アメリカで話題になった実話を映画化した『Dear David』物語結末までネタバレと海外の感想評価を紹介。ある日を境に頭がへこんだ少年の悪夢に悩まされ、彼の撮った恐怖映像がTwitterに話題となった実話が基になっています。しかし蓋を開けると実話よりも脚色部分が無駄に多いとファンの間で炎上しています。
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もくじ
映画『Dear David』物語ネタバレ
この物語は真実である。
2017年Buzzfeedのイラストレーターアダム・エリス(オーガスタ・プリュー)は今日もイラストを投稿するもネット上の荒らしから酷評されまくっています。アダムの上司ブライス(ジャスティン・ロング)からも同じように、アダムの渾身のイラストを、”精彩を欠いた、観客にアピールできない絵”として却下されてしまいます。オリジナリティを求めるブライスは、人々は現実にしっかりと根ざしたコンテンツに惹かれると主張し、アダムのイラストをこき下ろすのでした。
なぜデイヴィッドは危害を加えるのか?
ケヴィン(セス・マーチソン)とジェームズ(イーサン・ファン)は二人仲良くPCの前に座り、SNSや掲示板に現れては相手を徹底的にこき下ろすことに喜びを感じる陰険な遊びに明け暮れています。二人はデイヴィッド(キャメロン・ニコル)を偶然見つけ二人は全力で一方的にデイヴィッドに侮辱的な言葉を投げかけ、相手の反応を楽しみに待っていたが、”一人でおねしょをしないようにするよ”というデイヴィッドの冷静な返事に興を削がれてしまった二人は遊びを止めて、それぞれの家に戻ります。
夜になりジェームズが眠っていると、横から右腕だけが忍び寄りジェームズの口に手が侵入し呼吸困難に陥り、失禁していました。友人たちに助けられやる気を取り戻したアダムは自分のアートを侮辱した別のユーザーをいじめ、アダムのフォロワーもその悪ノリに同乗しプチ炎上しているのをほくそ笑んでいました。すると、デイヴィッドという人物から”なんでそんなに意地悪なの?”というコメントが届いていましたが、アダムは気付かず寝てしまいます。
その夜から、アダムに奇妙なことが起こり始めます。アダムはいつも誰かに尾行されているように感じ始め、自宅のお気に入りの椅子に座るデイヴィッドの幻覚を見たりしますが、アダムは仕事のストレスや睡眠不足のせいにして気にしないようにするのでした。しかし、翌朝オフィスで見かけた幽霊のような謎の女性に首を掴まれ、オフィスで叫んでしまったアダムは同僚たちから心配されます。
“Dear David”は実在するのか?
幻覚なのか心霊現象なのか理解できないまま時が過ぎていきますが、ある夜、奇妙な現象が起きた場所の写真を撮った途端に恐怖体験が起きたことをSNSであげたところバズりまくります。
彼は自分の奇妙な体験を “Dear David “として投稿し続けると、彼の上司も彼の投稿に目をつけ、この “Dear David “ツイートこそ個人的でありながら人を魅了する素晴らしいアイディアだとアダムを賞賛し、上司命令で今後もシェアするように指示されるのでした。それから同僚たちと楽しみながら “Dear David “を盛り上げようと奮闘します。
しかし、それはデイヴィッドの逆鱗に触れたようで、その日の夜、アダムは夢の中で悪夢のような恐怖を受けた後、デイヴィッドが現れアダムを執拗に痛めつける悪夢に悩まされるようになり、ボーイフレンドのカイルと会いますが、カイルから最近アダムが感情的で、電話やメールを無視するようになったこと、さらにゲイの出会い系アプリでアダムのプロフィールを見つけたのを指摘され二人は別れることになるのでした。
そして、ある夜、今までにない悪夢を見ます。地下室で何台ものディスプレイに囲まれたデイヴィッドを叱責する父、その父を背後から首を絞めて殺害するデイヴィッド、そしてそのデイヴィッドを鈍器で殴ってデイヴィッドの頭を破壊する母の姿を目撃します。その衝撃から目が覚めたアダムは、自室アパートの窓からぶら下がっている状態で目が覚めるのでした。
夢で見たデイヴィッドの姿をイラストにするとまたバズり、上司からも喜ばれます。しかしアダムはボーイフレンドのカイルに頼み込み、デイヴィッドのSNSアカウントを運用している人物を調査するように頼み込みます。
