ミシェル・ヨー最新作にしてメタスコア81点の高評価!映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(原題:Everything Everywhere All at Once)』の物語内容を全てネタバレしている記事です。ここで言うのも何ですが少しでも見たいと思っているのなら壮絶なネタバレになっているのでこの記事を読まないことをお勧めします。
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もくじ
映画『Everything Everywhere All at Once』作品情報
監督
ダン・クワン
ダニエル・シャイナート
脚本
ダン・クワン … (脚本) (ダニエル・クワンとして) & (脚本)
ダニエル・シャイナート … (脚本)
キャスト(クレジット順)
ミシェル・ヨー… エブリン・ワン
ステファニー・シュウ … ジョイ・ワン / ジョブ・トゥパキ
ケ・ホイ・クァン … ウェイモンド・ワン
ジェームズ・ホン … ゴンゴン
ジェイミー・リー・カーティス…ディアドレ・ボーバードラ
タリー・メデル… ベッキー・スレゴー
ジェニー・スレイト… ビッグノーズ
ハリー・シャムJr. … チャド
ビフ・ウィフ … リック
映画『Everything Everywhere All at Once』物語結末までネタバレ!
この映画はミシェル・ヨー演じるイヴリンが多次元宇宙から現れた敵に襲われ、自身も多次元のイヴリン達のそれぞれの能力を借りて戦うなど現在いる場所、他の宇宙を何度も行き来するためかなり視覚的にも破茶滅茶です。文字起こしするにあたりある程度わかりやすく端折っていますが、とにかくスパイダーマン・マルチバースなどにある程度知識がないとこのネタバレ記事は何を言ってるの?薬飲みすぎ?とか支離滅裂に感じるかもしれません。ご注意を。僕は薬もやっていません。見たそのまんまを書いています。
それではどうぞ↓
イヴリン(ミシェル・ヨー)と夫のウェイモンド(ケ・ホイ・クァン)は、銀行の監査のための書類をまとめている。この家ではいろいろな問題が重なっている。イヴリンのかつて疎遠だった父ゴンゴン(ジェームズ・ホン)(ウェイモンドと結婚してアメリカに渡ったイヴリンを一時的に勘当した)の盛大な誕生パーティを準備し、経営難のコインランドリーを経営している。エブリンは忙しすぎてウェイモンド(密かに離婚届を作成中)とは話ができず、コインランドリーの所々に貼られたグーギーの目(家族がエブリンの気に入らない冗談で貼った)を見つけると怒りながら引き剥がしている。
娘のジョイ(ステファニー・シュウ)がガールフレンドのベッキー(タリー・メデル)を連れてやってくる。娘が女性を愛している性格であること、反抗期のジョイとエヴリンの関係はぎくしゃくしている。ジョイのタトゥーについても年配で無愛想な父ゴンゴンにカミングアウトすべきかどうかで口論となる。ゴンゴンが部屋に入ってくると、エブリンはベッキーをジョイの “とても良い友達 “だと紹介する。ゴンゴンはジョイの中国語が下手だと批評し、エブリンはジョイに太りすぎだと口論の最中、ウェイモンドが突如何かに取り憑かれたように、突然武術の達人のような動き披露していたが誰も気づかなかった。
エヴリン、ウェイモンド、ゴンゴンは監査役のオフィスに行く。約束の時間に向かうエレベーターの中で、突如ウェイモンドは何かに憑依される。曰く『自分は別の宇宙から来たウェイモンドであり、多元宇宙が危険にさらされている』らしい。エレベーターの扉が開くと何故かそこにはエヴリンの過去の映像が流れている、2人が付き合いコインランドリーを経営するところ、ジョイが生まれて嬉しかったとことなどが走馬灯のように流れる。取り憑かれたウェイモンドは、体を離れる間際にイヴリンの両耳に謎のイヤホンを付け、そしてエレベーターを降りたら読むようにと指示したメモを彼女に渡す。
アルト・ウェイモンド
一家は監査役のディアドレ(ジェイミー・リー・カーティス)という女性と面会している間にメモを読む、そこには、
①左右の靴を履き替えろ ②目を閉じてクローゼットにいることを想像しろ ③緑のボタンを押せ。PS :息をするのを忘れるな
という意味がわからないものだった。ディアドレの話は彼女たちの書いた書類が詐欺に値するのではないかと疑惑をもたれる内容で良い結果は生み出さなかった。話を聞くふりをしながら彼女はメモ通りの行為を行うと、イヤホンが緑に光りそのボタンを押す。
すると彼女は何かに引っ張られ別宇宙へ、そこで取り憑かれたウェイモンド(アルト・レイモンドとクレジットされているので以後アルト・ウェイモンド表記)と出会う。アルトと話している間に、現実のディアドレの会話で引き戻されたり、アルトの呼びかけで再び別宇宙で会話を行ったり別々の宇宙のディアドレとアルトと話すイヴリンは奇妙に映る。
