映画『サウンド オブ サイレンス』物語結末までネタバレを紹介。音楽が鳴るたびに襲いかかる幽霊の恐怖を最新映像で描くホラー映画ですが、「ライト/オフ」のパクリ?と言われ海外では低評価を受けています。しかし、恐怖演出手法と映像、音楽、展開は見事で見終わった後の充足感は個人的に満足評価です。
ネタバレの前に作品情報を知りたい人はこちら↓
もくじ
映画『サウンド オブ サイレンス』物語結末までネタバレ
ピーター・ウィルソン(ピーター・スティーヴン・ウォルマランス)は妻マルゲリータ(サンドラ・ピッツロ)が下で料理をしている間、古びたラジオを修理しています。
ラジオの修理が終わり、周波数を調整していると、電源を入れている間だけ幽霊が見えることに気が付きます。音が出るたびに近付く幽霊に恐怖したピーターは電源を切ろうとしますが、最終的に電源を切る前に幽霊に襲われたピーターの叫び声が、家中に響き渡るのでした。
幽霊の発生条件
ニューヨークでピーターとマルゲリータの娘エマ(ペネロペ・サンジョルジ)はボーイフレンドのセバ(ロッコ・マラッツィタが演じる)と部屋で暮らしていると、母からの連絡が入り急いで故郷のイタリアに帰ることになります。
病院到着し母と合流したエマとセバは、医師から父ピーターは脳の病気で集中治療室にいると現状を聞きます。医師は話を続け、あなたのお母さんの顔と首にあざがあるが、日常的にお父さんからDVを受けていた可能性があると言うものでした。エマは母に何があったのかと聞きますが、私に暴力を振るったのはピーターだが、あれはピーターではなかったと言うのでした。
母は家は危険だとエマに伝えますが、エマはセバと一緒に実家に向かうのでした。そこで、例の古いラジオが突然勝手に鳴り出し、エマの目の前でピーターに襲いかかったメイド服の幽霊に襲われそうになり逃げ出します。
ラジオの音が消えると幽霊画消えたため、ラジオの音が原因だったのかとエマは安堵します。しかし、買い出しに出ていたセバからの着信音が家中に鳴り響いた途端、音が鳴る間だけ幽霊が現れ、エマに襲いかかってくることに気が付きます。
些細な音でも幽霊が現れる恐怖
恐怖体験に襲われながらも幽霊達は、テレビ、洗濯機、捕虫灯の起動音、彼女が立てる物音などの小さな音でも、音が鳴っている間だけ現れて襲いかかってくる法則に気が付きます。幽霊はメイド服の女性、男性、そして小さな女の子の三人です。
実家にあった音響設備のヘッドホンで幽霊達に望みを聞きますが、男性の声で”お前を殺す”と答えがくるだけでした。防音された音響設備室の中で隠れている間に、セバが帰ってきますが、何も知らないセバは帰宅して大声でエマを呼び幽霊達を呼び寄せ、止めに洗濯機の完了アラームが鳴り響く間にセバは男の幽霊に襲われます。
エンディングネタバレ「最後の手段」
エマが屋敷の中で倒れているセバを介抱しますが、エマは男の幽霊が憑依し襲いかかります。エマは慌てて屋根裏に逃げると、急に少女の幽霊がエマの前に現れ、エマにこの屋敷の歴史を見せます。
その昔、この家に住んでいた暴力的な夫は過剰に音に敏感で、些細な音でもキレて暴力を振るう男で、音を立てないように怯えて暮らす妻と娘を支配していました。そしてある日、音を立てた妻子を勢い余って殺してしまった凄惨な歴史がこの屋敷にあったことを知るのでした。
目を覚ましたエマは、セバを音響室に閉じ込め大音量で音楽を聞かせると、彼らは激しく苦しみ悶え始めます。エマは、いつも妻子に静かにしろと音に敏感だったことを思い出し、無敵と思われた男の幽霊の弱点は、同じく音であると気が付き反撃を開始します。部屋中の音の鳴る機械を大音量に鳴らし、家の警報装置を鳴り響かせ男を弱らせた後、幽霊の妻と娘が協力して大声で叫び、最後にエマも一緒に大きな声を男に向けることで男の幽霊を退治するのでした。
後日、両親とセバと四人で食事を囲む平和な風景が映し出されて物語は終了します。
海外の感想評価 IMDb 4.0/10
