『ヤベェ!最高に面白くなって帰ってきた』シーズン2の汚名返上!最高級のフルコース料理のようだ!歓喜!興奮!エロ!暴力再び!世界が大絶賛!Netflixオリジナルアニメシリーズ『ラブ、デス&ロボット』シーズン3ネタバレ感想を紹介。 お楽しみに!
なんかよくわからないけど、このブログに突っかかってくる謎の勢力がいます。このブログは一般人が視聴後の感想を感情のままに書いている記事なので、自称映画好きな意識高い人たちはこの記事は気分を悪くするだけだと思うのでそのまま「戻る⇦」した方が精神衛生上お互いに良いことになります。
もくじ
『ラブ、デス&ロボット』とは?
『ラブ、デス&ロボット』とは「セブン」「ファイトクラブ」のデヴィットフィンチャー監督が”全人類の大人達”のために作り上げた「脳髄直撃の極彩色に彩られた世界と性と暴力を堪能する最高のエンターテイメント作品」である。
ラブ、デス&ロボットは、2019年に配信開始された1シリーズ10本程度の短編作品集、映像全てが3D、2Dで作られていることが挙げられる。2022年5月20日にシーズン3が配信されたのでざっくり30本近くのハイセンスな大人向け短編映像作品を堪能できる。海外の評価で「映像のフルコース料理」と評した通り、全く違う制作チームがそれぞれの作品を担当しており全ての感情を揺さぶる秀逸な脚本、魂を揺さぶる映像美があなたの語感を刺激してくる。
マジで、すごい作品。
作品の特徴は過激なゴア表現、エロい描写、汚い言葉が満載の大人が大人のために本気で作り上げた作品であること、「大人向け」とか言う表現では物足りない、「18禁」レベルなのだ。大事だからもう一度言う、この作品は、昨今のポリコレとか、子供が入り込む隙間が一切存在しない大人のための作品である。
さぁ、酒飲んで自由に笑って楽しめる作品ということだ。
もう少しだけ細かく解説すると
このラブ、デス&ロボットがどれぐらい大人向けかを伝えておきたい。
ゴア(破壊)表現は、ジェームズ・ガン監督の「スーサイドスクワッド」の過激な破壊表現が印象的だったが、あれと同等レベルの破壊描写。うっかり小学生の娘が横目で私のiPadを覗いて後ろで泣いていた。ただし、あまりに美しすぎて吐き気などは感じない不思議。
この作品はエロい。エロさで「18禁」レベル。モザイクというものが存在しないのだ。(Netflixだとオルタードカーボンシーズン1で超大富豪が立派な逸物を見せびらかしていたがあれぐらい出す)局部がモロ出しだったりもするがセックスシーンも股間が疼くレベルで魅せやがるし、ちんこ出すし、おっぱい出すし、毛とか揺れてるし、とにかくエロいし美しい。ジェームズガンのスーサイドほど「ちんぽ」を連呼していないが下品でエロい過激な言葉を連呼するので試聴の際は「絶対に子供が一緒にいない方がいい」
「エヴァテレビシリーズのベッドシーンを家族で見てしまった」あの惨劇が再び。である。
ラブ、デス&ロボットは「アニメ作品」と聞いてアレルギー反応が出てしまう人もいるかもしれないが上記の画像を見てわかったと思うが「アバターが霞むレベル」の映像美なので安心してほしい。
CGってここまでできるの?と驚くはず。
脅威の描写力は「アバター」がすげぇと言っていたあの頃から格段に進化しており、実際視聴すると、実写なのかCGなのかがぱっと見で分からないレベル。常識を覆してくるハイセンスな映像の数々に度肝を抜かれること間違いなし。
もちろん全てCGではなく2Dアニメーション作品もあるのだが、3Dの脅威のグラフィックに驚かされた後だと、衝撃は少なく、カレーライスの福神漬けのような口休めのような立ち位置に感じた。正直言ってしまうとラブ、デスでの2D作品で面白い作品は“ない“。
シーズン1、3は面白いが2は駄作
結論から言うとラブ、デス&ロボットはシーズン2だけが特出して駄作である。ロッテントマトのオーディエンス評価を見れば一目瞭然だと思うが、
・シーズン1(2019) 92%
・シーズン2(2021) 58%
・シーズン3(2022) 87%
