期待外れ映画『65』物語結末までネタバレ!なぜこの作品は失敗作と呼ばれるのか




「お金の無駄、スクリーム6見よう」酷評された映画『65』物語結末までネタバレ!なぜここまで低評価なのか?読めば納得のがっかりな脚本と物語の内容とは?6500年前の地球に降り立った未来人vs古代恐竜のポテンシャルを活かせない誰も楽しめない内容になっています。

『ハリウッド版異世界転生!未来人の俺は6500年前の地球で無双する!』を期待させる予告編とは全く別物な親子の絆を描いた作品です。

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『65』あらすじ

未知の惑星に不時着したパイロットのミルズは、この惑星が6500年前の地球に取り残されていることに気がつく。6500年前の地球を支配していたのは巨大な恐竜たちを相手に惑星脱出の手段を探す危険な旅に出る。

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『65』キャストスタッフ

監督
スコット・ベック.
ブライアン・ウッズ
脚本
スコット・ベック
ブライアン・ウッズ

監督と脚本を執筆したスコットとブライアンは「クワイエット・プレイス」の監督脚本をしていた二人。ちなみに「クワイエットプレイス」の続編が2024年に公開予定。プロデューサーはスパイダーマンシリーズ、ドクター・ストレンジのサム・ライミの名前が連なっている。

キャスト
アダム・ドライバー …ミルズ
アリアナ・グリーンブラット…コア
クロエ・コールマン …ネヴィン
ニカ・キング … ネヴィンのママ

スターウォーズのカイロ・レン以降、多くの作品に出演しているがいまいちパッとしない印象なアダム・ドライバー。

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「65」映画タイトルの意味

タイトルの「65」は「65 Million Years Ago A Visitor Crash Landed On Earth」(6500年前の地球に他の惑星からの訪問者が不時着した)を略したもの。この作品は我々地球人よりもはるかに発達した文明を持つ惑星ソラリス人が恐竜が支配する”6500万年前の地球”に不時着して古代恐竜を相手に生き延びるサバイバルSFアクション映画です。

映画『65』物語結末までネタバレ

未来、惑星ソマリス

パイロットのミルズ(アダム・ドライバー)妻(ニカ・キング)は海で遊ぶ娘のネヴィーン(クロエ・コールマン)をビーチで見守っている。ネヴィーンが患っている病気の治療法を見つけて治すため、2年間のミッションに挑むことを話す。

ミルズが操作する宇宙船は小惑星帯に遭遇し、ミルズの奮闘虚しく船は大きなダメージを受け近くの惑星に不時着する。(警告音が鳴っていたのに寝室で寝ていたミルズが悪い気がするがスルーされて物語は進む)

不時着しミルズは負傷しながら他のコールドスリープしていた他の乗客の安否確認をすると30名近い乗組員全員が死亡している表示が出ていた。外の安全を確認するため外に出ると不時着の衝撃で船から投げ出され死んでいる乗客を見つけ悲しむ。

船に戻ったミルズはまず救難信号を出し、この惑星の環境調査を行い酸素があり呼吸できることを発見しヘルメットを外すと、突如船のセンサーが反応し近くに生きている冷凍保存ポッドがあることを表示していた。ミルズは泥の中に埋まっていたポッドから少女コア(アリアナ・グリーンブラット)を助け出すが、ポッドの前に”巨大な鉤爪の足跡”を発見し息を呑む。

6500万年前の地球

ここでタイトル「65」、その下に「million years ago」(6500年前)さらに「A Visitor Crash Landed On Earth」が表示され、「6500年前の地球に謎の訪問者が不時着した」となる、この惑星が6500年前の古代地球で恐竜が支配していること、そしてミルズたちは我々地球人とは遥かに発達した科学力を持つ別の人類ということが分かる。

翌朝、ミルズが周辺を歩き全長20mを超える恐竜の骨、危険な酸性間欠泉が噴き出すことを調査していると、突如小さな恐竜に襲われるが殴り殺して撃退する。気配を感じて振り返るとポッドから助けた少女が外に出てきていた、すると近くに巨大な恐竜の死骸と謎の巨大な咆哮と地面が揺れるほどの足音が聞こえてきたためミルズと少女コアは船に戻る。