アルト・ウェイモンドは、彼がアルファバースから来たと説明する。そこで彼らは、マルチバースを追跡するマッピングプログラムを使用して、多世界のテレポーテーションを習得したこと。また、アルトがウェイモンドに取り付いたように別世界の人間の体に憑依できるほか、別世界の人間のスキルや知識を習得することもできる。ただし、憑依するためには、通常とは違う”逸脱した行為”ことをしなければならないこと(そのため、エブリンは靴を左右履き替える指示を受けたのだった。これ以降、他の宇宙の人格の技術を手に入れるために逸脱した行為をするのがトリガーとなる)
そして、彼はジョブ・ツパキという邪悪な多次元トラベラーが多元宇宙に混沌をもたらそうとしており、イヴリンがジョブ・ツパキを止めるのに必要な生まれながら備わった善良さを持つ唯一の存在であると言う。しかしジョブは既にイヴリンの別バージョンを殺し始めていることに注意しろと言う。その説明の最中、アルト・ウェイモンドはディアドレの代替バージョンが現れオルトを殺害。そして手に取った鉄パイプでイヴリンの頭を強打。その衝撃でイヴリンは再び元の世界に戻る。
アルト・イヴリン
イヴリンは、彼らの監査を上手に通過するためにしようと席を立つ、途中エレベーター待ちの間にこちらに向かってくるディアドレを勘違いして殴ったことで警備員が来てしまう。しかし再び憑依されオルト・ウェイモンドとなり、イヴリンのイヤホンを自ら装着、リップクリームを食す逸脱行為と緑のボタンを押すことでオルトが完全憑依。武術の達人となったオルトは警備員全員を叩きのめす。
イヴリンが去った後、彼らの行動はジョブにばれてしまった。ここで、ジョブの正体は別宇宙のジョイだと言うことが明らかになる。
警備員から逃亡している間に、何が起きているのかをアルトがイヴリンに説明する。他宇宙でイヴリンがジョイに多元宇宙を自由に旅させまくった結果、他宇宙の自分たち=無限の可能性と人生の短さ、現実を何度も体験させすぎたことでジョイの意識が狂い、全ての宇宙を破壊する兵器を作り上げてしまったという、そしてオルトはイヴリンがこれを止められる唯一の方法なのだと説明する。
説明後逃亡しようとする前に邪悪なディアドレに憑依されたアルト・ディアドレ(相撲取りの怪力能力を持つ)アルトウェイモンドが戦いながらイヴリンに武道の達人である宇宙への接続方法をイヴリンに指南するアルト=ウェイモンド。しかし上手くいかず全く関係のないさまざまなイヴリンと接続されながらついに武術の達人のイヴリンに接続完了、アルト・ディアドレを瞬殺する。しかし他宇宙との接続で困惑している間に現実で警察に捕まってしまう。
邪悪なジョイ=ジョブ
突然現れたジョブ(悪のジョイ)は次々に多次元と接続しまるでアニメのような残酷な方法で警察官を皆殺しにしてしまう。
恐怖に怯えるエブリンは、ジョブと戦うために多次元の力を利用しようとするが指が長い種族になってしまうなど失敗してしまう。しかし、ジョブはこの次元のイヴリンに関心を持ち、宇宙全ての終末を見せるとジョブは姿を消す。多次元のゴンゴンが乗り移ったアルト・ゴンゴンによって救出されたウェイモンドとイヴリンは自宅に帰る。
しかし、自宅に帰ったアルト・ゴンゴンは孫娘であるジョイを殺そうとする。この次元のジョイを殺すことでジョブがこの宇宙に来ることができなくなる。そうすればイヴリンは守られ宇宙は平和になると言うことだ。アルト・ゴンゴンを殴って隠し部屋に逃げるが、アルトゴンゴンは仲間を呼びジョイを殺そうとする。
イヴリンは徐々に他宇宙との接続に慣れてくる、武道家、歌手、料理人、メイド、および記号スピナーだ様々な宇宙で彼女の倍増から経験を描くことに終わる。ここでイヴリンとアルト・ゴンゴンの仲間たちとの戦いが起きるが、強い能力者と接続するためには都度変な逸脱した行為(虫を食べる、消毒液を目に塗る、トロフィーをお尻に刺すなど)を互いに繰り広げ遊んでるのか、マジなのか不可思議なアクションで敵を退ける。
終劇「ジ・エンド」
その一方で、ジョブは彼の体の中にいるアルト・ウェモンドを殺しており、頼りないいつものウェイモンドが戻ってくる。
再びジョブがイヴリンの前に現れ、イヴリンは再び他宇宙と接続しようとするが、先ほどの戦闘多くのスキルを組み合わせた副反応でイヴリンは大量に吐いて死んでしまう。その様子を見ていたジョブはがっかりした様子で立ち去る。ウェイモンドは打ちのめされる…。
意識だけになったイヴリンは他宇宙のさまざまなイヴリンを体験する。そこでもジョブは現れ他宇宙を横断しながら戦う(2人が刑務所で受刑者と囚人、ピニャータである世界、さらには彼らがアニメーションである世界など)そして、ジョブはイヴリンを自分の基地に連れてくる。