シーズン毎にここまで差がある。
シーズン1は美しく暴力的で過激でエロく楽しい作品が続くが、シーズン2は全体的に静かで退屈で美しい映像にも慣れてしまい、物語も面白味が全くなかった。そしてシーズン3は全体的にエンタメ指向になり面白くなってきた、という感じ。
正直言うとシーズン2はなかったことにしてもいいレベルで眠くなるので注意が必要。もし気になるならこちらでざっくりとシーズン毎のネタバレと感想をしている。
Netflix「ラブ、デス+ロボット」シーズン1感想評価「地球の大人全員が見るべき」)
Netflix『ラブ、デス&ロボット』シーズン1の魅力
Netflix『ラブ、デス&ロボット』シーズン2感想評価「世界ががっかり急降下」
視聴の注意点「字幕がおかしい」
個人的にずっと気になったので追記。
ラブ、デス&ロボットは視聴の最中に日本語字幕と音声などの切り替えはやめた方が良い。
というのも、基本的に海外映画はオリジナル音声と日本語字幕で視聴をするのが好きなのだが、映像美を堪能したかったので「日本語音声、日本語字幕」にして視聴していたが、字幕がおかしい。いや、物語の解釈が変わってしまうような字幕が出てきた。
例えば「死者の声」の終盤で惑星の声に導かれ崖で最後の決断をしようとしている主人公への惑星のセリフが変わっているのだ。
日本語字幕は「心を残すことはできる」
日本語音声「心は保存されるかもしれない」
ネタバレしてしまうが、彼女が惑星に身を投げることで、肉体は滅びるが、精神や心はそのまま永遠に残るから遠慮をせずに飛び降りてごらん、という慈愛に満ちた惑星の声だと思っていたが、日本語音声の「かもしれない」という曖昧な言葉を使ってしまうと、惑星は彼女を導くのではなく、惑わしているのではないか?曖昧な可能性で手を引くという行為は「彼女を取り込もうとする悪意が見え隠れする」かのようにも見えてしまいモヤモヤした経緯がある。
このように意味が全く変わってくるような字幕と音声の差が出てしまっている。
できれば最初から最後まで音声や字幕は変えずに楽しんだ方がいい。英語がわかる人は字幕なんて入れない方がいい。というお話。
ラブ、デス&ロボットシーズン3感想評価
シーズン2であまりにも期待しすぎたためにがっかり具合が半端じゃなくシーズン2が配信される前にこのシーズン3も配信予告がされていたが、別に期待はしていなかっただけに興奮が凄まじいことになった。
全体的にエンタメ寄りで単純に「面白い」作品が多い印象。下手に抽象的ではなく映像でしっかりと意味を持たせ私のような子どものような大人でも楽しめるのが嬉しい。一言で言うと「お酒飲みながら堪能できる作品が目白押しだった」
個人的にグッときたのは「メイソンとラット」と最後のエピソード「彼女の声」である。
「ロボット・トリオ:出口戦略」
シーズン3の大事なスタートを決めたのは全シーズンで登場しているロボットトリオシリーズ。なぜか人類がいなくなった地球をロボットたちが散策して人間たちがいた名残をロボットの客観的で面白い意見やジョークを交わしながら観光していく皮肉たっぷりなコメディ寄りな作品。
毎回最高に面白い作品!とは行かない日常系で、人間たちの愚かな行為を皮肉まじりに嘲笑するロボットたちに苦笑いするしかない。
シーズン1では人間の代わりに猫ちゃんが可愛く支配していたことがわかり、シーズン3では飛行機に乗って様々な場所を旅して人間たちがなぜ地球からいなくなったのか?ロボットがなぜ反乱を起こしたのか?など、シリーズファンの視聴者たちに回答をくれるラストは絶対にニヤッとするはず。
スタートダッシュではないが平凡に楽しめる。
「最悪な航海」
のっけから大暴走。
中世版エイリアン。とでも言うのか。
大嵐の中航海している巨大帆船に乗り込んできた巨大な蟹の怪物に次々に船員がぶっ殺されて捕食されまくるシーンからスタートしガッツリハートを鷲掴みされる。シーズン2でのがっかりをこの辺から徐々に解れ始める「シーズン3は当たりなんじゃ?」という予感が生まれる。(そしてその予感は当たりである)