個人的に面白かったのですが、海外ではかなりの低評価でした。肯定的な意見、否定的な意見バランスよく具体的なレビューを紹介します。
肯定的な意見
9/10
とても深いホラー映画
残念なことに、今の世代は血やグロがないとホラーを好まない。この映画は、そんなホラー映画の中でも、血糊シーンが一切ないホラー映画です。(エンディングを除いて)この映画を作った監督と脚本家に本当に感謝したい。俳優陣、特に主演女優の演技は本当に素晴らしかった。このような否定的な批評を鵜呑みにせず、良いホラーコンテンツが好きなら、ぜひチャンスを与えてほしい。
この映画のスタッフの皆さん、こんなことでがっかりしないでください。私は続編(あるいは前日譚)の可能性をとても楽しみにしています。この映画の脚本家たちが続編を計画していることを願っている。
9/10
素晴らしいホラー映画
背筋が凍るようなこのホラー映画で、ハラハラドキドキする準備をしよう!サウンド・オブ・サイレンス」は、映画が終わった後もずっと不穏な感覚を残していくだろう。ストーリーはユニークで魅惑的、最初から引き込まれる。
演技も一流で、キャストたちは、彼らが体験している恐怖を説得力のある悲惨な描写で表現している。特殊効果も印象的で、映画全体の不気味な雰囲気を盛り上げている。
ホラー映画のファンなら、『サウンド・オブ・サイレンス』は必見だ。息もつかせぬ恐怖に襲われながらも、十分に楽しませてくれるだろう。ラジオを二度と同じように見ることはできないかもしれない!
7/10
演技以外のストーリーは良い
まず、部屋の中の象を取り上げよう。この映画にはオスカーに値する演技はない。演技は映画全体から遠ざかるほど悪くはないが、何か不満が残るのは確かだ。さて、それはさておき。この映画の残りの側面は、実際とても良かった。
私はホラーファンで、良いものも悪いものも醜いものも見てきた。この映画は明らかに低予算で作られたが、少なくとも今日の超大作の水準に比べれば、効果は控えめだがよくできている。単純なゴースト・ストーリーとして始まった本作は、やがて虐待的な人間関係や力のない状況に追い詰められた人々についての解説へと発展していく。
もしあなたがホラー好きで、血と内臓が飛び散るようなお決まりの映画ではなく、軽く考えさせられるような作品を探しているのなら、この映画はとても楽しめる。これはとても楽しい映画だった。最後のおまけのホラー短編は、本編の出来事とは直接関係ないが、いい驚きを与えてくれる。
否定的な意見
1/10
今まで観た中で最高の映画
僕と友達はゴミ映画を期待して観に行ったんだけど、驚いたよ。一言一言に深みがあり、全てのシーンに関連性がある。特にラストシーンでは顎が外れた。映画館全体が拍手と歓声に包まれた。
これは史上最高の映画だ。笑って泣いて、この映画のことは一生忘れないだろう。
この映画のまとまりのなさは、人生の混沌を表している。この映画の素晴らしさには驚かされる。
映画は本当に1時間のところで終わり、最後の20分はまったく別の映画で、素晴らしい。2本目の映画は1本目の映画と完全に関連しており、この映画がなければストーリーは意味をなさないだろう。
1/10
この映画はひどすぎる。
私は普段、レビューを鵜呑みにすることはない。なぜなら、レビューを書いているのは、金で雇われた荒らしか、単に作品を憎んでいる人たちだからだ。しかし、この素人臭い演技の下手な映画を観た後では、否定的なレビューは的を射ていると言っていいだろう。この映画は、私が長い間見てきた映画の中でも、断トツで最低の部類に入るものだった。丸々1時間半、何の変哲もないバカバカしい台詞が続いた後、これは家庭内暴力を題材にしたゴースト・ストーリーに過ぎないことがわかった。イタリア人俳優の演技は最悪だ。まるで、役作りのためにオーディションを受け、出演が決まったものの、ギャラが発生しないことを知っている人たちのドレスリハーサルを見ているようだ。この映画は本当にひどかったので、否定的な批評はすべて信じよう……。うげっ!
