『エドガーライト監督最高傑作』海外で大絶賛されているホラー映画『ラストナイト・イン・ソーホー』のストーリー物語の結末まで完全にネタバレしていきます。何故この映画がここまで評価されているかはエドガーライト節炸裂の見事な脚本、そして驚きの展開の連続、最後に最高のラストが理由です。それではどのようなラストなのか紹介していきます。
映画『ラストナイト・イン・ソーホー』ストーリー物語結末ネタバレ
序章
エロイーズ・”エリー”・ターナー(トマシン・マッケンジー)が自分の部屋で踊っているところから始まります。
彼女はファッションデザイナー志望(特に古い60年代のデザイン、ダンス、ファッションが好き)で、祖母のペギー(Rita Tushingham)と一緒に暮らしていますが、母(Aimee Cassettari)の死を悼んでいます。ペギーはエリーに、ロンドンのファッションスクールに合格したという手紙を見せる。
エリーは興奮するが、ペギーは「これから行くところ(ロンドン)には悪い男がいる」と忠告します。
エリーは電車でロンドンに向かい、部屋まで送ってもらいます。
タクシーの運転手(コリン・メイス)がエリーに不気味な発言をしたため、エリーは店で降りて運転手の男が去るのを待ち、そのまま部屋に向かいます。
部屋に着いたエリーは、ルームメイトのジョカスタ(シンノベ・カールセン)と出会出会います。
エリーはジョカスタたちと出かけるが、そこでエリーの母親が心の病と闘った末に自殺したことが明かされる。トイレに行ったエリーは、ジョカスタが他の女の子たちに自分の悪口を言っているのを聞いてしまう。
エリーはパブを出て部屋に戻ると、年配の男性(テレンス・スタンプ)が自分の方を見てニヤリと笑っているのを見つける。
ジョカスタはその後、エリーが眠ろうとしている間に、男を部屋に連れてきて口説き始めたため部屋を出たエリーは、外でパーティーが開かれているのを見つける。
唯一彼女と仲良くしてくれたのは、ジョン(マイケル・アジャオ)という青年だった。翌朝、エリーは遅刻しそうになりながらも走って教室に行き、出席日数に間に合わせる。
エリーはストレスを緩和させるため、自分の世界を作り出すため、自分の居場所を探すことにします。
老女コリンズ(ダイアナ・リグ)という女性が管理する家に部屋を見つけ尋ねるとコリンズさんはエリーにルール(男を連れ込むな程度の軽いもの)を与え、2階の寝室に泊まることを許可します。エリーはこの場所を気に入り、一晩中、布団の中で眠ります。
エリーが夢か現実か朧げなままベッドから出ると、自分がいる場所は1960年代になっていることに気がつきます。
カフェ・ド・パリという会場に入ったエリーが鏡を見ると、金髪で美しいピンクのドレスを身に纏ったサンディ(アーニャ・テイラー=ジョイ)という別の若い女性になっていることに気がつきます。(サンディの容姿を借りているのではなく、サンディの体験を目を通して映画のように見るだけだが、それでもサンディの見ているもの、触れているもの感触は感じることができるため、エリーは実際に自分が60年代の世界にいるかのような錯覚を体験できるようになっている)
エリーは、サンディのことを徐々に知っていく。彼女はこのカフェドパリの会場で歌手になりたいと夢を見ていたこと。そして不機嫌なパトロン(ポール・ブライトウェル)に嫌な顔をされ門前払いされ夢が破れかけていること。
ジャック(マット・スミス)という男に歌手になることを相談するように言われサンディはジャックと出会う、彼に魅了される。ジャックは彼女と一緒に帰ろうとするが、その時、常連客が失礼な発言をする。
ジャックは彼の顔を殴り、サンディと一緒に逃げ出し、電話ボックスの中で彼女にキスをする。
サンディがベッドにいるのを見つけ彼女に触れようとすると、現在に戻って目が覚める。
学校でエリーは、サンディが着ていたものを参考にしてデザインを作りたいと思うようになる。ジョカスタは、エリーの首筋にジャックがキスをした時にできたキスマークを指摘する。(夢で見た60年代の行動がエリー自身にも反映されていることに気付く)
その日の夜、エリーは60年代の世界に戻ることを願って眠りにつく。