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足手まといの少女コア

ミルズはコアと一緒に離れた山の上にある脱出ポッドに向かう旅に出る。空を見上げると、太陽とは別の明るい巨大な何かが見える。

山へ向かう途中で、コアは泥にハマって動けなくなった恐竜(肉食)を見つけて勝手に走り出して助けようとするためミルズはしぶしぶその恐竜を引っ張り出すが、助けた途端に他の肉食恐竜に襲われて殺されてしまう。コアは泣き出すがミルズはコアを引っ張り他の恐竜にみつからないように隠れてやり過ごす。

巨大な翼竜やコモドドラゴンのような肉食獣に襲われそうになるがなんとか撃退しながら旅を続けるうちにミルズは娘の面影を重ねたコアと徐々に心を通わせ始め、コアをおんぶして歩いたり口笛を吹いて見せたりと絆を深めていく。

雨が降ってきたため洞窟にセキュリティセンサーを設置して寝ていると、センサーが反応したためコアを見るとコアの鼻から巨大な寄生虫が入り少女を蝕んでいるのを発見、急遽外科手術を行い寄生虫を殺すが、外から巨大なT-レックスが現れたため銃を発砲(意外と巨大な皮膚を裂き出血させているため効いている)するが、怯まずに襲いかかってくるため洞窟の奥に逃げ込むが奥の穴に落ちてしまう。

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惑星衝突まで12時間

ミルズは小型爆弾を使って開けた穴から這い出ると、コアが外に出た途端に洞窟が崩れて二人は離れ離れになる。洞窟に取り残されたミルズは恐竜に襲われるが撃退し外に出るとコアの姿が見えない。ミルズは空の巨大な光が大きくなっていることに気がつき調べるとそれは巨大な隕石でこの地球に12時間後に衝突することを知る。

一人取り残されたコアは恐竜から逃げている間、ミルズはアホみたいに走って叫んで探し回り飛んだタイミングで底なし沼にハマってしまい死にかける。コアはミルズからもらったが爆弾で恐竜を撃退した後、ミルズを底なし沼から助け出しミルズはコアを抱きしめる。

夜になり山の頂上までたどり着いた2人だったが、コアは両親の遺体を発見して泣き叫ぶ。そこでミルズは数ヶ月前に任務中に娘を亡くしていることを話してコアを落ち着かせる。

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エンディングネタバレ

二人は脱出ポッドに乗り込むがスタート直前に隕石の一部が次々に地球に降り注ぎ、その破片が船を破壊し脱出ポッドごと彼らは山野麓にまで落ちてしまう。

目を覚ましたミルズはポッドが巨大なT-レックスに噛まれていることを知りエンジンを再稼働させるまでの時間を稼ぐために、外に出て囮になりT-レックスたちを迎え打とうとするが銃が動かず絶体絶命になる。しかしコアがミルズのビデオモニターを起動させて外に娘の姿を投射してT-レックスを惹きつけることに成功、その隙に再起動した銃で2匹のT-REXをぶっ殺す。

安心したのも束の間、洞窟で戦い顔を傷つけたT-レックスが現れ襲ってきたためミルズは逃げる(銃は再び沈黙)。冒頭で見かけた間欠泉に恐竜を誘い出し見事酸性の間欠泉で大ダメージを当て苦しむところにコアが骨を目玉に突き刺し、再び間欠泉が吹き出しとどめをさす。

ミルズとコアはボロボロの脱出船に乗り込み惑星が衝突する前に地球を脱出。地球の大気圏を離脱したタイミングで隕石が衝突して地球を巨大な衝撃波が覆う中、宇宙船は別の惑星に向かう。

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海外の反応と評価:メタスコア38の大不評

海外で2023年3月10日に公開され、SFファンたちが劇場に押し寄せ公開二日間で2900レビューが集まりましたが、結果はIMDbは5.7Rottentomatoesは36%、世界中の評価をまとめた数値のメタスコアはなんと38点と驚くほどに低評価な結果に。