アダムは不気味な夢をさらに深く掘り下げていくうちに、身も凍るような発見をする。ある夜、窓から自分がぶら下がっているのに気づき、恐怖はエスカレートする。一方、彼の上司であるブライスは、デビッドの投稿の人気急上昇に妙に興奮し、アダムが直面している恐怖を知らないまま、アダムの成功の拡大に感心していた。
アダムは必死に答えを求め、カイルにデイビッドのSNSアカウントの背後にいる人物を暴いてほしいと依頼します。最初は迷っていたカイルでしたが、アダムの恐怖を鎮めようと最終的には同意して協力してくれることになります。次にアダムは探偵のフィリス・クレイニー(マシーニ・マクダーモット)からアダムと似た幽霊現象に悩まされていたルーピー・リンダを探すよう勧めるのでした。
エンディングネタバレ「真相」
アダムはルーピー・リンダが、夢の通り夫を殺したデイヴィッドをぶん殴ったとして精神病棟に収監されていること、それから彼女はずっと息子の悪夢に悩まされ続けているということ、実はデイヴィッドは死んでおらず、最近長年の昏睡状態から目覚めたというニュースを見つけます。さらにチョスアを続けたアダムはデイヴィッドは昏睡から目覚めた直後に死亡したという記事を読み、彼の主治医の家を訪ねると主治医のランダース医師は首を吊って死んでいました。
長い1日を終え疲れ果てたアダムがうたた寝をしていると、デイヴィッドがアダムの体を乗っ取りナイフで自分の腕を切ろうとする悪夢のような現実に直面します。翌朝オフィスに向かうと親友のエヴリンに乗り移ったデイヴィッドが罵詈雑言を浴びせたらしく絶交されてしまいます。最悪は続き、同僚の作った記事の内容がアダムが自殺する内容に見えてしまい騒ぎを起こしオフィス中からアダムの頭がおかしくなったと思われてしまうのでした。
家に帰るとさらに力をましたデイヴィッドが現れるとアダムを乗っ取り自室を放火させるのでした。追い込まれたアダムでしたが、最終的に力をふりしぼり自室でデイヴィッドと一騎打ちして彼の頭を粉々に砕いて勝利を掴み取ります。助けに来てくれたエヴリンとカイルと和解して三人は救急車に乗って走り去ります。
アダムとデイヴィッドのことの顛末を配信していた女性が、突然自分の顔を机にぶつけまくり血だらけになる。
デイヴィッドの呪いはまだネットに残っていることを示唆するシーンで物語は終了します。
海外の感想評価 IMDb 3.8/10
7/10
映画「Dear David」は、近年のホラージャンルにおいて、新鮮な風をもたらしてくれる作品である。
この映画は、Twitterでの都市伝説として話題となった「Dear David」のスレッドを元にしており、その独特の雰囲気を見事に再現している。特に、ジャスティン・ロングの演技は圧巻で、彼の存在感がこの映画を一層引き立てている。また、現代のSNS文化と古典的なホラー要素が絶妙に組み合わさっており、新旧のホラーファンにも楽しめる作品となっている。緊張感あるシーンの連続と、ジャンプスケアを駆使しない本格的なホラーは、大画面での鑑賞がおすすめだ。
1/10
「Dear David」は、期待を大きく裏切る作品であった。
Twitterでの都市伝説としての「Dear David」のスレッドは、そのリアルタイムでの展開と独特の雰囲気で多くのファンを魅了したが、この映画はその魅力を全く活かせていない。ストーリーはオリジナルとはかけ離れており、不必要な演出や展開が多く、観る者を混乱させるばかり。特に、映画の中でのSNSの描写は現実離れしており、現代の観客には受け入れがたい部分が多い。ジャスティン・ロングの演技も、この映画の救いとはならなかった。期待して鑑賞したファンにとっては、大きな失望となる作品である。
2/10
期待外れ
Twitterスレッドをフォローしていた人たちにとって、これは映画としては悲しい言い訳だった。原作の10%程度にとどめ、脚色しすぎた。廊下の這い蹲り、靴、大理石、ドアの前にいる猫たち以外のOGの写真については一切触れられていない。
OGスレッドのデビッドの部分は、ここに描かれているような12歳や31歳ではなく、4歳くらいの大きさに見えた。