サンディとジャックの距離が縮まり、ジャックはサンディをリアルトという別の会場のオーナーに会わせ、「ダウンタウン」という曲を歌ってもらうことにします。男たちはサンディの歌手としての才覚に注目をします。
手応えを感じたエリーは目を覚ますと夢に向かって上手く進むサンディにあやかって髪をサンディと同じように金髪に染め、ドレスのデザインを笑顔で進めていきます。
先生は気に入ってくれたようだが、ジョカスタは相変わらずエリーに対して情けないと感じており彼女を馬鹿にしていた。
エリーはその後、サンディの演奏を見た会場(パブ)が現代にも実在?現存していることを知り早速彼女は仕事を頼みにパブに行く。彼女を見ていた老人が追いかけてきて、彼女の髪型を見て驚いたと突然話しかける。
過去のサンディを知っているようだが、何か大事なことを隠しているようにも感じるエリーは嫌なこと忘れようと再びワクワクした面持ちで眠りにつく。
しかし、60年代に戻ったエリーは、サンディはマリオネットを演じる女性のバックで踊るスケスケの服を着た女性のグループの一員として出演していた。
歌手というよりはストリッパーのような見せ物のように感じ違和感を覚えるエリーだが。
エリーはサンディの後を少しずつ追っていくうちに、ジャックがより虐待的になり、音楽業界で成功したいなら特定の男性を幸せにしなければならないと言ってエリーに枕営業をすることを強要していることを知る。
場面が変わり、エリーはベッドルームでサンディがズボンを脱いで近づいてくる男を目の前にする。エリーは男に「サンディに触るな」と叫び、男はそれを聞こえたようで身じろぐ。その瞬間エリーは目を覚ます。
あの煌びやかな60年代のエンタメ業界の裏側を目撃したエリーは現実に愕然とする。この経験から、エリーは授業で描いたピンクのドレスのデザインを破り捨てます。
エリーは仕事と学校をこなして60年代のことを忘れようとしますが、次に訪れた60年代では、ジャックに売春を強要され、恐ろしい男たちに次々と奉仕しなければならないサンディが、倦怠感や不幸感を募らせているのを目の当たりにし、さらにドラッグやアルコールの問題も発症してしまう。
彼女は “アレックス”、”レクシー”、”アンナ “などの偽名を使って体を売る日々を過ごしていたようだ。
その中の一人の男(サム・クラフリン)だけが彼女を利用せず、礼儀正しく、魅力的に接してくれる。サンディは自分を卑下して語り、エリーは鏡を通して彼女の注意を引こうとします。彼女はガラスを突き破り、サンディを掴むことに成功するが、サンディは目を覚ましてしまう。
エリーの様子が少しおかしいのを見たジョンは、彼女をハロウィン・パーティーに誘う。ジョカスタたちは2人を見て、飲み物を渡す。みんなで踊り始めるが、その最中、エリーはサンディを利用した男たちや、一人で踊るサンディの姿の幻覚に悩まされる。
エリーの様子が悪いのを見たジョンは、エリーを家に連れて行く。
二人はキスをして彼女の部屋で親密な時間を過ごす。
しかしエリーがふと見ると天井の鏡にジャックがサンディを襲っている姿が映っていた。エリーはサンディのためジャックに向かって「自分から離れろ」と怒鳴り大声を上げ続けるが、ジャックがサンディを刺殺しているシーンを目撃してしまった。
騒動を耳にしたコリンズさんは、男性の訪問者を受け入れないことをルールとしているため、ジョンに退去を命じる。エリーには「もう寝なさい」とだけ言う。
次の日、エリーはコリンズさんに謝ります。
エリーは、自分の部屋で誰かが死んだのかと尋ねるが、コリンズさんはそれについては口を閉ざしていた。
その後、エリーは図書館で60年代の殺人事件を調べます。
新聞に書かれていたのは惨殺事件の詳細、サンディ?ジャック?何が起きているのか?頭が混乱していくエリーには再び謎の幻覚が、後ろから声をかけようとしたジョカスタに驚き顔をハサミで刺しそうになります。
ジョンはジョカスタを追いかけて事情を説明するが、エリーは自分がルームメイトを刺そうとしてしまったことに驚き慌てて立ち去ります。
エリーの中では老人がジャックであり、サンディを殺して逃げた殺人犯だと確信した彼女は、警察署に駆け込んで殺人事件の報告をするが、刑事たちは彼女には何の根拠もないことを理由に追い返されてしまいます。