そこで彼女は、多次元を一度に体験できる装置 “Everything Bagel”、つまりは、ベーグル。彼女はイヴリンに見ることを強要し、覗いたイヴリンは人間があまりにも取るに足らない矮小な存在であるため、今の人生なぞ何も重要でないと思考が弱っていった。ジョブの意見に同調しようとするイヴリンに乗り移ったジョブは、次々にイヴリンの世界の関係の根底を破壊し始める。ウェイモンドを殺害、カラオケを中断、劇場で叫ぶなど、今まで培ってきた彼女の人生を破壊し尽くす。
とあるイヴリンとウェイモンドの世界。そこは荒廃した荒地の岩になったイヴリンとウェイモンドだった。何もないが会話だけはできる。その状態でさまざまな話をする。イヴリンをウェイモンドは愛していること、愛すべき人間の存在こそが、宇宙で自分が生きている意味を見出す方法だと言うこと、そして他の世界のウェイモンドは、自分が一人で成功した人生よりも、イヴリンと「コインランドリーを経営している」良い人生を送りたかったと言う。
彼の言葉に感動したイヴリン、他宇宙に広がるイヴリンたちの人生のそれぞれに良い展開が起きていく。自分の世界に戻った彼女は、ウェイモンドが監査のディアドレを説得し、コインランドリーを奪うという決断を、優しさという感情で撤回させるのを見る。彼女は、彼が正しかったこと、つまり強さとはウェイモンドのイヴリンに対する無償の愛、真の愛から生まれることを悟り涙する。
感動的なシーンを台無しにしたい怒ったジョブが仲間を引き連れて現れ、アルト・ディアドレに殺されそうになるが、イヴリンはディアドレと関わりのある全ての宇宙で彼女との関係を良い方向に改善。そしてイヴリンはアルト・ディアドレを抱きしめることで彼女から善意を引き出しアルトを追い出すことに成功する。
そこからジョブの仲間が猛追してくるが、彼らそれぞれの他宇宙の潜在的な希望に応える(大体が彼らの性癖を認めるような感じだが、彼らは認められたことで救われるのだ)次々に彼らの戦意を失わせていく。
ジョブは例のベーグルに飛び込んで全てを終わらせようとするが、イヴリンはジョブにつかみかかり最後の戦いを行い勝つ。飛び込みを終わらせたのはイヴリンだけではなく、祖父、そしてウェイモンド、家族の力だった。
税金を納める世界でジョイと対峙するエブリンは、娘に謝るがジョイは母の償いを最初は拒絶する。そしてイヴリンはジョブに向かって謝罪をする。ゴンゴンのような父親にならないようにしようとするあまり、自分の娘を拒絶してしまったこと、追い出してしまったことを後悔していることを伝える。
ジョイは、人生はこんなにも苦痛大変で、小さく重要に感じることができない、それなのになぜ親子の関係を修復しようとするのか、と聞く。
イヴリンは、確かにその通りだが、大切なのは小さな時間の積み重ねであり、二人で過ごすつかの間の時間ほど大切なものはない、と伝える。
そしてそれぞれの他宇宙で愛によって次々に素晴らしい関係が祝福されていき、最後にいつもの現実世界ではイヴリンとジョイが抱き合い仲直りする。
物語結末ネタバレ「全ては愛で解決する」
そして、日常に戻ったウォン一家。
家族全員に認められたベッキーの運転で国税庁の建物まで送ってもらう。中に入ると、イヴリンはウェイモンドと愛しそうにキスを交わし、二人の結婚が強固なものになったことを示す。
二人はレシートをきちんと注文してディアドラのオフィスに到着し、ディアドレに「だいぶ良くなったね」という賞賛を受ける。
そして最後はイヴリンがまだ多元宇宙全体に接続して体験できる能力が失われていないことを確認して終了。
2分で無理やりまとめネタバレ
他の次元宇宙にいるイヴリンは嫌な親であり、娘ジョイは否定されまくった結果、人生に意味を見出せず反抗期となり全てを滅ぼす悪役ジョブになって数多くある多次元宇宙で憎い母親イヴリンたちを殺しまくっていた。
今いる宇宙のイヴリンは頼りない夫のウェイモンドとコインランドリー経営をうまくいかせられず苛立っていたが、他宇宙ウェイモンドの助けによって他の宇宙でどんなことが起きているのかを知る。他次元のウェイモンド、イヴリン、そしてジョイに触れ合うことで、実は夫ウェイモンドの隠れた強さと寛大さ、そして深い愛に触発され、娘ジョイ(ジョブ)に対して心からの謝罪と過ちを認めることで親子の関係を修復。ついでに多次元のイヴリンとウェイモンド、ジョイの関係全ても修復し、多元宇宙を救うのだった。
正直読んでも意味がわからないと思いますがやっと日本で2023年3月3日に公開が決定したので見るしかないですね^^
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2024年アメリカ公開映画
ネタバレ↓