OGでは確かに昏睡状態にはなっておらず、棚が頭蓋骨を陥没させたと言われているが、母親がフライパンで叩いたのではない。
彼らは多くの時事問題(Facebook、インターネット、Grindrなど)を取り上げ、創造的な自由を追求しすぎた。
この映画が公開されるのをとても楽しみにしていたのに、完全に失望させられた。
唯一のプラス面は、ジャスティン・ロングがホラー映画の王座についたこと(たとえ脇役だったとしても)。
1/10
BuzzFeedのせいで、せっかくのいい映画が台無し。
このストーリーが活発なスレッドだった時にTwitterをやっていた人なら誰でも、それが興味をそそる読み物だったことを知っているだろう。
この映画はこのツイートを「元ネタ」にしているが、アダム・エリスは数年前にBuzzFeedを退社しており、彼によると、彼の作品(このストーリーを含む)の権利はすべてBuzzFeedが持っているため、この映画とは無関係だと思われる。もし原作のツイッターを見たいなら、彼はそれをWakeletに移している。本当に魅力的で不気味な読み物だ。
この映画を見て、誰がジャスティン・ロングを騙してまたひどい「ホラー」映画に出演させたのかと疑問に思った。
お金を払って観ないで、無料になるまで待ちましょう。
6/10
他の方のレビューに反して、私は好きでした。
ディア・デイヴィッド』に関するページで見つけた憎悪の数々に少し驚いていると言わざるを得ない。
楽しい映画で、いい題材を扱っていて、使い古されておらず、道徳的な重みもあり、終わり方も素晴らしい。特に、『狂気の淵で』を思い起こさせる、何が本当で何が偽物かわからない、あの素晴らしいパラノイア感が気に入った。というのも、この作品は後者の過剰なホラー作品よりもずっと良いからだ。本物であることを恐れず、生々しく、そしてちょっとだけ、でも本当にちょっとだけ、肌がゾクゾクするような確かなシーンで、次のレベルへと引き上げてくれる。
全体的に、『ディア・デイヴィッド』は私にとっていい経験だった。ホラーファンにはぜひ見てもらいたいと思う。というのも、この映画はジャンプ恐怖ではなく、緊張感に大きく依存しているからだ。また、ホラーでジャスティング・ロングをスクリーンで見られるのは、いつだってボーナスだ!
1/10
この映画は「親愛なるデイヴィッドへ」のスレッドに言及しているが、元の投稿とは全く脈絡がない。
主人公のアダム・エリス(アーティスト)はゲイです。彼は実生活ではゲイなのかもしれないが、私は知らないし、気にもしていない。
導入部では、初期のコンピューターを使って「ディア・デイヴィッド」という名前でチャットをする子供が登場する。そして…アダムは頭に怪我をした幽霊の子供に取り憑かれている。どこがつながってるんだ?どう意味があるんだ?
バズフィードのオフィスと社員はステレオタイプにクールで、クールな言葉を熱狂的に使うので、憤慨してスクリーンから離れたくなる。
これは本当に、説得力のある怖い物語のひどい映画化だった。
とても間抜けだ。私は最後まで見ることができないだろう。ブー!
まとめと感想
怖いが長い、退屈に感じてしまった。
元ネタを知らずに見て物語は理解できたが、実話を元にしていたせいか物語を丁寧に段階を踏んで紹介してしまうため、テンポが悪く、中盤になっても進展しないで行ったり来たりする展開、冒頭の少年の映像意味が最後まで不明なままだったり、最後はネットに取り憑いた貞子みたいな存在になったと思ったら、主人公の物理攻撃で頭が砕けて死んでしまうなど・・・ん?って内容で終わってしまう。
ラストもお約束の呪いはまだ終わらない!ってオチもなんだか。
全体的に普通に怖い、ジャンプスケアも多用されるし、映像は綺麗だし、俳優も良い、なのに長い。疲れてしまった。
メタスコア38点と超低評価なのはやはりアメリカで超話題になった実話に脚色を加えまくってリアルタイムで怖がってきたファンたちにとっては納得できなかったようだ。日本でも2チャンネルで話題になったスレを実写化したらだいたい怒るでしょ?俺たちはこんなのを求めてない!って。そんな感じだと思う。
そんなことより、実話の方がよっぽど緊張感あって面白い感じなのでこの動画を見て少しだけ背筋が怖くなると良いですよ↓
2024年アメリカ公開映画
ネタバレ↓