船の中に逃げ込んだ怪物蟹を殺すためにくじ引きを引いて誰が生贄になるのかを決めるが、驚いたことに人間の死体を使って対話を始める怪物は「近くの島へ、人間を食べさせろ」蟹は乗組員の命と引き換えに人間が大量にいる大都市に迎えと“脅迫“する・・・。
絶対に敵わない相手、何が逆鱗かも分からない手探り状態で腹の探り合い、自分を食べられないために他の船員を殺すのか?乗組員を助けるために人類を差し出すのか?究極の緊張感が続く。
いや、思い返すとそのまんま「エイリアン」だったわ。
「死者の声」
3Dだが2Dのように魅せるトゥーンシェード?だっけ?な描写作品。
木星の傍に漂う惑星“イオ“で二人の女性が探索をしている。突然の噴火活動によって相棒が死んでしまい、絶体絶命の中探索船に戻るために奮闘する。低酸素と疲れの中薬物を使って自身を奮い立たせるが、聴こえるはずのない声と幻覚が始まり・・・。
最後までどうなるのかハラハラさせられる。薬を使ったことで見えてしまった幻覚なのか、本当に惑星の言葉だったのか、個人的にはもっとわたしたちを惑わせて欲しかった。もっと現実と虚構がごちゃ混ぜにイエローサブマリンぐらいLSDな厳格にして欲しかったが、最後は綺麗にまとまってしまった。(いや、作品としては良作なんだろうけど、良作すぎる印象だった)
「小さな黙示録」
教会で不貞行為でハッスルしたバカップルのせいでゾンビが蔓延、世界が滅びていく姿を描く。
この作品の面白いところはカメラが常に上空から地上を捉えており、人間やゾンビたちの様相が“ミニチュア人形“のように見える点である。ゾンビ相手の人間たちの奮闘、ゾンビの逆襲などを描いており、テンポ良く人類が滅んでいく姿をまさに神の目線で楽しめる。映画なのに客観的に見る不思議な感覚。
しかしシンプル流れだが、映画やゾンビ好きがニヤリとするシーンも満載されており、(マッドマックス風の車でゾンビを撃退、頑張る大統領、ランニング中にパートナーを突き飛ばして自分だけ逃げる女など)しかもゾンビがあと一歩で殲滅・・・と思ったら化学薬品で変異して再び逆襲する・・など最初から最後まで全く飽きさせない良い意味でB級映画を堪能させてくれる。
良い箸休め。
「絶体絶命部隊」
荒くれたちが集う傭兵部隊が巨大な機械クマに襲われ奮闘する。
いや、すげー面白いわけじゃないんだけど、ラブ、デス&ロボットで必ず入る2Dアニメ枠作品は大体普通かそれ以下な内容が大多数で今作は頑張って普通レベル。
機械熊を最終的には倒すんだけど、別に・・って展開で感動や感情が動かなかった。
今作はファックファック言い合う荒くれものたちの掛け合いを楽しむのが正解か、エンドクレジットでファックとダイしか言わない素敵な歌が流れるから必聴。ん、ラストの歌の方が印象的。
なんとなくスティーヴン・キングの「ダークタワー」シリーズに出てくる機械クマがこんな感じなんだろうなーって思った。(くそ実写映画作ったお前らは絶対に許さないからな)
「巣」
おそらくシーズン1の「救いの手」(良いタイトルだ)の製作チーム。美しく残酷な物語を作ってくれた製作チームはシーズン3でも同じく残酷で美しい。
遠い未来。宇宙の片隅。人類は数万年もの間、種を守り続けた組織的な共存をおこなっている驚異的な昆虫のような種族を調査するために訪れる。種の研究を続けている博士が人類代表の男に巣の解説を行うが、男はこの種族を人間にとっての奴隷種族を作り上げるために送り込まれていたのだった。しかし、種はそんなちっぽけな人間の思惑など意にも返すことはない。彼らには彼らのルールと代償があるからだ。
最初から嫌な予感しかしないが的中する。下着しか装着していない露出した人類が巨大昆虫生物群に囲まれているシーンから始まり、昆虫たちを奴隷化するために行動を開始するのだが知性を持った昆虫が生まれ・・・人類はこの種がなぜ生き残ってきたのかを思い知る。
グロい。
ひたすらにグロいので注意が必要。
この続きがあるなら観てみたい。彼は勝ったのか?
