「ただの説教臭いズートピアじゃないか…」監督の差別経験を描き大爆死した映画『マイ・エレメント』物語ネタバレ。火と水の相反するエレメントが愛し合うと何が起こる!?とか既に臭い匂いがぷんぷんしますが冒頭でラストが安易に想像でき、道中ずっとズートピアの脚本をパクった世界観と積極臭い移民の話で辟易してしまう映画のネタバレになっています。
もくじ
映画『マイ•エレメント』ネタバレ要約
エレメントシティは火、水、地球、風の人々から成り立っており、火の人々は一般的に軽蔑される存在です。エンバー・ルーメンは父親のバーニーの店を継ぎたいと望んでいる火の女性ですが、彼女は爆発的な怒りの問題を抱えています。彼女の爆発によってパイプが破損し、水の都市の検査官であるウェイド・リップルが現れます。彼は店に多くの違反通知を書き、それによって店が閉鎖の危機に瀕することになります。最初はぎこちない出会いでしたが、エンバーとウェイドは一緒に過ごすうちに徐々に恋に落ちていきます。しかし、バーニーは水の人々を嫌っているため、二人は秘密にする必要があります。
エンバーとウェイドは壊れたダムを見つけます。そこから水がファイアタウンに流れ込んでいます。エンバーはガラス作りの能力を使って、洪水を防ぐための強化ガラスの壁を作ります。彼女は後にウェイドの家族に会い、彼の母親であるブルックは彼女の才能に感銘を受け、ガラス会社での仕事を紹介してくれると申し出ます。エンバーは興味を持っていますが、店を運営しないことを選んだ場合に父親が失望するのではないかと葛藤しています。
バーニーの引退を祝うパーティーの中で、ウェイドはエンバーに対する愛を宣言しますが、彼女は家族を失望させることを恐れて彼を愛していないと言います。強化ガラスの壁が破壊され、巨大な洪水がファイアタウンに向かって押し寄せます。エンバーとウェイドは家族の青い炎を守るために店に入りますが、エンバーの熱によってウェイドが蒸発してしまいます。彼女は涙ながらに両親にウェイドを愛していたことを告白しますが、壁の水から彼を呼び戻す方法をすぐに見つけ出し、二人は初めてキスをします。
数ヶ月後、店は再建され、エンバーとウェイドは別の街で新しい生活を始めます。
映画『マイ•エレメント』物語ネタバレ
火・水・土・風のエレメンタルが暮らす世界。
火のエレメンタルであるロニーとシーラがエレメントシティの港に到着するシーンから物語は始まる。
この世界では様々なエレメントが暮らしているが、火のエレメントは他のエレメント達からは軽蔑されている。というのも火のエレメントが触れたものは燃えてしまうし、一番人口が多い水と土のエレメント達からしたら二人の存在は天敵そのものだからだ。もちろんロニーとシーラも水が弱点で水を大量に被ると死んでしまうので注意深く生活している。
ついでに彼ら火のエレメントの発音は聞き取りにくく二人はバーニー(ロニー)とシンダー(シーラ)で登録されてしまう家探しも難航し、貸出中の家を見に向かっても火のエレメントだと気がつくと居留守を使われてしまう。
差別に負けず土地を探し続けた二人は打ち捨てられた廃墟同然の家を見つける。協力してリメイクしてついに二人のオアシスを手にいれる。安住の地を見つけた二人の間に娘の”エンバー”が生まれる。
火のエンバーと水のウェイド
二人は”ザ・ファイアプレイス”雑貨店を開業し、二人の移住を聞きつけた火のエレメント達が集まるようになり、周辺はいつの間にか大きな”ファイアタウン”と呼ばれる火のエレメントたちのコミュニティになる。
しかし、バーニーの雑貨店は繁盛しているが娘のエンバーの問題に悩まされていた。彼女は美しく器量良しのエレメントだが怒りっぽく、ちょっとしたことで文字通り爆発して店に被害を与えてしまうのだ。
ある日、父バーニーを休ませている間にエンバーが店番をする。相変わらず皆から愛されている店のため大繁盛するが客のちょっとしたことに我慢できなくなったエンバーは怒りを抑えられなくなり地下室で大爆発してしまう。爆破の衝撃でパイプが破壊され地下室に水が溢れてしまう。どうすることもできなくなったエンバーの前に、水のエレメンタルのウェイド・リップル(ママドゥ・アシー)が流されて現れる。ウェイドは感情的だがエンバーとは真逆で小さなことに感情的に泣いてしまう泣き上戸だった。
風のゲイル
