伝えるが、ボーデンは組織に伝えるぞと脅す。アレックスはベアトリスの契約を破棄しないなら、フラッシュドライブを渡さないと伝え立ち去る。
高層ビルでは、実業家で慈善家のダヴァナ・シールマン(モニカ・ベルッチ)が、病院の棟上げのための寄付の交渉をしながら車から降る。ボーデンは彼女に電話をかけ、アレックスが自分のこと、フラッシュ・ドライブのこと、そして引き換えにベアトリスの契約破棄を伝える。しかしダヴァナはアレックスの言い分もわかるが、最終的には自分が引き継ぎ処理すると伝え二度と連絡しないよう伝え電話を切る。
ホテルのバーでアレックスが飲んでいると、マヤが酔っぱらいに声をかけられ困っているのを目撃する。男の頭をバーに叩きつけ、立ち去るように促す。感謝を伝えるマヤとアレックスは乾杯をする。
ベアトリスの死
リンダとヒューゴは上層部が人身売買事件を諦めることに腹を立てている。聖イネスの6つのチャームがついた彼のネックレスに気づき、リンダはその話を知りたがる。ヒューゴは、13歳の少女が誘拐され、軍人にレイプされた事件を正義感で追い続けた結果、軍は隠蔽と脅しのため少女の母親、叔母、3人の姉妹の死体をヒューゴのオフィスに吊るされた過去を伝える。
アレックスはホテルのベッドでマヤと一緒に寝ていたが、悪夢を見始め痙攣し、床に倒れ込んでしまう。マヤは目を覚まし、悪い夢を見ただけだと言って彼を慰めます。アレックスはよく分かっている。彼の病気は目に見えて悪化していた。
翌朝、ヴィンセントがグループホームに向かう。ベアトリスが何者かに殺されたのだ。ヴィンセントは、彼女を守ることができなかったことに愕然とし、激怒します。
組織の報復
一方、アレックスとマヤは着替え中、ベアトリス殺害のニュースを見てしまう。一瞬、自分がやったのではないと混乱したアレックスは、マヤに一晩中一緒に部屋にいたのか確認をするが、一歩も外に出ていないと言う。
アレックスは自分の車に向かうが案の定車には爆弾が仕掛けられていた。突然の銃撃。仲間だったはずのマウリシオが彼を殺しに来たのだ。アレックスが忘れた薬を持ってきたマヤを撃ち殺されたことで激怒したアレックスはマウリシオを叩きのめす。アレックスはマヤの死体を自分の車のトランクに入れ、運転席にマウリシオを座らせ爆弾を作動させ、マウリシオを殺害する。
仕事の裏
ヴィンセントは自動車爆弾の現場にいた。最近の他の犯罪と関連があると考えモーラと情報共有する。モーラはベアトリスの死に対して哀悼の意を示す。仲介者のボーデンはジムでルームランナーを利用している彼に近づいたアレックスはボーデンの頭を撃ち抜き立ち去る。
アレックスは廃墟の地下に潜みフラッシュメモリをチェックする。一人目のターゲットだったエリスとダヴァナの会話と二人の関係。タヴァナの息子ランディがベアトリスに性的虐待を加えている写真やビデオもそこにあった。自分がなぜこの仕事を請け負ったのかを悟ったアレックスはノートPCを閉じる。
ヴィンセント、リンダ、ヒューゴはボーデン殺害現場に到着する。ヌスバウムが到着すると、ヴィンセントはボーデン、ベアトリス、マヤの殺人は人身売買組織の殺し屋が行っていると報告。翌朝、ランディは母親であるダヴァナのオフィスに押しかけ次は自分だと恐れていることを伝える。ダヴァナはランディにメキシコを離れること、何かあっても最高の弁護士を用意するから大丈夫だと伝える。
ヴィンセントとアレックス
オフィスにいるヴィンセントは三つの殺人事件に使われた拳銃が二つあることから犯人は2人いることを掴む。アレックスは電話をかけベアトリスは組織が雇ったマウリシオが殺したと話し、この事件の背後にいる組織はあまりにも強力なので自分が死んだらヴィンセントがこの事件を終わらせる必要があると伝え電話を切る。
ヒューゴが得た情報からアレックスの次の標的が息子のランディ・シールマンと推測、彼の開催するヨットパーティに潜入するが、アレックスは手際よく侵入し眠っているランディを暗殺していた。
