Netflixがとんでもないのを出してきた。アドベンチャータイムの監督の最新作「ミッドナイト・ゴスペル」が凄すぎる。ゲストは実在の医者・殺人鬼・女優・作家との対談風ラインナップ アニメ。宇宙映像配信者のクランシーが宇宙のあらゆる惑星に降り立って出会った相手とひたすら会話をするだけのアニメ。なのに凄い。アドベンチャータイムのあの作画がNetflixのの潤沢予算で作られた結果監督の脳内全てを映像化した作品となった。
とりあえずコロナ自粛で疲れたあなた、今すぐに最高の環境でお酒を飲んで4時間ぐらいは邪魔をされない時間を作って視聴開始しよう!
先に言っておきますが私はこの作品をうまく説明できる気がしない。
だけどこれだけは言える。
疲れた日本人はお酒を飲んでこの作品を見て
日頃のしがらみから解放されるべき。
それだけ訳わかんないような深いような
ロードトリップ体験ができます。
ラスベガスをぶっ飛ばせとか好きなら是非。
注意:子供向けではないのは確か。
ミッドナイト・ゴスペル感想評価「今世紀最高のロードムービー」
私はアドベンチャタイムが大好きだ。子供たちにもこの世界観を知って欲しくてNetflixでヘビロテしているぐらい。
アドベンチャータイムの原作兼監督ペンデルトン・ウォードとコメディアンのダンカン・トラッセルとタッグを組んで「大人向けの最高のラインナップ アニメを完成させた」
その名もミッドナイト・ゴスペル(深夜の賛美歌)
とにかくやべぇ。
少し酔っ払ってみたのが良かったのか?
頭がおかしくなるような感覚もあるが
私たちの無意識かにある理性の蓋を良い意味でぶっ壊してくれる。
アニメってのはこう
楽しいってのはこう
といった固定概念をぶっ壊して
新しい楽しいを提供してくれた。
Netflixといえば攻殻機動隊のフルCGアニメが個人的にはトップクラスの出来だったが、申し訳ない1週間と経たずに私はこの作品をNetflixの看板アニメとして今後出会うアニメ好きな人たちに布教をするでしょう。
ただし問題が。
このアニメをどう説明すべきかわからないという点。
できる限り振り絞って書きます↓
何が起きているかを先に知っておこう
前提を知っておけば1話目から堪能できます。
クランシーは降り立った惑星のゲストとひたすら会話を続けますが、その相手は実在する人。できればゲスト名を一度Googleで検索するともっと面白くなります。
あらすじは
=================
宇宙映像配信者のクランシーが
宇宙中の惑星を適当に選び
アバターとなって降り立って
とりあえず一番最初に出会った相手と
ひたすら対談をする内容のアニメ
=================
だけ。
なんですが、何かがおかしいんですよ。
とにかく知っておくべきことはこのアニメは
実在の人物とコメディアンのダンカン・トラッセルが対談しながら、謎の展開を繰り広げる物語を楽しむロードトリップムービーです。
対談が先か?
アニメが先か?
とにかく物語の内容と二人の会話は噛み合っていないようで謎のシンクロをするのでいちいち日本人の頭を壊しに掛かってくるんです。
例えば第一話、
農場風のクランシーが暮らす星。
クランシー(画像右)はアバターを選んで地球に降り立ちます。
しかし世界はゾンビの影響で世紀末の様相。
降り立った目の前にいた大統領(画像左:ドリュー・ピリンスキー医師)にインタビューしてもいいかい?と問いかけると彼は「ああ、いいよ」と答える。
周りはゾンビだらけなのに。
ちなみにゲストのドリュー・ピンスキー医師。どうやら医者、アンジェリーナージョリーを栄養失調、アル中のリンジーローハンは腕を切断しないと治らないなどの過激な発言が目立つ彼とクランシー(ダンカントラッセル)がインタビュー形式で物語が進む。
特筆すべきは物語というものがあるのか?と疑問になるほど二人の会話とカオスな進行を続ける物語が合っていない点。
二人は「薬と死と人間と瞑想と東洋医学」についてひたすら真面目に会話
その間もゾンビの猛攻でホワイトハウスは壊滅状態。
だけど彼らは時には笑いながら適当にゾンビをあしらっていく。
偶然向かった先はショッピングモール。
生存者の営みを続ける平和の中でも対談が続く。
突如現れる暴走トラック
中から出てきた男が「助けに来たぜ」
その2秒後にゾンビに食べられる男
無視して弾む会話
何故か妊婦と一緒に車で移動
目の前にゾンビのボスっぽい奴、車で引いちゃった
まあいいや車は壊れたけど会話は続く
いろいろあるけど二人はどこ吹く風で楽しそうに対談
そしてついに二人はゾンビに噛み殺される・・・
終わり・・・・
ではなく、ゾンビになった途端に
ゾンビの見る世界観は「かくも美しいのか」
とゾンビ賛美歌を歌い出すゾンビたち
インタビューウィズヴァンパイアの吸血鬼化した後のブラピの感覚か?