2/10
退屈な音
サウンド・オブ・サイレンス」というタイトルの2023年のホラー映画を偶然見つけたとき、ホラーというジャンルが大好きで感心している私は、もちろん観なければならなかった。この映画を観る前に、この映画について聞いたことがなかったので、ホラー映画であることを除けば、何が待ち受けているのか見当もつかなかった。しかし、映画のあらすじは十分に公平に思えた。
サウンド・オブ・サイレンス』の脚本のように、退屈でテンポが遅く、面白味のないものを4人の脚本家が共同で考え出したことに私は驚いている。アレッサンドロ・アントナーチ、ダニエル・ラスカール、ステファノ・マンダラ、そしてT3の4人の脚本家兼監督は、見る価値のあるものを作り上げることに失敗した。
私は『サウンド・オブ・サイレンス』のキャスト・アンサンブルをよく知らなかったが、確かに女優や俳優たちは十分にフェアな演技をしているように感じたが、脚本、キャラクター・ギャラリー、台詞のどれをとっても、ほとんど何の面白みもなかった。
「サウンド・オブ・サイレンス」は、ホラー映画としては空振りで失敗作だった。一度目は最後まで見ることができず、ただただ退屈で映画をあきらめた。時間とお金と労力を無駄にしないように。
1/10
ホラー?ホラー?
今までレビューを書いたことはなかったが、このゴミを見た後、他の人がこの汚物で時間を無駄にしないように、IMDBにアカウントを作って何か言わなければならないと道徳的に感じた。
いくつかの文体の選択は、単に「おっかないから」という理由でなされたものだが、何の意味もない。例えば、この物語に登場する人々は、明かりというものを聞いたことがあるのだろうか?女性が暗闇の中でオーブンで料理を作っていた。彼らはまるで吸血鬼のように真っ暗闇の中を歩き回るので(そうでないことを除けば、彼らは白痴だ)、どうやら機能しているようだが、観客は何が起こっているのかよくわからない。台詞についても触れないでほしい。登場人物でさえも、「ああ、これってバカバカしいけど、真顔で言わなきゃ」みたいな雰囲気を持っている。
個人の感想とまとめ
これは良くできて面白い。
音を立てると襲われる「クワイエットプレイス」とか、「ドント・ブリーズ」で散々見てきた展開ですが、サウンドオブサイレンスでは音が鳴っている間幽霊がスイッチON OFFのように現れるという演出は新しい恐怖を提供してくれました。
冒頭のメイド服の女性が襲ってきたと思っていたら、実はラジオを消してピーターが夫に襲われないように頑張ってくれていたこと、実は微笑むと素敵な奥さんと娘、暴力的な夫に最後の最後に抵抗して在らん限りの声を振り絞り、彼からの支配を断ち切り抵抗したシーンは鳥肌が立ちました。これは主人公のエマが精神的に弱くオーディションもまともに受けれない売れないミュージシャンと言う設定が活きてくるのも痺れました。最終的にこの妻子に引っ張られる形ではありましたが、エマは幽霊に臆することなく抵抗して撃退した成功体験が彼女の精神を劇的に成長させ、後日オーディション現場で笑顔で受け答えしているシーンから彼女の成長までもを見事に見せていく。
小説を読んだかのように綺麗に起承転結され、弱い彼女が殻を破って成長する物語として綺麗に着地するあたり、ウルトラCの作品に感じました。
展開も飽きさせないように次々と物語が進みテンポが良いため、怖い怖いと楽しんでいるうちに映画が気持ちよく着地、ネタバレには載せていませんが、終わったと思ったら「次は絵画が襲ってくるよ」と次回作のネタまで仕込むサービスシーンもたっぷりで、ディズニーランドの最高の接客を受けたかのような満足感の得られる映画でした。
今更ですが、本作の監督脚本は3人組。
Alessandro Antonaci
Daniel Lascar
Stefano Mandalà
監督のアレッサンドロ・アントナチ、ダニエル・ラスカー、ステファノ・マンダラは、『パラノーマル・アクティビティ』等を輩出したアメリカ最大のホラー映画祭であるスクリームフェスト・ホラー映画祭において、2018年に共同製作した『デス・アプリ 死へのカウントダウン』が選出される。
詳細はあまり知らされていませんが、彼らは3人で組んで映画を作ることが多く、本作の前に”You Die(2020)”や短編映画”Dad"などを3人で手がけています。一人で作るのではなく、3人で意見を出し合える良いチームだからか、私のような脳筋文化系を楽しませてくれる展開や物語を生み出すことができるのでしょうか。
唯一残念な点は、この3人組の最新作が早く見たいのに、情報が全く出てきていないと
次回作があるなら「絵画」に関連するものになると思いますが、超楽しみすぎます。
作品情報を知りたい方はこちら↓
2024年アメリカ公開映画
ネタバレ↓