なぜこんな評価になったのか?高評価と低評価レビューの一部を紹介します。

8/10
より臓器的で残忍なジュラシック・パーク/ワールドを想像してください、そしてこの驚くほど素晴らしいSFアクションが出来上がりました。

この作品は、SFやクリーチャー関連のものが大好きな私にとって、個人的に今年の初公開作品として最も期待していたもので、喜んで早期上映に足を運びました。この作品は、ほとんどマーケティングが行われておらず、公開期間も短いようですが、このジャンルの面白い作品になる可能性はあります。これは主に、強烈なクリーチャー映画(A quiet place1/2)を作る方法を知っている脚本家/監督、ベックとウッズのおかげです。
ストーリーは、前述の作品から少し借用しながらも、独立した感覚を保つことに成功している。しかし、独立した感覚を保つことに成功している。風景や映像は、あらゆる意味で壮大なものである。アダム・ドライバーは、大規模なアクション映画の主役になれることをアピールしており、とても意外だが歓迎したい。クリーチャーデザインは、私にとって最大の見どころであり、この作品のために足を運んだようなものです。JWの最後の3部作を吹き飛ばすような、素晴らしいアクションを披露してくれました。
全体として、これは私の好きなタイプのリリースで、大規模な数字は出せないかもしれないが、クレイジーなSFがまだ大きなスクリーンで作られ続けていることを嬉しく思う。

5/10
ポテンシャルは高いが、恐竜が足りない

「65」は、ひねりのある恐竜映画だ。ただ残念なのはこのひねりが映画全体にあまりプラスにならないことだ。ミルズ(ドライバー)は基本的に唯一の俳優で、娘のネヴィーン(コールマン)と妻(キング)が冒頭で登場し、ネヴィーンは何度かホログラムやフラッシュバックで登場するが、他の俳優は、彼らが座礁したときにほとんど代理の娘となるコア(グリーンブラット)だけである。
ネタバレになるかどうかはわかりませんが、ミルズが他の銀河系からやってきた宇宙船を操縦していて、地球に不時着します-それは偶然にも6500万年前で、ちょうど小惑星が地球に接近しているところでした。これによって、一人の人間+未来技術VS恐竜というシチュエーションが設定されます。それに乗っかるしかない。この映画は、「Prey」や「Predator」のような状況にする代わりに、ミルズの娘とコアに何が起こったのかに焦点を当て、人間的なつながりを確立しようとしていますが、実際にはどうでもいいことです。最初の45分間で、恐竜の目撃・遭遇が3回しかなかったのは、ちょっと残念だった。
オレゴンの森とルイジアナの湿地帯を中心に撮影された、良い映像がいくつかある。時折、緊張感が生まれるが、90分の短い映画にしては、何も起こらない時間が長すぎる。ドライバーはいいのだが、外国語を話す幼い子供を唯一の共演者にしたことが、彼の助けになったかどうか。エンディングはちょっとバカバカしいが、少なくとも後半はもう少し恐竜を見ることができる。

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まとめと感想「超微妙」

超発達した未来人vs古代恐竜というSF好きにはたまらないモチーフにも関わらず、サバイバルに特化させず、最新兵器が圧倒的に強すぎることにならないために、すげぇくだらない理由でミルズを怪我させて戦闘力を対等にしようとしたり、さらに足手まといの少女コア(言語が異なり意思の疎通が少し難しい)との擬似親子の絆をちょいちょい挟みテンポを阻害、”映画みたいな距離の詰めかたをしてくる恐竜”など、結局のところ脚本家や製作者たちの脳内の小さな想像力から逸脱することのない全て”想定の範囲内”でしかない、地球人が作ったB級エンタメでしかなくて超残念だった。

手のひらサイズの巨大な虫に刺されても何も起きないどころか、コアとのしょうもない微笑ましいシーンに使われたり、なのに巨大な寄生虫がコアに入り込んだのに何か起きる前にさっさと未来技術で除去したり、沼にはまって綺麗に沈んだのになぜかコアが場所がわかっていたり、武器が都合よく壊れたり、都合よく穴があったり、何もかもが”製作者の都合”で物語が進みイライラしてしまった。

世界中が私と同じようで低評価の嵐です↓読むのはこちら

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