ヴィンセントはアレックスに追いつき会話する。暗殺者であること、子供を標的にされ裏切ったこと、”我々は皆、死ぬのだ、ヴィンセント。大事なのは、死ぬ前に何をするかだ“と伝えアレックスは車で逃走しようとするが、応援に駆けつけたヒューゴがヴィンセントの静止を無視して発泡アレックスは怪我を負う。
アレックスは車の中で気を失い、白バイ隊員に銃を見られたため警官を撃ち殺してしまう。アレックスはアジトに戻り怪我を治療する。
アレックスの過ち
翌朝、リンダとヴィンセントはアレックスの情報を調べ上げていた。その結果、彼はエルパソの住民で、兄弟がいること、そして彼らの父親は肉体的にも性的にも虐待していたが告発されななかった過去があること。(だからアレックスは子供に危害を加えない信念を持っていたのだ)、
アレックスのアジトを突き止めたヴィンセントたちが令状を持って突入するが既にアレックスは立ち去っていた。
モーラ刑事はダヴァナを守るためダヴァナの元にいた。ビルの周囲には大量の警察官を配置されている。複数の警察車両が一斉にアラームが鳴るがこれは陽動だった。アレックスは警官を人質に取り、ダヴァーナの前に現れ警察官を騙し屋上に誘導させ再び部屋に戻りタヴァナに向けて引き金を引く。
が、弾が出なかった。
動作不良ではなく、痴呆が進み中に弾を入れるのを忘れていたのだ。
もう一つの証拠
オフィスに戻ったヴィンセントの元にアレックスが手にれた情報全てが届いていた、上司に報告するが彼はその情報は偽物だと信じようとしない。上司が組織や権力者と癒着していることを示唆される。
再びヴィンセントたちと対峙したアレックスは全てを話す。ヴィンセントはもらったフラッシュメモリだけの情報ではダヴァナを逮捕できないことを伝え、アレックスはもう一つの情報を持っているのだが痴呆の症状が進んだせいでその隠し場所を忘れたことを伝える。
その頃ダヴァナは美容整形の担当医からアレックスを殺す毒を渡し1,000万ドルで毒殺しろ脅す。実はこの医師も未成年への暴行した過去を持ちダヴァナには逆らえないのだ。
医師はアレックスを殺そうと忍び込むが彼が偽物だと見抜き彼を人質にとってヴィンセントと二人で会話する。彼も事件全体をもみ消すためにあなたも殺されると伝え自身の意思を伝えると、アレックスは外に出て警察に射殺される。アレックスの隠していたメモリを発見して上層部に提出したが、警察の上層部はダヴァナには何も問題起きてはいないと暗に揉み消すことを伝え、ヴィンセントを退職させる。
エンディングネタバレ「もう一人の暗殺者」
退職して暇をしているヴィンセントを訪ねてきたリンダと一緒にバーにいた。
同じ頃、ダヴァナは自分の邸宅で、くつろいでいたが突然、背後からきた男に喉を切られて殺されてしまう。
ヴィンセントが勘定をしている間にダヴァナ殺害の速報を聞く。「ひょっとしてアリバイ作った?」とリンダに尋ねると微笑みながらアーメンと呟く。
砂漠で、男は服を燃やし、ナイフを火の中に投げ入れる。彼はマスクを脱いで、それも燃やす。
ダヴァナを殺したのはヒューゴだった。
不正を許さない彼は、リンダと共謀してヴィンセントのアリバイを作ったのだ。アレックスの残した意志と仕事を受け継ぎ完了させたヒューゴは車でどこかに向かいエンディング。
まとめ:30秒で分かる『MEMORY』ネタバレ!
アルツハイマーを発症しているアレックスおじさんは、仕事を辞めようとしたけど辞めさせてくれない組織に辟易。次の仕事の標的が少女と知った彼は激おこして組織に反旗。警察側の正義の人ヴィンセントは人身売買組織を追っていくうちに政府や上層部、組織がツーカーの関係。
アレックスおじさんは痴呆が進んで最後の標的を整備不良で殺し損ねつかまり殺されてしまう。ヴィンセントはアレックスが命をかけて手に入れた証拠を持って上層部に告発するも一蹴されて落ち込むけど、警察ではなくなっていた友人が代わりに最後の標的を殺してくれてめでたしめでたし。
コメントを残す