「メイソンとネズミ」オススメ
メイソンとラットは繁殖したネズミを駆逐しようと農場主が駆除ロボットを導入するという話である。遺伝子組み換え飼料を摂取したネズミたちは知能を手に入れてボウガンで威嚇してくるが、導入した駆除ロボットが圧倒的な暴力でネズミを駆逐する描写は気持ちよく、映像も美しく、話もシンプルでテンポ良いのに脚本もしっかりしていてオチもニヤリとさせてくれる。
「地下に眠りしもの」
兵隊が反乱軍に捕まった捕虜を救出に行ったら、太古の昔に封印されていた巨大な悪魔に出会ったでござるの巻。
ここまで写実的に兵士を描くのなら、昆虫の大群がいた時点で爆薬を使って欲しかった。数千の虫相手に銃弾ぶっ放しても無駄って気付かないものなのかしら・・・?ってなって集中できず。
美しいが、もう一捻り欲しかった。
が、そんな感想や感情はこの後の「彼女の声」を聞いて全てどうでも良くなる。
次、すごいよ。
「彼女の声」超!オススメ
シーズン1の衝撃作「目撃者」の制作チームと監督が再び。
湖に棲む“彼女“を討伐に来た騎士団は“彼女“の声を聞いた途端に次々と身投げしてしまう。唯一”耳が聞こえない”一人の若者を残して全滅してしまう。若者は独りで逃亡するが、彼女はどこまでも追ってくる。
「目撃者」以上の衝撃の連続で視聴中に「どんな表情して良いか分からない」ぐらい次々に感情を揺さぶる映像が続き最終的に笑ってしまうという・・・。頭の中をぐっちゃぐちゃにかき回してくる。映像を見てこんなに振れ幅が酷いことになったのは初めてだ。
音楽も
映像と同じぐらい心を揺さぶる大事な要因になっている。
この作品に関してはいつも以上に言葉が紡げない。
キスシーンとか、うああああってなったし、その後の頭突き、慟哭。帰還。そしてラストの2人の叫びとダンスシーンは・・・・・あああああが止まらない。
このエピソードが始まってからの感情の流れを説明すると、興奮し、微笑み、ヒヤヒヤし、微笑し、恐怖し、痛みに身悶え、脱力、再び恐怖、焦り、混乱、悲しみ、そして・・・。こんな感じ。
終始一貫しているのはとにかく恐ろしい程に映像が美しいということ。目撃者でもすごかったが、今作は段違いにレベルアップしている。目撃者では極彩色で視聴者を良い意味で惑わせてきたが、彼女の声は限りなく大自然と超写実主義で勝負している。『ノーガード主義』とでも言うのか、余計な色彩は排除しているが、前作以上のカメラワークとキャラの描写だけでかつてない作品となっている。
アバターの続編なんてどうでも良くなる程だ。いや、本当に。
次回の2023年のアカデミー視覚効果賞で「ラブ、デス&ロボットシーズン3“彼女の声“」が受賞しなかったら、日本アカデミー賞ぐらいスポンサー配慮のクソ表彰式であることを露呈するようなもの。マジで、「アバター2」が映像的な面で受賞することは絶対にないだろう。
それぐらい、40年近く生きてきて久しぶりに「作品」に酔った。
まだ頭がくらくらしている。
まとめ「とりあえず“彼女の声“を観て」
“彼女の声“に全て持って行かれてしまった。
世界中の視聴者もきっとそんな評価が大多数だと思う。
マジで、一気に持ち直した。
Netflix的にはこの圧倒的作品を作り上げた制作チームに一本とんでもない長編作品を作り上げる計画を始めそう・・・。でもあの映像の情報量が20分以上続いたら頭が壊れる気がするが観てみたい。いや、この映像制作チームが作る作品を今後一生見続けていきたい。
なぜアバターを目の敵にしているのですか?アバター2は未だ公開すらされていないのに勝手に比較して勝手に貶めるのは少し幼稚なのでは
目の敵にはしていませんが、さんざん待って今更感があったかもしれませんね。1は好きですよ。
彼女の声は振り付けの命を振り絞るかのようなエネルギーに圧倒されました。
宝石の魔女は攻撃の時なぜ苦しそうにするのか。
剣士の心と無関係になぜ肉体が魔女に向かってしまうのか。
池の底に横たわる無数の男の屍を見ると、生命の儚さを感じますね。
コメントありがとうございます!
宝石の魔女のあの声、表情、所作全てに目がいってしまう不思議な作品でしたね。
ほぼ実写のように見えますが
実際にはほぼCGということが分かって驚いているところです。
YouTubeで制作過程を伺うことができます↓
https://www.youtube.com/watch?v=R4fkHC0-Pyw
同感です。
『彼女の声』に驚きました。
セイレーンとスペイン人の南米黄金帝国征服譚とから、ノンバーバルで音と映像/ダンスですべてを物語る。このクリエイティブ・チームはすごいです。これ見るだけでも価値あるシリーズですね
同じ衝撃を受けた方がコメントいただけるとはとても嬉しいです。
vol.4の情報がないのですがここまで盛り上がったので
ぜひ作って欲しいところですね。