ゾンビになるのって悪くない
むしろいい!
だって急ぐ必要もないし!
ああ!ゾンビって最高だ!
ららー♪
「大統領!ゾンビ治療薬ができました!」
と側近たちによって大統領とクランシーがゾンビから人間に!
なった途端に左右のゾンビに噛まれて重傷を負う・・・
だけと続く二人の会話。
でもクランシーが死ぬ間際に笛を吹くと・・・
クランシーは魂と意識がアバターから抜け出して元の惑星に戻る・・・
「ふぅ、良いインタビューだった♪」
「アップロードしよう♪」
以上!
これが第一話。
しかもエンディングに流れるBGMは対談時の大統領の声をシンセで合成した音楽になっており、最後まで面白い。
ゲストが実在の人物でやべぇ奴ばかり
まずゲストが豪華というかなんというかおかしい。
第一話は前述した「ドリュー・ピンスキー医師」
第二話は女性作家である「アン・ラモット」ノンフィクション作家との対談。内容はやはり「死生観やいろいろ」降り立った惑星で起きることは「食肉動物のツノに乳首が刺さってしまって動けないまま対談してくうちに肉塊になって世界崩壊の過程を眺める」というカオスな内容。
第3話は驚くなかれ「ダミアン・エコールズ」知らない?悪魔崇拝で当時9歳の子供3人を生贄と称して惨殺した殺人鬼だが、2011年に釈放された人物で彼らの考え方を強く共感するファンも多く、ジョニーデップも彼を支援している一人。どんな思想を持って彼が人気なのかは知りたくもないですが、そんな人物との対談内容は「生死・魔術・瞑想・アジア・仏教・密教」などのかなり多岐にわたり面白いのですが、意味が分からない。そして降り立った惑星で起きることは「頭が金魚鉢の男と猫が運転する船に乗って巨人の頭に入り込んでアイスクリームを手に入れる話」ね?カオスでしょ?
第4話:女優の「トゥルーディ・グッドマン」声がかなり美しい女性。なんでこの人がゲストなのかは不明。だが、声が美しい。対談内容は「許し」についてかなり深く話をする。降り立った惑星で起きることは「快楽の星と思ったら案の定真逆の暗黒世界でそこで復讐のために冒険している女騎士と一緒に対談をする」
5から8話はまだ見ておらず、やっとこのアニメの楽しみかたを知ったので見る直前にゲストの名前とどう言った人物なのかを確認して楽しみたいと思います。
あの対談内容って何?
結局のところアニメが先か?対談が先か?あの対話は一体なんだ?となると思いますが、初見では私は一切会話の内容が入ってこなかったです。
やはりアニメに期待して入っている点がありますが、会話よりも細部にまで拘ったアニメ作画とキャラの謎の動き、意味があるのかないのか分からない物語に頭の処理が追いつかず、なんか二人が難しい会話を楽しみながらおかしなことが起きるアニメといった感覚です。
個人的には2話目が好き。ひたすら乳首にツノが刺さったシュールな状態で続く対談、ただの対談だと思っていたらアニメの内容にもリンクしたセリフだったり、アニメ先に作ったのか?台本が先?対談が先?と初見の視聴者の脳味噌を揺さぶってくれる内容ですし、作家さんということを知ってから観るとより楽しめます。
ほら、何言っているか自分でも分からないや。
みなさんも是非。
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