泣き上戸のウェイドの仕事は検査官で、偶然流れ着いた店の地下室を見渡すと、数多くの違法建築を指摘する。メモったウェイドは違反を報告するために店を出て行く。店を守りたいエンバーがどれだけ嘆願しても自分の仕事に忠実なウェイドは聞く耳を持たず立ち止まらないため、二人の鬼ごっこが始まる。
最終的にエンバーがどれだけあの店が重要なのかを必死に伝え、ウェイドに想いが伝わるも時すでに遅く報告書は上司の手に渡っていたため、奮闘虚しく数日後にエンバーの店が取り壊されることが決定してしまう。しょんぼりと家に戻ると地下室の水漏れを必死に修理しようと奮闘する両親の姿を見てエンバーは数日後に壊されることを言えずにいた。
諦めきれないエンバーはウェイドに相談し、彼の上司である風のエレメンタル(雲のような姿)のゲイル(ウェンディ・マクレンドン=コーヴィー)に相談することになる。ゲイルが大ファンの雲のエレメンタル達が行うバスケットボールのような競技”クラウドボール”の競技場でゲイルと意気投合したエンバーは良好な関係を築く。
試合後、エンバーとゲイルは友好的な関係になり、エンバーは店の状況を説明すると、ゲイルはファイアタウンと水の街を隔てるダムの不具合の原因を調査してくれたら閉鎖を取りやめてくれると約束してくれる。
エンバーの作った熱気球に乗ってウェイドと夜のデートを楽しみながら、エンバーは火のエレメントが他のエレメントから”破壊のエレメント”だと受けた数々の差別についてウェイドに説明する。そして見つけたダムの亀裂を二人で協力して防ぎ、街を洪水から守る。この出来事で二人の距離は一気に縮む。
火と水
エンバーとウェイドはデートを始める。レストランで当たり前のように出てくる水を飲むことができないなど、火のエレメントのエンバーにはできない事も数多くあるが、ウェイドと過ごすエンバーの中には徐々に優しい心が育まれ店での接客も上手になっていた。
ある日、ウェイドがエンバーに会いに店を訪れるが、父バーニーはこの土地で受けた数多くの差別の影響で他のエレメント(特に水)の人々を嫌っていた。そのため、ウェイドに対し真っ赤に燃えた石炭を飲ませようとしたり嫌がらせをするが、水で火を消してしまうウィドに対しバーニーは怒り狂いウェイドを店から追い出し出禁にする。
その後、エンバーはウェイドに招かれ彼の家族との食事会に向かう。ウェイドの母ブルック(キャサリン・オハラ)を紹介され、家族との食事会が始まるがやはり最初は水のコミュニティに一人炎が混じっているため気まずい雰囲気だったが、ウェイドの叔父がうっかり割ってしまったグラスのピッチャーをエンバーの炎とセンスで美しくリメイクさせたことで全員を感動させたことで一気に絆が深まるの。その後ウェイドがエンバーに対する愛を伝えたことで、生まれて初めて涙を見せるのだった。ゲイルから電話が入り、エンバーが砂を溶かして作った水の流入を防ぐ壁が評価され店が残ることが決まったと言われて二人は喜ぶ。
帰る前に、ブルックからエンバーのスキルを活かせるガラス吹き製品会社で就職を勧められるが、店を引き継ぎたい、継がないといけないという葛藤に悩むが、ウェイドはエンバーに本当にやりたいことをすべきだと伝える。
ウェイドは、幼い頃のエンバーがどんなエレメンタルでも咲くことができる花”ビビステリア”の花を見に行こうとしたが、火の差別で入ることができず、結局のちの大洪水で水没してしまったガーデン・セントラル・ステーションまで連れて行く。そこで風のゲイルの作った泡の中にはいって水没したステーションの中を一緒に探索し、夢にまで見たビビステリアの花をエンバーと一緒に見て感動する。
叶わなかった夢が叶い二人で水の中で過ごした瞬間は互いの愛を深め、ついに二人は恐る恐る二人は抱き合い愛を確かめる。しかし、突如親の店と義務を思い出したエンバーはウェイドを突き放してしまう。ウェイドはエンバーを説得しようとするが、混乱しているエンバーと口論になってしまいエンバーは家に戻ってしまう。
エンディングネタバレ
火のコミュニティ全員が集まり、バーニーが引退してエンバーに店を継がせようと皆の前で発表すると、ウェイドが現れエンバーへの愛を宣言する。しかし、エンバーは家族を失望させたくない一心で、ウェイドに愛していないと言い放ちウェイドを追い返してしまう。
その頃、エンバーの作ったダムのガラスが割れ、巨大な洪水となってファイアタウンに襲いかかる。エンバーはファイアタウンの人々に高台に逃げるように伝えた後、火のエレメントにとって命より大事な”青い炎”を守るため店に戻るが水に囲まれた状態で閉じ込められてしまう。騒ぎを聞きつけたウェイドがエンバーを助けにやってくるが二人ともに閉じ込められてしまう。
