「描写は凄いが、脚本が」
Netflixで突如配信されたアニメ映画「ムタフカズ(MUTAFUKAZ)」の感想評価です。
実は数年前にYouTubeでこの作品の予告編で期待していたがバタついていたためあっさりと忘れて数年後、Netflixで奇跡の再会をして運命の視聴をしました。
Netflix:ムタフカズ(MUTAFUKAZ)感想評価を紹介していきます。
もくじ
アニメ映画:ムタフカズ(MUTAFUKAZ)とは?
アニメ映画「鉄コン筋クリート」の監督と
【STORY】ここはDMC(ダーク・ミート・シティ)、犯罪者と貧乏人の吹き溜まり。この街に生まれ育ったアンジェリーノ・通称“リノ”(声:草彅剛)は、ガイコツ頭の親友ヴィンス(声:柄本時生)とボロアパートの一室に同居中。バカで臆病な友達のウィリー(声:満島真之介)も加え、3人で毎日つるんでダラダラ過ごしているが、将来の見通しはない。そんなとき、リノの残念な人生を一変させる出来事が立て続けに起こる。まず、天使のような美少女ルナにひと目惚れ。直後に遭った交通事故のせいで奇怪な幻覚を見るようになり、さらに黒服の男たちや武装警官に命を狙われ、街じゅうを逃げ回る羽目に。ついに絶体絶命の危機に陥ったとき、スーパーパワーに目覚めたリノは、あっという間に追手どもを血祭りに上げる! 一体、何が起きてるっていうんだ!?
≪声の出演≫
草彅 剛 ・ 柄本時生 ・ 満島真之介
上坂すみれ・成河・柴田 秀勝・藤井 隼/桜庭 和志・中井 祐樹・所 英男・中村 大介
木原 実・福井 謙二・吉田 尚記・男色ディーノ・Creepy Nuts
監督・絵コンテ:西見祥示郎(『鉄コン筋クリート』『バットマン ゴッサムナイト』)
監督・編集:ギヨーム“RUN”ルナール(バンド・デシネ「MUTAFUKAZ」原作者)
作画監督:滝口禎一 美術監督:木村真二(『鉄コン筋クリート』『STEAM BOY』)
プロデューサー:田中栄子、アンソニー・ルー アニメーション制作:STUDIO4℃ 製作:ANKAMA
Presented by:パルコ、Beyond C. 配給:パルコ 宣伝:モボ・モガ2018年/日本・フランス/94分/カラー/©ANKAMA ANIMATIONS – 2017
公式HP mutafukaz.jpより引用
原作漫画の雰囲気やスピンオフについて知りたい方はこちら↓
Netflix:ムタフカズ(MUTAFUKAZ)感想評価「鉄コン筋クリートと同じで無味無臭」
全体的に絵が鉄コン筋クリートのスタジオのおかげで見事な描写は観ているだけで面白い。特に冒頭から始まるいきなり襲撃シーンなんかは鳥肌もの。銃の挙動、音、現実離れした動きとアクション、この映画がこれからどんな事になるのかワクワクが止まらない。
その後も続くアクションに続くアクション・・・美しすぎる。
が、評価はそこまで。
映像もアクションも美しいし楽しいが、肝心の物語に起承転結がない。いきなり襲われていきなり異星人が来て周囲が勝手に盛り上がってロケット発射して勝手に終わる。主人公の活躍は冒頭だけ。あれ?
何より残念だったのはせっかく映画に興味を持っても気になるキャラクターの掘り下げや劇中の解説が一切ないこと。いきなり襲撃された理由・突如現れる異星人・と組む人間・主人公リノ(アンジェリーノ)と骸骨頭のヴィンスと歯抜けの犬ウィリーだけなぜデフォルメされたキャラなのか?まだまだある。
- 特にヴィンスはなぜ骸骨で頭から火が出ているのか?
- 犬は周囲にいるのになぜウィリーだけ二本足で喋れるのか?
- 守護者って何?何しに来たの?
- 異星人はなんで世界征服にきたの?
- 寒いのが嫌い?
- 博士の裏切り
- ルチャと呼ばれる「守護者」の謎
- そもそもヴィンスとリノってなんで親友なの?
とか映画を見れば絶対に知りたくなるような謎や関係性が全く不明のまま、説明不足のまま物語が進み”そのまま終わる”
「え?終わり」である。
物語に起承転結もなくなんとか世界観に入ろうとしている視聴者を突き放す感じだ。
ネタバレ申し訳ないがエンドクレジット後に宇宙人の本拠地が月であり脅威が全く去っていない事が示唆されるが、”別にどうでもいい”のだ。それよりもさっきの疑問答えてくれ。ってなった。
この感じ、
最近観たジブリの最新作「アーヤと魔女」と同じ
「え?終わり」である。
漫画原作なので「漫画に設定を突っ込むのはヤボ(ワンピースの悪魔の身なんて本当にあると思う?レベル)」なのはわかる。が、せっかく興味を持ってくれた人に対しても説明不足なのはどうだろうか?
プロフィールに書いてある通り発達障害気味の私の脳味噌でも理解できるぐらいは説明が欲しかった。ただ面白いだけでは作品は成り立たないってことがよくわかる。
映画館で観た人はどう思うだろうか?映画を見た後にパンフレットを買って世界観を知りたいと思っただろうか?
そういえばラストは気持ち良くハッピーエンドにして欲しかった。例えばリノの妹ルナとヴィンスの三人で住んでたり…さすがフランス原作、。
本当に描写は見事なだけに残念だった。
ムタフカズ興行収入と世界的な評価
世界の興行収入も全体的に奮わず1億5千万円程度。
原作母国のフランスでも評価は低くフランスの評価サイトAllocinéサイトには平均3.2 ( 552レビュー)RottenTomatoesサイトは41%のスコアと全体的に評価が低いです。
そのほか世界のレビューでは
- コミックと漫画ヒップホップとヴィンテージSFの見事な融合
- 古典的すぎるシナリオ
- 華麗で独創的
- 欲求不満になる
- 醜く愚かな残忍さ
- 楽しいだけで定まらない物語
とかなり辛口に言われています。
良かった。
みんな同じ感覚だった。
予告編で一気にテンション上がって劇中で落ちる感じは、NINJAbatmanと同じ感じがします。予告編がピークってやつです。せっかくなのでどうぞ↓
予告編は凄いんです…予告は・・・。
Netflix:ムタフカズ(MUTAFUKAZ)みんなの感想評価
やはり賛否両論ですね。
みなさんいろんな視点で楽しんでいるので勉強になります。
まとめ:Netflix:ムタフカズ(MUTAFUKAZ)感想評価「鉄コン筋クリートと同じで無味無臭」
Netflix:ムタフカズ(MUTAFUKAZ)感想評価「鉄コン筋クリートと同じで無味無臭」を紹介しました。