仕事に遅れてやってきたエリーは、店舗であの老人が待っていることに気づく。
エリーは携帯電話を取り出して彼の告白を録音しようとするが、サンディの話をすると、男は「アレックスがサンディを殺した」と言い、さらに「彼女に起こったことは彼女自身が招いたことだと」と言います。
どういうことか?とエリーは男を追いかけますが男は路上で車に轢かれて死んでしまう。
エリーの働くパブのボスは誰かに助けを求めるように親切に助言をしてくれます。この時彼の名前はリンゼイという元警官だと言われ。エリーはその男がジャックではなく、自分(サンディ)にとても丁寧に接してくれた、寝てくれない紳士な男性だったことに気がつきます。
エリーは家に戻り、祖母のいる家に帰ろうとしますが部屋に訪れたコリンズさんがエリーにお茶と郵便物を渡しにきました。
一通の手紙はコリンズさん宛で、名前はアレクサンドラ…サンディがジャックに言っていた名前を略したものであることがわかります。
コリンズさんは、エリーの部屋で誰かが死んだこと、殺人事件が起きたことを明かします。
コリンズさんが、彼女がサンディでした。
あの時、実は見ていたことは間違いで実はサンディがジャックを刺し殺したこと。サンディは殺人を犯したことでサンディの名前を捨てて人生を終えたこと。
彼女はその後、自分を虐待したすべての男たちを殺害して復讐をしていたことをエリーに聞かせます。
そしてコリンズさんは、エリーのお茶に毒を入れてあること、そのまま自殺に見せかけるこつもりだと告白。
ジョンはエリーを探しに部屋に訪れ、エリーは力を振り絞りジョンに逃げるように警告するるがコリンズはジョンを刺し、エリーはなんとか2階に逃げようとするがそこには若いサンディーがいた。
階下では火事が起こり、燃え広がっていく。エリーは屋根裏の自分の部屋に閉じこもルト、突如サンディの犠牲者の霊が床や壁を突き破って「コリンズを殺してくれ」と懇願される。
ドアを破り侵入したコリンズさん(サンディ)が鏡に映った自分を見た姿が、自分を傷つけた男たちと同じように怪物のような姿になってしまったことに気付き自ら喉を切り裂こうとするもエリーに阻止され一緒に逃げようと言われるが、コリンズさんはエリーを屋根裏から逃がすと自身はこの罪の火の中で死ぬことを選択します。
エリーとジョンはなんとかコリンズさんの家から脱出して消防隊に救出されました。
しばらくして、エリーはファッションショーで自分の作品を発表する機会を得ます。
祖父のペギーとジョンが会場にいて他の観客と一緒にエリーを応援してくれています。
先生も他の女の子たちも彼女を祝福し(しかしジョカスタは相変わらず小言を言う)、彼女は再び母の姿がベリーに微笑んでいるのを見る。ペギーとジョンが彼女を祝福しに来ると、エリーは鏡に映ったサンディが手を振っているのを見る。
エンドクレジット。
まとめ:映画『ラストナイト・イン・ソーホー』ストーリー結末までネタバレ!人に教えたくなるラスト。
いかがでしたか?
まさかの冒頭でエリーに部屋を貸してくれたコリンズさんが実はサンディであったこと、60年代を謳歌していたはずのエリーとサンディが徐々に現実に直面して落ちていくこと、言葉巧みに女性を操ろうとする悪男ジャック、復讐心で人を殺し続けたサンディが名前を捨てて隠遁生活を送っていたこと。一見すると陰々滅々とした内容ですが、実際にはCGとは思えないほどに見事な映像で60年代の美しいネオンに彩られた舞台と、現代の大変な現実を生きようとするエリーの対比が見事に描かれている点、エドガーライト作品ならではな音楽のセンスと映像表現によってただのホラー作品ではなく、面白いエドガーライトの最高傑作ホラー作品に仕上がっているようですね。
海外のほぼ肯定的な評価ばかりになりましたがエドガーライト監督最新作にして最高傑作の声が上がっている映画『ラストナイト・イン・ソーホー』の海外の評価や反応をまとめたこちらの記事も興味深い内容になっているのでぜひご覧になってみてください。
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