エンバーの炎でガラスを作って壁を作り水の流入を防ぐが、その代わりに部屋の温度が上昇してしまいウェイドが蒸発しかけてしまう。慌ててダムを壊そうとするエンバーに対しウェイドは愛していると伝えエンバーを抱きしめ自死を選ぶ。
水が引いた後、バーニーとシンダーが店の奥で泣いているエンバーを見つける。涙ながらに彼女は自分の両親に嘘をついたこと、ウェイドを愛していたことを伝え両親と抱き合う。
その後、煙突から滴り落ちる水の音をきたエンバーが何かに気づき、ウェイドが泣きそうなことを叫ぶとウェイドの鳴き声が聞こえ始め、周囲の水分が集まり煙突からウェイドが落ちてくる。目があった二人は初めてキスをする。
数ヶ月後、店は再建され相変わらずファイアープレイスは繁盛してるが、店の中には火のエレメントだけではなく、風、土、そして水のエレメントの客達がいた。
エンバーとウェイドはガラス会社に就職し、新しい街に向け出発の準備をしていた。見送りに来たバーニー、シンダー、ブルックの見送りを受けながら二人は旅立つ。
まとめと感想「なんでそんな脚本にした?」
みんなディズニーとかピクサーでなんか公開されているのは知ってるけど見たことない作品とか、見たけど記憶にない作品あるよね?
インサイド・ヘッドとか、あの夏のルカとか、バズ・ライトイヤーとか、あと、”アーロと少年”とか覚えてる?
あの辺と同じレベル、すぐに配信され、速攻人々の記憶から忘れ去られる作品の一つです。
そんな記憶からあっさり削除されてしまった作品の”アーロと少年”の監督最新作。
って聞いて、まじかよ!!超楽しみだよ!って思う人はどれだけいるのだろうか?
水を被ったら火は死ぬよ!火を食らった水は死ぬよ!風と土は無敵だよ!な水、火、風、土、四つのエレメントの物語なんだけどさ。既に火は差別を受ける、黒人とか移民とかを象徴していて、水は白人とか上流階級、土と風はどこ吹く風の無敵の興味を持たない人たちとして描かれている。
あ、と、嫌な予感が冒頭からしたが、やはりその通りの展開だった。
水、土、風が優遇されている国に来た移民の火のエレメントが、差別を乗り越えみんなと仲良くなる話。
白人が優遇されているアメリカ合衆国に来た移民の黒人が、差別を乗り越えみんなと仲良くなる話。
です。
火のエレメントのエンバーは超可愛い。ウェイドも良いやつ。だけど背景がクサいのでなんとも感情移入しづらい。火のエレメントの一族がーとか余計な背景とか余計な儀式と宗教感持っているんだよ!とか入れてくるから余計にげんなり。彼らにも彼らなりの文化があるんだ!とか視聴者に今のインディアンとか黒人とかアジア人への根深い差別意識を取り除こうと奮闘する脚本家の姿が見え隠れしてうわぁー。ってなってしまった。
エンバーは可愛い。でも内容はズートピアなんよ。でも怠け者のマックスとかあの辺の素敵なキャラがどこにもいないんよ。もう最初から余計な背景入れずに水と炎だけの世界にしておけば良いのに。
エンバーのキャラデザ好き。なのになぁ。海外のメタスコアが59点ってのもそういうこと。
日本での公開はまだ先のようですが、正直これもコケる臭いが漂ってますね。
なんと言うか、スクリーンを借りた監督の『コンプレックス披露回』みたいな様相を呈していて、どうにもエンタメとして楽しめなかったです。
我々観客は純粋に映画を楽しみたいのであって、製作者側の個人的な思想や不幸自慢など全く興味が無いと言うことにディズニーは果たして気づく日は来るんでしょうか…?
キャラデザも個人的にイマイチでした。
よく比較対象としてズートピアが挙げられる事が多いですが、あちらは元は動物ということで親しみやすい存在ですし、各々の生態の特徴を面白おかしく誇張させる事で魅力を引き上げている上に、種類も豊富なので見ていて愉しく、全く飽きがこない。
対してエレメントは火、水、土、風、しか種類が無いしキャラデザの幅も狭いので見てて見映えがしない。
多様性の大事さを訴えている割には、種族や容姿に多様性が無いのは何とも皮肉でした。
コメントありがとうございます。
よかったー^^
信者さんから批判的なコメントが来ていたので不安でした。
ディズニーが多様性とかLGBTQと手を離すのは無理そうなので
今後も似たような駄作を作って・・・うーん早く気づいて欲しいですね(汗